自学演習と答え合わせ

 

自学力 勉強法

答え合わせ

サンライズでは、小3から自分で答え合わせをさせます。

自分で答え合わせができない子というのは、間違っているのに正解としている場合が多いです。

でも、本当は「合っているか、間違っているか、よくわからない」というのが原因のようにも思います。

これでは、きちんと勉強しているとは言えません。

自分でできないならと、大人が答え合わせをやってしまうと、いつまでも自分で答え合わせができないでしょう。

原因はそこではないから。

間違えているのに〇をしたところを、「なぜこれは〇なのか?」と問うとよいでしょう。

理解していない子や、乱暴な丸付けをしている子は、答えられないはず。

手助けするのではなく、できるように導いてあげた方が、子どものためになるでしょう。

本当に自分で答え合わせができる子って少ないですよ。

昔、中学生の理科の問題で、その学年全員が答えに「オ」を選んで〇にしていました。

「オ」で〇にしている子や、他の選択肢を選んで「×」にして、赤で「オ」と書いている子もいました。

「なぜ?」と聞くと、全員、「答えがそうなっていたから」と答えたのです。

塾長ブチギレ。

さて、なぜブチギレたのか?

実は、その問題の選択肢は、ア~エまでしかなかったから。

(解答が間違っていたのです。問題集ではよくあることですね。)

答えを写して〇にしたんでしょうね?

自分の答えが合っているのに、違うと思ったんでしょうね?

どちらにせよ、ブチギレです。

(叱るときは、本気で怒っているということを相手に伝わるようにすべきです。暴力はダメ!)

答えを写している子は論外ですが、自分の答えが合っているのに、×とした子は、「なぜ違うのか?」を考えていないことがわかります。

選択肢を見れば、「あれ?オがない・・・」と気づくはず。

こういった積み重ねが勉強の効率の妨げになっていることを、早く気づかせてあげないといけません。

「なぜ?」と考える習慣づけは、自立学習には必要不可欠です。

問題の解き方一つで成績の伸び方が変わる

成績が伸びている子と成績が伸びない(下がる)子の差は、問題の解き方を見ていると違いが表れています。

そもそも、宿題をしない子は、その分演習量が少ないので、わからなくなっていくのは当然です。

ここでは、勉強をしている=問題を解いているにも関わらず、伸びない子の特徴を述べたいと思います。

一般的には、

①問題を解く⇒②答え合わせをする

の流れですね。

小学校高学年くらいになれば、答え合わせまで自分でできる子もいるでしょう。

実は、多くの子は、この答え合わせがきちんとできないために、なかなか学力が伸びないです。

きちんとできない例をいくつか挙げます。

1.答えが間違っていたら、赤で答えを写す“だけ”

入塾したばかりの子に多く見られるのが、このやり方です。

答えを赤で書いて、そのままにしてしまっているんですね。

「じゃあ、なんでこの答えになるの?」を聞くと、大抵は、答えられません。

できる子は、間違えた問題は、もう一度自力で解いてみるか、分からなければ質問したり、解説を読むことによって、理解をし、もう一度解きます。

「決して答えを見ながら写す」ということはしません。

2.答えが間違っているのに、○をする。

きちんと勉強しているのにテストで結果が出ない子は、間違ったことを覚えている可能性があります。

英語のスペル、漢字のミスなど、自分では合っていると思い、○をしてしまうのです。

自分の答えが間違っているかも・・・と疑いながら、答え合わせを慎重に行う必要があります。

まだ答え合わせに慣れていない子によく起こる現象です。

3.一度解くだけで、間違えた問題を復習しない。

間違えた問題が、その時は理解できたとしても、しばらく経つと忘れていることだってあります。

間違えた問題ができるようになることで、成績が伸びるのですから、解けるようになるまで、きちんと復習をしましょう。

4.宿題を出すことが目的になり、問題をいい加減に解く。

宿題をしなくてはいけない、と思っている子は、なかなか伸びないでしょう。

宿題の目的がよく分かっていない、もしくは納得していないからです。

ですから、つじつまを合わせるために、さもやっているかのように見せて、問題を飛ばしていたり、答えを写しているだけだったりするのです。

もちろん、これでは成績が伸びることはありません。

5.調べたり、人に聞いたりして解けた問題が、自分で出来た気になっている。

初めて勉強する内容は、誰しも分からないことがあります。

分からなかったら、調べたり、質問して解決しますよね。

その問題も、問題にチェックを入れて、後で復習をすると良いでしょう。

効率良く勉強するためには、以上のことがきちんとできていることが前提です。

サンライズでは、入塾したての子には、まず、このような勉強の仕方をみっちりと教え込みます。

それが、成績を伸ばす最短の方法だからです。

小崎 高寛

県立岡山朝日高校受験に特化した進学塾サンライズ塾長。岡山県岡山市出身。岡山市北区に2005年3月開塾。「算数・数学徹底塾」に変わり、最も得意な上位層対象、難関高受験に特化した「岡山朝日高校受験専門塾」に至る。1歳児から高3までを対象とし、自主自律をモットーに、難関大学受験を見据えた指導、幼児~高校を通じて生涯役立つ「考える力」「自学力」を伸ばす。以来、中3の大半が岡山朝日高校に合格だけでなく、大学進学でも東大・東工大・阪大・名古屋大・九州大・岡大医学部医学科・慶應大・早稲田大など超難関国立大・有名私立大の合格実績を残している。「自学力の育て方」(KADOKAWA)など3冊を共著出版。塾長・講師ともに全員岡山朝日高校出身。岡山中央小学校、岡山中央中学校出身。

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