塾長のつぶやき:短編記事集⑦
岡山朝日高校受験専門進学塾サンライズ塾長です。
真夏日が続いていたかと思えば、一気に秋らしく涼しくなってきましたね。
意外と人気のつぶやきシリーズ。ご覧ください。
学問を必ず自分のものにせよ
タイトルは、「日本の製紙王」と言われた藤原銀次郎の「愉快に働く法十カ条」の第一条『仕事を必ず自分のものにせよ』という言葉をもじったものです。
要約すると、「会社のため、上司のためと思うから、仕事がおもしろくない。苦役と感じられる。
人に指示されてやっているうちは、仕事は苦役である。
しかし自分から仕事を探して、自分から進んで取り組めば『仕事は自分のもの』になる。」というような意味になります。
これは、勉強に対しても当てはまるのではないでしょうか。
学生の仕事は勉強です。
「仕事」を「勉強」と置き換えてみてください。
親のため、先生のためではなく、自分のために学問を学ぶ。
自分のものにしなければ愉快には勉強できないし、熱心にもなれない。
そうなると当然、能率も上がりません。
お子さんに話してみてはどうでしょうか。
福沢心訓
心訓という教訓があります。
福沢諭吉(慶応義塾大学創設者・一万円札の人物)が書いたものと言われているが、実は偽作ということ。
しかし、塾長の信条にも当てはまる内容なので、紹介。
心訓
一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。
塾長も日々、心がけています。
先苦後楽
先苦後楽(せんくこうらく)という言葉があります。
先に努力(苦)をすれば、後が楽になるという意味です。
難しい言葉で理解できない子には、よく塾長は、「アリとキリギリス」や「うさぎとかめ」の話に例えて話します。
大人は既に経験しているので、努力(勉強)しないと後に後悔することになるとわかるのですが、子どもは先のことはわかりません。
だから後で、「あ~、もっとあの頃勉強しておけばよかった」と思うことのないように、今頑張りなさいと言いたくなる気持ちはわかるのですが、何度言っても子どもが変わることはないでしょう。
私は、子育てこそ「先苦後楽」だと思います。
幼児期・小学生低学年期に十分な教育を施せば、いずれ何もフォローしなくても自学力を身につけ一人でやってくれます。
土台作りが十分でないまま中学生になり、思うような結果が出なくなってから何とかしようと思っても大変だということは明らかなのですから、「先苦後楽」で子育てすることを勧めます。
あなたはどっち?
塾で指導した解法と違うやり方で解いていたKくん。
そのため、ほとんど間違えています。
このときの指導の仕方で、子どものリアクションが変わります。
あなたは、AとBどっち?
A 「違う違う!そうじゃない!何度言ったらわかるの!?」
B 「〇〇の方法でやったら、これだけ間違えているよね。じゃあ、△△の方法でやったら、どう?全部正解しているよね。じゃあ、どちらの方法がいいと思う?」
塾と家庭で指導した解法が異なると、子どもが混乱することがあります。