部活と勉強の両立は、多くの親が抱える共通の悩みですね。
特に、当の本人が部活に熱中すればするほど、「勉強と両立するぞ」という気迫は感じられず、
親は不安になるものです。
そこで、登場するのが「部活をやめさせるぞ」という脅し。
本人が部活命であることを知った上で、子どもを駆り立てようとしていませんか。
でも、この脅しは本当に実行するという覚悟がない限り、使うべきではありません。
実行しない脅しを使うと、子どもに手の内を見透かされ、子どものペースになってしまいます。
親は脅す前に、部活をしていると、勉強に本当に不利なのか?を考えるべきです。
さて、成績がいい子の親は部活と勉強の両立についてどうしているのか?
やっぱり勉強を優先するのか。
それとも、両立させているのか。
正直な話、私が知っている成績がいい子の親は部活をさせないことが多いようです。
もしやるとしても参加義務のない楽な部活を選びます。
でも、これはあくまでトップレベルの子の親です。
理由は「時間がない」からです。
でもちょっと待ってください。
「やっぱり、時間がないからなのか。うちの子も部活辞めさせよう!」と早とちりは禁物です。
そうではありません。
親が考えないといけない大事なことは、部活をやらない分、子どもに1日何時間勉強をさせたいのか?
ということ。
私が言う「時間がない」とは、平日の家庭学習として、5~6時間以上の勉強をする子を限定して言っています。
休日であれば1日10時間の勉強を毎週やっていく子のことです。
つまり、平日で1日2時間、休日でも1日3時間程度の勉強をするのであれば、
部活をさせても十分時間はあるということです。
たとえ、日曜日に朝の8時から夕方の6時まで部活があっても、それから3時間の勉強は十分できる。
今できていないのは、部活のせいではないのです。
部活に夢中で、普段2時間すら勉強できていない子が、
部活をやめたからといって2時間勉強するなんてことは期待できません。
部活をやめたら、余裕ができた時間は「勉強」ではなく「遊び」に使われることがほとんどです。
違いますか?
でも、平日に5時間勉強、休日に10時間勉強しようと思ったら、ちょっと部活は難しい。
つまり、トップクラスになって初めて部活が障害になってくるというわけです。
まあ、まずトップレベルうんぬんと考える前に、
「勉強する時間」ではなく、「勉強の効率」にこだわってください。
そこからスタートすべきです。
まずは、短時間で「勉強の効率」を高める。
それができるようになって、はじめて時間を少しずつ延ばしていくのです。
「勉強の効率」を上げるとは、今までと同じ時間でも勉強量は少なくとも2倍を目指す。
今の無駄をなくせば、3~4倍になることもあります。
そうなれば、勉強時間は同じでも成績は上がる。
本人も気分がいい。
だから、もっとやる。
そうやってレベルを上げていき、トップレベルを目指す!となる。
そこまでいって、はじめて部活の時間を削ることになるわけです。
部活をやめるのは、まずは普段の「勉強の効率」を上げてから。
机に座った時間を競っても仕方ありません。
まずは、脅しでなく、勉強の効率がどうかをチェックすることから始めましょう。