難関校合格のために

答えのない先の見えない時代を生き抜く力「自学力」

今年で17年目となる進学塾サンライズの塾名には、サンライズ(日の出)のように、社会のリーダーとして自ら輝ける人間になって欲しいという意味が込められております。「名門校へ、難関大学へ、そして大企業へ就職すれば、安定した人生」的なレールが失われている先が見えない時代に、子どもにどのように道を示したらよいのかわからない方が多いのではないでしょうか。この16年間、私は教え子たちが名門高校に進学し、就職していくのを見ていく中で、どんな力を育てれば社会で活躍し、豊かな人生を送れるのかを見てきました。その中でわかったことは、今後更に重要になってくるのが、「自学力」ということです。学びの中で「自学力」は本質的な力であり、根っこになる力になります。人生100年時代と言われ、急速に知識が陳腐化する時代です。我々大人も学び直しを定期的に行っていく必要が出てきています。だからこそ子どもたちには、ただの受験勉強をするのではなく、受験勉強を通して自学力を身につけ、余力で受験を乗り切り受験後も燃え尽きることなく、この困難な時代を生き抜いて欲しいと思います。

自学力とは以下のような力のことです。

自ら目標を立て主体的に学ぶ力

・自分なりの勉強法を確立する力

・答えのない先の見えない時代を生き抜く力(考える力、応用力、柔軟性等の基になるもの)

自学力を育てずに成績だけを無理やり上げてしまった結果、トップ校に合格したけれど、その後成績が伸びず下位を彷徨ってしまったり、東大に合格したけれど、社会では通用しない人間になってしまったりした話はよく聞きます。朝日高校合格は、通過点に過ぎません。サンライズでは、朝日高校受験専門塾でありますが、朝日高校合格はもちろんのこと、その先の難関大学合格を見据えて指導しています。

自学力が育たない5つの原因

1.暗記偏重の勉強

今の親御さん世代は、X世代、Y世代などと呼ばれており、育った時代背景、環境の影響から次のような特徴があると言われています。

  • 勉強をするのが当たり前で、勉強をすることに対して疑問を持たない。
  • 知識量が求められ、テストも知識量を重視していたので暗記型学習が有効だった。
  • 画一的で受動的な学習スタイル(一斉授業が主流)
  • インターネット、スマホが普及していない時代で、自発的に情報を取りに行かない。
  • 与えられる情報を受動的に取り入れ、グループ学習を好む傾向がある。

一方、今の子ども世代はZ世代、α世代と呼ばれており、次のような特徴があると言われています。

  • なぜ勉強をするのか、なぜ覚えないといけないのか疑問に感じながら勉強するので、暗記したものが定着しない。
  • 生まれた時からスマホ、インターネットが普及しているためデジタルネイティブと呼ばれており、アプリなど自分だけのオリジナルに「カスタマイズ」することが当たり前である。
  • インターネットを通して常に膨大な情報が身の回りにある。
  • 情報を個人で自発的に得ることを好む。
  • 一斉指導などの受け身の授業よりも個別カリキュラムを好む。
  • 自分で勉強することが増えるため、より自学力を必要とする世代

子どもが覚えられない姿を見て「勉強は覚えるもの、覚えてしまえば簡単なのに・・・」と思ってしまったり、頑張れば必ず結果にむすびつくと思って勉強させてもなかなか結果が出なかったりすれば、「なんでできないの???」と思ってしまうのは、世代間での考え方の違い等が原因です。

この時子どもは「何これ?なぜとにかく覚えなきゃいけないの?」「やってみたけどできなかったじゃん!」などと思っています。世代間で勉強に関する考え方が異なるのですから、衝突することもあるでしょう。暗記ばかりの勉強は、今は既に通用しなくなっているということを親が理解していないといけません。

問題のパターンを暗記しているのも原因の一つ

これまで2000回以上保護者の方と面談をしてきましたが、その中で少なからず出てくるのが「うちの子、計算問題は得意なのですが、文章題や図形問題が苦手なんです。」というお悩みです。実は、これも暗記偏重型の勉強をしていることが原因となっています。計算プリントを繰り返し解いていると、そのうち答えを覚えてしまいます。計算のパターンも限られていますから、多少数値が異なるくらいなら多くの子はそのパターンも覚えられます。「これが勉強のやり方なんだ」とパターンをひたすら繰り返すことで作業を記憶する方法に慣れてしまった子は、そのパターンに当てはまらない問題に対しては「やったことがないから」と解けません。文章題・図形問題は文章などを替えれば別の問題に見えてしまい、身につけたパターンが通用しないことが多いのです。またパターンで覚えている子は、イメージ化ができないのも特徴です。

暗記偏重型と知識活用型の解答の具体例

「知識・技能」の習得・活用・探究という言葉は、学習指導要領改訂に向けた2008年中教審答申で登場した、学力の三要素に対応した行政用語ですが、この知識・技能習得だけの勉強だけでは応用できずに問題が解けないことが多いと前述しました。以降、知識偏重の勉強を「知識・技能習得型」、自学力を身につけ深く学び、知識を自ら活用できる勉強を「活用・探求型」と呼ぶことにします。

平成20年度岡山朝日高校自校作成問題の数学を例に挙げます。

「知識・技能習得型」の解法

この解法は、ほとんどの生徒がやっています。この問題を見て、累乗の計算、分数の計算しか使っていないのがわかります。答えは合っていればよいという考えなので、その過程は気にしません。(令和3年度岡山朝日高校自校作成問題国語で使用された題材【松村圭一郎「はみだしの人類学ともに生きる方法」】でも同様のことが述べられています。)また、計算が煩雑化しても気になりません。というよりも解法が1パターン(しかも初期に習得したものだけ)しかないので、そうせざるを得ないとも考えられます。効率性など気にしません。考えたこともないでしょう。

「活用・探求型」の解法

入試問題の傾向として、パターンを暗記してきた人や解法の工夫ができない人は解くことはできても時間がかかるような問題が増えてきています。上記の解き方では、因数分解の公式や素因数分解を活用しています。それ以外にも工夫が見られますが、この解き方をする生徒は、短時間で解こうと考え効率性を重視します。面倒な計算が大嫌いです。また、スマートな解法を好みます。サンライズの目指す教育はここにあり、結果よりもその過程を重視し、知識を覚えるものではなく、活用するものだと徹底的に理解させています。

岡山朝日自校作成問題【平成24年度 数学】より

朝子さんのクラスでは、体育の授業で運動場のトラックを3周する持久走があった。この持久走において、朝子さんが1周走るのにかかった時間は、1周するごとに直前の1周より20%長くなり、3周走るのにかかった時間は合計で3分2秒であった。このとき、朝子さんは最初の1周を□秒で走ったことがわかる。

高校入試の問題ですが、この文章題は小学生の割合を理解していれば解ける問題です。実は、この問題は、全19問中6番目に低い63.2%という正答率でした。大問1の中では最も低いです。公立トップ校である岡山朝日高校を受験する=学力上位層になるのですが、その中で4割近い生徒がこの問題が解けないという現実があるのです。原因の一つは「問題の意味を理解するのに時間がかかっている」ということです。問題のパターン暗記でやっていると、このような問題が解けなくなるのです。

知識・技能だけを身につけてもそれを活用できなければ勉強を面白いと思えず、自学力が育たない原因となるのです。

2.他律依存教育

IBMの「野鴨の精神」というのをご存じでしょうか。デンマークのシェラン島の湖には毎年、野鴨が飛来します。ある日近くに住む老人が餌をたっぷり用意して待つようになりました。もちろん渡り鳥である鴨は、容易には餌付けされません。しかし、毎年繰り返される食事のもてなしに、やがて野鴨たちは「何も苦労して次の湖へ飛び立つ必要はない」と思ったのか、とうとうそこに住み着いてしまいました。

そのうちに、老人が亡くなる日がやってくると、餌をもらえなくなった鴨たちは、自力で餌を探し、次の湖へ旅する必要にかられました。ところが、飼いならされ野生をなくしてしまった鴨たちは、まるでアヒルのように肥え、羽ばたいても飛べなくなっていました。

そこへ近くの山から雪を溶かした激流がなだれ込んできました。ほかの鳥たちは丘のほうへ素早く移動しましたが、かつてたくましい野生を誇った鴨たちは、なすすべもなく激流に飲み込まれていった、というお話です。

例えば、かつて学校の定期考査で点数を取らせるために、「これだけやれば大丈夫」と過去問を配って対策する塾が多くありました。生徒たちがやるべきことに気付く前に、「野鴨の餌」が準備されていたのです。また、最近流行りのAIを使った、できない問題が機械的に繰り返し出題されるようなサービスも同様です。点数アップや成績アップも大切ですが、言われたことしかできない、言われたことさえできないように育てること、これを他律依存教育といいます。残念ながら、大学受験には全く通用しません。社会に出てからは、そのような過去問はありません。誰も「餌」を提供してくれないのです。

子ども自身がやらなければならないことまで、親がみんなやってしまう。盆栽の手入れと同じ。手入れを怠ると枯れてしまう。大きく伸びようとしているものを小さいままで終わらせてしまう。大地に根を張る立派な木に育てるのが人間の教育                       『本田宗一郎の哲学』より

ここで、「餌」をあげるなと言っているわけではありません。いきなり最初から自学力を育てることはできません。まずは一緒に楽しく丁寧に【並走】してあげることが必要です。並走することなく自学力を育てようとしても全く伸びないばかりか、成長しない負のスパイラルに陥ってしまいます。そして、結果をすぐに求めて慌ててはいけません。

自学力が育つまでに、次の3つが求められます。サンライズが大切にしている事でもあります。

  • 社会に対する好奇心を育てること
  • 基礎学力をしっかりつけること
  • 学習習慣をつけること

子ども自身がやるべきことに大人が手を出してしまうと、他律され、依存し、自力でできるようにはならないのです。

3.試験のための勉強

試験勉強といえば、定期考査、模擬テスト、検定等の1週間あるいは1ヶ月前から試験範囲に絞って復習し、試験に出そうな問題を予想し、対策をすることです。本来、試験勉強には基本的な自学力の要素が全てそろっています。特に定期考査のように出題される範囲・期日が決まっている状況がよい練習になるのです。問題集を徹底するにはどのくらい時間が必要なのか、「わかる」と「できる」の差をどれだけ埋められるのか、「できない」ものを「できる」ようにしていく感覚などが養われます。定期考査は高校受験や大学受験に比べて、自学力を鍛えられる比較的低い目標になります。セルフマネジメントをどれだけの精度で鍛えられるのか、定期考査で結果が出せないレベルにとどまるようでは、出題範囲がない本番の試験では結果が出るわけがありません。

ところが、多くは試験勉強を自学力が育つようにうまく活用できていません。試験前の限られた時間だけ頑張っていても勉強が習慣化しにくいです。むしろ急に勉強するので余計につらいのです。また、勉強に「ここまでしかやらない」という境界を定めるとそれ以上のことはしなくなります。解らないことが範囲外であっても復習時間が足りないので解決しないままパターン学習に勤しみます。そして、いわゆる一夜漬けの勉強は、閾値を超えず長期記憶になりにくいのです。

長期記憶とは、復習回数よりも身に付けた度合い、つまり1回目の丁寧さによって決まっています。理解度や修練度(使いこなせる度合い)がある一定のレベルを超えると、その情報はほとんど損なわれることがありません。情報の意味的つながりをまとめる能力が高くなってくれば、簡単に長期記憶できるようになります。また、学力に比例して、その能力は高まります。単純暗記と思われがちな英単語にしても、一定量を覚えた後なら、そのルールに気づき、記憶の速度・精度を高めることができるのです。

  • 試験勉強は本来、自学力を鍛える要素がそろっている
  • 試験前だけの勉強にならないよう普段からの勉強習慣があることが前提
  • 「試験前だけ頑張る」から育たない

4.点数・偏差値で評価

点数を上げることや成績を上げることは大切だと話しましたが、それだけを評価していると自学力は育ちにくくなります。以下は、ある生徒が小学6年生のときの模試の成績データです。

6月7月8月10月12月2月
4科偏差値515659555567
算数偏差値504760575364

小学生の時は普通の成績に見えますが、その後岡山大学医学部に合格しました。クラスや校内という「狭い世界」で順位が上がらなかったとか、点数が良かった悪かったというのは、必ずしも将来を決定づけるようなものではありません。むしろ「点数が上がったから良かった」「下がったから良くない」と評価することで、子どもは自分自身への評価と捉え、モチベーションが下がってしまいます。

また、数値評価することで、一生懸命頑張った結果が悪ければモチベーションが下がり、点数が良ければ逆にもう勉強しなくてもこれでよいと考え、モチベーションが下がるという負のスパイラルにおちいります。試験の結果にモチベーションが左右されるようでは、強制的に勉強せざるを得ないような状況になってしまいます。当然、自学力が身につくはずもありません。「算数が悪いから頑張りましょう」というアドバイスしかできない塾もあるようですが、結果が良い、悪いはアドバイスにもなりません。勉強不足だった点を見つけ、次回までの目標、そして次に何をすべきかということを子ども自身で決められるか聞いてみて、できなければ具体的なアドバイスを与える必要があります。

5.勉強習慣がない

自学力を身につけるのに重要な要素の一つです。気分が乗らないからと、なかなか勉強を始めないのは、勉強習慣がないからです。また、気分が乗らないからと、途中で勉強をやめるのは、集中力よりも「勉強体力」がないからだと考えています。よく1つのことを突き詰めるのが集中力であるのに対して、勉強を一定時間継続できる力が勉強体力だと言っています。やる気がないから勉強ができないと言いますが、歯を磨くのにやる気が必要でしょうか。習慣だから必要ありませんよね。勉強も習慣化が重要です。やる気は自分から出して勉強をするものです。勉強をするからやる気が出てくるのです。「やる気」に頼ってはいけません。遊びやその他の誘惑がありますので、勉強が当たり前の習慣になるまでは多少の強制力や環境が必要となります。そもそも塾は、その強制力のある環境だと思っています。やる気に頼らずまず始めること。そして一生懸命やる。そうするとやる気も出てきます。習慣化するまで続けていると当たり前になってきます。勉強体力がなければ、気分が乗らないからと、途中でやめさせず、最後までやり切ることが重要になります。

自学力養成で最も重要なのは「メタ認知能力」

メタ認知能力とは、自分を客観的に分析して行動の修正を図れる能力のことです。幼い心を捨てて、大人になることとも言い換えられます。幼さとは、自己中心的で「こうするべき」ではなく「こうしたい」が優先されることです。

  • 現在の状況と思い描く目標とのギャップを埋めていく行動は何か
  • 自分の弱い心に打ち克ち、継続して行動を積み重ねていく
  • サボっている自分に気付けるかどうか
  • やるべきことに気付けるかどうか

重要なのは、自分だけではなかなか鍛えられないということです。幼い心をもった子どもたちには、メタ認知を発達させるコミュニケーションを取り続けることのできる、併走するコーチが必要なのです。一方的に支援するのではなく、子どもに考える余白を与え、考える癖も身につけさせなければなりません。

答え合わせにこだわる

サンライズの指導の一環として、答え合わせの指導があります。お子さんは普段どのような答え合わせをしているでしょうか。おそらく答えが合っているかどうかだけで終わっていると思います。入塾時、ほぼ全員がしているやり方です。これでは高校の勉強で行き詰まるのは目に見えています。暗記偏重型の勉強をしている子は大抵そうです。サンライズでは、ただ問題に答えて終わりにさせません。そこから新たな問題を提示したり、なぜそのようになるのか解説を加えさせたりします。

暗記偏重の勉強に慣れている子は、なぜ違うのかを考えません。「ふ~ん。アンモニアなんだね。覚えておこう。」程度です。これでは頭に残りません。一方、サンライズの生徒は、なぜその答えになるのか解説を加えます。

理科の例でもう一つ。ガスバーナーの使い方の順序に理屈などない、とにかく覚えればよいと思っていた人も多いのではないでしょうか。順番にも理由が存在します。理屈抜きの暗記は頭に残りませんし、そもそも面白くもないですよね。それぞれの操作の理由や、なぜ自分の答えが間違っているのかを書かせます。他にも解らないことは調べたり、周辺の知識の整理や関連事項のまとめなども行います。

でも、これらは勉強として当たり前のことです。王道の勉強です。サンライズでは、こういった王道の勉強を身につけることで、勉強の本質を理解させ、余力で受験突破できる子どもを育てる環境が揃っています。

教育には時間がかかるということ

最後に、どの教科でもそうですが、教育の本質は「遅れてわかる」ことです。最初から子どものハートを射抜いて夢中にさせるというのは、めぐり合わせが良かっただけなのです。「勉強を始めてもすぐに成果が出ない」とお思いの親御さんは、この点をぜひご理解ください。「いつまでにこれくらいのレベルの力がついていないといけない」とか、「与えたものがある程度の確率で能力や点数として顕在化しないといけない」と力めば力むほど、子どもの勉強への興味・関心は遠いところにいってしまうものだと、子どものそばにいる大人たちはわかっていないといけません。

サンライズが、幼児クラス、小学校低学年から指導しているのは、幼い頃から興味・関心の種まきをすることで、勉強の本質が当たり前に理解できており、自学力を身につけ自らを律し、自分でやるべきことに気付いて主体的に取り組み、結果から修正をして自らの勉強法をブラッシュアップしていくような子どもを育てられるからです。時間をかけて、じっくりと育てていく必要があるのです。

 

最終目標は、朝日高校ではない

近年の大学入試制度や出題問題傾向は、親御さん世代の頃とは随分変わってきています。にも関わらず、古い指導観念から「知識の量だけで合格できる」と考える指導者も多く、受験直前で戸惑う受験者もいます。お子さんはもちろんのこと、親御さんも受験の現実をしっかりと認識して、「今、我が子に必要な力は何か」について考えてもらいたいと思います。

岡山県立岡山朝日高校入試 英語

今までにあなた自身の態度や考え方が変わった出来事について、何がどのように変わったのか、そのきっかけが何だったのかを含めて、45~55語の英語で書きなさい。

その向こうに

東京大学前期試験 英語

これまで学校や学校以外の場で学んできたことのなかで、あなたが最も大切だと思うことは何か、またそれはなぜか。50~60語の英語で答えよ。

これらが、普段勉強している1問1答形式の学習だけで解けるのかどうか、答えは明らかです。解法テクニックを教え、知識を詰め込むような学習が、もはや通用しない時代だということです。高校入試や大学入試問題に通用する学力を養うために、サンライズは至ってシンプルな指導をしています。それは、「事象の最も基本的なことから理解させる」ということです。基本問題を解かせる、ではありません。知識を「覚えるもの」ではなく、「考えるもの」あるいは「考えるためのツール」にするのです。

まずは、勉強方法の改善から

間違った勉強とは

×勉強をするとき、ただ問題を解けばいいと思っている。

×間違っても赤ペンで答えを書き写して終わりにしている。

×答えを読んで終わっている。

勉強のコツで最重要なことは、「分からなかった問題を解けるようにすること」です。間違えた問題は解答・解説を理解した後にその場で解き直すことが絶対に必要です。そして、すぐに復習しなければいけません。

×「理解した問題は1~2週間後に復習すればいいや」

これもいけません。一番おいしい時期を逃してしまいます。間違えた問題は、必ず次の日に復習し、3日後にも復習するべきです。その後は1週間後、2週間後が目安です。復習をしないで最初から最後までやったり、理解したふりをすることは絶対にしてはいけません。

学力=学習時間×学習の質×学習者の素質

学習時間

集中して学習した純学習時間

学習の質

方法論、計画、フォローにより決定。学習者の学力によって段階的変化。

学習者の素質

学習や運動・工作・音楽などの遊び、読書などによって得てきた理解力・論理力・記憶力、成功の経験による自信、失敗の経験による自制心などで決定。

素質を高めることは可能です。生まれ持った才能はどうすることもできませんが、自ら作ることのできる土台というスペースは残されています。

土台を作り直し、強固にする最も有効な方法は、土台を手に入れた人を真似ることです。