18÷0の答えは?
小6の43%が誤答
「8人に4Lのジュースを等しく分けると1人何リットル?」
迷いなく8÷4と立式する子への教え方
参照元「小6の43%が誤答「8人に4Lのジュースを等しく分けると1人何リットル?」迷いなく8÷4と立式する子への教え方 6年生でも3割以上が「わり算」の意味を正確に理解できていない #プレジデントオンライン」
算数が苦手、文章題が苦手という子に見られることですね。
リンク先の記事でも述べられているものの他に、理由はいくつもあると思いますが、私が特に挙げたい理由は2つあります。
算数の文章題ができない2つの理由
1つは、機械的に計算をやっているとこういったことが起こるということです。
いわゆるパターン学習の弊害です。
「8」「4」「分ける」
このキーワードからパターンとして「8÷4」という式が出てくる。
「機械的」に計算のパターン練習をし続けるとどうなるか?
例えば、18÷0の答えはわかりますか?
① 18
② 0
さあ、どちらでしょう?
答えを言う前に・・・。
割り算は小学3年生で学習します。
早い子はもっと前からやっているかもしれません。
0で割るといった計算は、プリントや問題集などで見かけることはないです。
あるとすれば、0÷18のように、0をある数で割った場合でしょう。
もちろんこの答えは0になります。
その経験から、18÷0も「0」があるので、答えは0という判断になるのです。
答えを「18」とした子は、また別の理由からです。
「0で割る」というのは「分けない」ことだと判断した結果、18という答えになる。
でも、「分けない」という意味であれば、「18÷1」も「分けない」ので説明ができないですよね?
う~ん。困った・・・。
そう、答えは「なし(解なし)」です。
中学生ならまだ何人か答えられるのですが、小学生で答えられる子はほぼいません。
なぜなら、それは「教わらないから」でしょう。
「0で割る計算は習っていない、だからできない。」
(そうだよね~。仕方ないよね~。)
「でも、これでわかった!0で割ることはできないんだね!(÷0というのは「解なし」なんだね)」
はい、これもパターンで覚えようとしている子の特徴。
結果だけ聞いて、それを覚えているだけなので、
「では、なぜ0では割れないのか?」
と聞かれても、その理由は説明できないんです。
そう、割り算の意味をきちんと理解できていないというのが2つ目の理由です。
なぜ0で割れないのか?
▲÷■というのは、▲を■ずつにわけるということですよね。(3つに分ける、とも考えられます)
18÷3であれば、3|3|3|3|3|3 というように、6つにわけられる。
そして、3+3+3+3+3+3=18になります。
また、「たしかめの式」というのもありますね。
18÷3=6 は
たしかめの式だと 3×6=18
この考えを18÷0にも当てはめてみると理解できるはずです。
18を0ずつにわけると・・・
0+0+0+0+0+・・・
いくつ0を足しても18になりません。
たしかめの式でも
0×■=18
0を掛ければ答えは0になるのですから、式が成立しません。
「算脳トレ」は算数の理論をはじめから理解させる授業
サンライズの小学校低学年クラス「算脳トレ」では、当たり前のように「0で割る計算」が登場します。
たとえ学校のテストや教科書に出て来ない問題であろうとも、割り算の意味を本当の意味で理解して欲しいからです。
「なぜこの答えになるのか」は理解できていれば当然説明ができるはずなのですが、小学校高学年で、それができないままになっている子が多いのではないでしょうか?
解き方を「教え込む」のではなく、教具などをつかって数量の概念が感覚的に「わかる」というところまでいかないと、算数や数学が得意にはならないです。