特に社会が苦手な子は、勉強してもなかなか点数に結びつかないですよね?
それには、原因があります。
それは、社会の得意な子が絶対にしない勉強のやり方を続けているから。
社会の得意な子がしないやり方とは、いったい何でしょう?
1.丸暗記
社会が得意な子は、一つ一つの用語を点で覚える、いわゆる丸暗記は絶対にしません。
仮に丸暗記でテストの点数が良くても、その場しのぎのやり方なので、すぐに忘れてしまい、もう一度勉強することになります。
結構大変ですよ。
脳は、点で覚えるようにはできていません。
点を線でつないで、関連性を持たせることで、記憶に残ります。
社会は、出来事に因果関係があったり、その土地の気候や土地の特性が産業に繋がっていたりと、全て関連があるわけです。
それを知ろうとしないで、ただテストの点取りのために、丸暗記しようとするから、なかなか結果が出ないのです。
2.一問一答式問題集
皆さんは当たり前のようにやっているかもしれませんが・・・。
社会を暗記科目だと思っている人は、とにかく多くの問題を解こうとします。
「○○と聞かれたら△△と答える」と、まるでAIのような作業をしがちです。
一問一答形式に関わらず、問題というのは、
“あなたが学んだ内容の中から一部分を切り取っている”
に過ぎません。
例えば、あなたは「世界のさまざまな住居」について勉強し、次のような一問一答式の問題が出題されたとします。
「日干しれんがの家が見られるのは、何という気候帯か?」
答えは「乾燥帯」ですが、この、日干しれんが=乾燥帯の知識だけで果たして大丈夫なのでしょうか?
他にもさまざまな住居がありますが、問題に出題されなかった住居は、「問題になかった」というだけで、済ませて大丈夫なのでしょうか?
社会が得意な子は、出題されない内容についても、理解を深めています。
高床式、ゲル、イグルーなど、さまざまな住居を知っていて、そのうちのいくつかが問題に問われても答えられるのです。
つまり、根本的な学習の流れが逆になっているのです。
勉強は、演習を通じ学ぶものではありません。
演習は、あくまであなたの理解度をチェックするためのものです。
部分的にしか勉強していない人が、全ての問題に答えられるわけがありません。
3.意味のない答え合わせ
皆さんは、間違えた問題の答え合わせをどのようにしていますか?
例えば、選択問題で次のような問題があったとします。
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Q.執権として政治を行い、1232年に御成敗式目を定めた人物を次のア~エの中から選べ。
ア 北条政子 イ 北条泰時 ウ 北条時宗 エ 北条時政
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答えは・・・ イですね。
苦手な子は、この答えを間違えた際に、「北条泰時=御成敗式目」で、答え合わせが終わるのです。
本当は、どの人物も知っておかないといけないのですが、仮に泰時が何をした人か知らなくても、他の3人を知っていれば消去法でも解けるわけです。
でも、間違えたのです。
つまり、泰時以外の政子も時宗も時政も知らないから、分からないのです。
それなのに・・・
答え合わせの際に、泰時は理解(?)できたのかもしれませんが、政子や時宗や時政までは知ろうとしないんですね。
なぜなら、
“この問題では正解ではないから”
この1問を通じて、色々知らないことがわかったわけですから、「泰時」1点だけを学習するのではなく、その周辺も学習することで、学習効果は2倍、3倍となるわけです。
繰り返しになりますが、問題は、一部分を切り取って出題されているわけです。
でも、その一部分が答えられないということは、氷山の一角だと思って、その周辺も学習し直すのは、当たり前のことなのです。
自分の勉強が3つの中の1つでも当てはまっている人は、今からでも遅くはないので、変えていきましょう!