岡山朝日高校合格への道(5)内申点・面接・調査書編
岡山朝日高校受験専門の進学塾サンライズ塾長の小崎です。
今回は、岡山朝日高校の入試システムについて。
「岡山朝日高校は内申点が関係ない」という噂を耳にすることがあります。
これは、全くのデマなので、信用しないでください。
岡山朝日高校の合否を決定する要素は、
① 内申点(調査書の評定)
② 筆記試験
③ 面接
④ 調査書のその他の項目(活動成果及び興味・関心の状況)
の4つです。
① 内申点
まずは岡山朝日高校の内申点について。
岡山県立岡山朝日高等学校を含め岡山県の公立高校では、中1(3学期)、中2(3学期)、中3(3学期)の学校成績(評定)を評定換算点(内申点)として採用しています。
各学期で評定が出ていますが、3学期の評定が、各学年の総合評定となります。
中1、中2は9教科の評定をそのまま足し算し、中3は5教科(英数国理社)の合計評定を2倍、4教科(音美保技家)の合計評定を3倍します。
全てオール5だとすると、
中1 5×9科目=45点
中2 5×9科目=45点
中3 5×5科目×2=50点 5×4科目×3=60点
合計 200点
が内申点となります。
内申点200点は、無視できる点数ではないでしょう。
岡山朝日高校の自校作成問題+理科・社会(学力検査)の点数と内申点の相関図にて、基準ラインに達している人は合格となります。
だから、学力検査がそこそこできている人でも、内申点が悪い人はその枠から外れる可能性もあります。
と言われても、岡山朝日高校の合格基準がどのくらいなのか、よくわからない人が多いと思いますので、以下に目安を示します。
※ ここでの情報は古いので、最新情報を別ページにまとめました。
◆内申点181点以上
各学年で、45点(オール5の場合)のうち40点以上の人です。
このグループの人たちは、岡山朝日高校の自校作成問題がボーダー点あるいは多少低くても合格の可能性が高いです。
岡山朝日高校受験専門のサンライズでは、内申点が180点以上の子は全員合格しています。
学力的に多少足りないと思っても、内申点が高い子はチャレンジできます。
◆内申点170点~180点
各学年で9教科合計38点くらいの人が当てはまります。
岡山朝日高校合格の可能性はまずまずありますが、筆記試験では緊張のあまり、いつもの力が出せない人もいるかもしれません。
苦手教科はその傾向が強いので、事前に十分な対策をしておきましょう。
◆内申点160点~169点
このあたりから、岡山朝日高校はかなり厳しくなってきます。
各学年で9教科合計36点くらいの人です。
オール4の人はこのグループです。
岡山朝日高校の筆記試験の得点で巻き返しを図る必要があります。
私のイメージですが、このあたりの内申点の人は、正直中学校の勉強を舐めている人も多いでしょう。
その場合、岡山朝日高校に入学できたとしても、勉強でかなり苦労します。
授業中は先生の話をよく聞いて、提出物は期限までに必ず提出すること。
当たり前のことなのですが、それさえもできないようでは志望校変更も考えた方がよいです。
◆内申点159点以下
実際、このくらいの内申点で岡山朝日高校に合格している人はいます。
しかし、学力が非常に高い人でなければ、受験校を考え直した方がよいかも。
模試で合格圏内に入っていても不合格になる年もあります。
(※2022年入試からの定員数削減により、更に厳しくなると考えられます。)
「自分の内申点は、何点なんだろう?」と思った人は、
岡山朝日高校受験専用の内申点計算フォームを作りましたので、
そちらで計算してみてください。
岡山県立岡山朝日高等学校 内申点診断
② 筆記試験
次に、岡山朝日高校の筆記試験のシステムについて。
岡山朝日高校の自校作成問題対策等は既に述べましたが、岡山朝日高校合格への道「理科・社会編」で、
理科社会の平均点の推移を挙げました。
この中では、平均点は100点満点での点数だったのですが、実際は違います。
実際は、各教科70点×5教科=350点満点となります。
内申点が200点ですので、合計すると550点満点です。
割合でいうと
筆記:内申=7:4
内申点も無視できません。
さて、岡山朝日高校に合格するためにはどのくらいの点数が必要なのでしょう?
結論からいうと、入試において5教科の平均が7割あれば岡山朝日高校合格の可能性が高いです。
6割でも合格している人がいますが、それは内申点が高い人です。
(※2022年入試からの定員数削減により、更に厳しいと考えられます。)
5教科の合計で7割ということは、どの教科も7割、でなくてもよいです。
国数英は岡山朝日高校の独自入試(自校作成問題)で難易度が高いのですが、理社は比較的高得点が取りやすいです。
だから、理社で9割(悪くても8割)をとり、国数英で5~7割取るつもりで考えるとよいでしょう。
5~7割というのは、幅が広いですが、例えば、どうしても苦手な科目があって半分くらいしか解けない場合、他の教科でカバーすればよいということです。
但し、内申点が非常に悪い人は、これくらいでは足らないかもしれなません。
岡山朝日高校の倍率が高い場合は、かなり厳しいでしょう。
高得点が取れればよいのですが、それも難しいとなると諦めざるを得なくなります。
だから、決して内申点を軽く見ることのないようにして欲しいと思います。
③ 面接
3つ目は、岡山朝日高校の面接について。
面接は得点化されないから対策など不要だと思っていないでしょうか?
確かに、面接が加点されるわけではないのですが、ボーダーライン上にある人にとっては、合否を決める一つの要素になってきます。
では、岡山朝日高校の面接対策として何をすればよいのか、いつからすればよいのかということですが、面接対策にはさほど時間をかけなくても大丈夫です。
面接で質問されることは大体決まっています。
特に岡山朝日高校は質問内容が例年ほとんど変わりません。
岡山朝日高校受験専門のサンライズでは、1日目の筆記試験が終わった後に初めて面接対策をします。
岡山朝日高校の面接対策は、面接日の前日のみ、ということです。
なぜなら、それでもきちんと対策できるから。
質問は全部で4つ。
まず、必ず質問されるのは、
・受験番号と氏名
・志望動機
です。
★受験番号と氏名
客観的な事柄について面接官の目を見て、大きな声でハキハキ答えられるかを見ています。
★志望動機
きちんと高校を調べて理解したうえで志望しているか、を面接官は聞きたいのです。
志願理由とも言います。
残り2つは、毎年異なりますが、例えば、
・将来、社会にどのように貢献したいか。
など、将来についての質問が出ることが多いです。
岡山朝日高校入学後も、将来のことです。
挙手で答える質問もあります。
事前に対策してあれば、すぐに答えることができるでしょうから、すぐに挙手をして、できるだけ1番に答えましょう。
積極性をアピールできます。
予想していなかった質問であっても、堂々と自分の考えを言いましょう!
④ 調査書のその他の項目
最後は、調査書について。
合否に関わる要素の4つ目には「調査書」があります。
調査書には、内申点に関わる評定も記入されますが、それ以外にも、
① 第3学年での観点別学習状況の評価
② 総合的な学習の時間の記録
③ 特別活動の記録
④ 出欠の記録
⑤ 行動の記録
⑥ 新体力テストの記録
⑦ 総合所見及び参考となる事項
が記入されます。
それぞれが入試に大きく関わる訳ではないですが、いわゆるボーダーライン上にある生徒で、筆記試験の点数や内申点だけでは合否が決められない場合に参考とされるのです。
① 第3学年での観点別学習状況の評価
通知表にも書かれている項目で、教科毎に4(国語のみ5)項目に分かれ、ABCなどで評価されているところが観点別学習状況の評価です。
定期考査の結果、授業態度、提出物の状況などで評価が決まります。
ただし、3年生のみの結果が反映されます。
② 総合的な学習の時間の記録
「総合的な学習の時間」とは、各学年で行った「学習活動」やその評価についてです。
ここがマイナスになるようなことを書かれる人はいないでしょう。
あまり差をつけることはできないと思います。
③ 特別活動の記録
各学年での「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」「委員会」で、どこに所属していたか、役割は何かを記録されます。
班長、委員長、生徒会長など・・・色々な特別活動を多くやっていると、この項目に沢山書いてもらえます。
学校行事でも、実行委員に所属した場合、更には実行委員長になると書かれます。
④ 出欠の記録
これは、非常に大切です。
欠席の多い人は特に注意が必要です。
入学後も通えるのかどうかを見られます。
「主な欠席理由」も書かれます。
欠席日数が非常に多い事情がある場合は、その理由を報告する必要があります。
⑤ 行動の記録
よく通知表でも見る項目です。
「自主・自律」や「責任感」、「思いやり」など・・・。
全てに○がある人は見たことがありませんので、特に目立つ行動に対してのみでしょう。
どこに○があれば有利、といったことはありません。
しいていえば、岡山朝日高校なら「自主・自律」でしょうか。
⑥は・・・特に気にする必要はありません。
⑦ 総合所見及び参考となる事項
実はかなり重要。
上記の項目以外に活躍したこと、例えば部活動などで賞を獲ったといったことが書けます。
検定の級もここに書けます。
アピールできることがあるなら、先生に伝えて記入してもらいましょう。
ちなみに、岡山朝日高校なら英検3級はアピールになりません。
英検なら準2級以上、できれば2級欲しいですね。
(近年は、英検2級でも中には岡山朝日で100番台というレベル)
ちなみに、岡山朝日高校受験専門のサンライズでは、中3までに英検2級取得を目指しています。
近い将来、中学で準1級を取れるような生徒も出てくるでしょう。
漢字検定や数学検定でも準2、2級。
部活動の活躍も、県ベスト8以上でないとアピールになりません。
ちょっと上手、くらいでは厳しいと言う事です。
定員の10%は、この項目と面接の結果を重視して合否が決定するため、無視できません。
以上で「岡山朝日高校合格への道」シリーズは終了です。
これまで、岡山朝日高校を受験する人のためのアドバイスを書きましたが、少しでも参考になればと思います。