親御さんにお聞きします。
子どもが学校や塾のことを毎日のように話してくれますか?
「〇〇になりたい」などと将来の夢を話してくれますか?
例え話です。
Aちゃんのお母さんは、教育熱心です。
Aちゃんの偏差値は40台なのに、「何としても〇〇中に」と、
有無を言わせず猛烈に勉強させていました。
そして、最初のうちはいつもニコニコしていましたが、
受験が近づくにつれて笑顔が消え、
ほとんど会話をしてくれなくなっていきました。
Aちゃんが何か言おうものなら、お母さんは、
「くだらないこと言ってないで勉強しなさい」の一点張り。
ですから、「何か口にすれば叱られる」という思いが植えつけられ、
話すことさえできなくなってしまいました。
結局、親の意向で実力以上の中学ばかりを受験し、
すべて不合格という残念な結果を招いてしまいました。
本来、子どもは「あれやりたい、これやりたい」と
たくさんの夢を持っているものです。
それさえ口にできないと、子どもは心を閉ざし、
やる気など出るはずもありません。
こどもの「あれしたい、これしたい」という思いを、
頭から否定せず、「それは楽しそうだね」と、
一旦は受け止めてあげて欲しいのです。
そうすることで、子どもは、自分が受け入れられることを認識し、
「だったらもっと頑張ろう!」という自主性が芽生えるのです。
この自主性こそが、実は成績を上げるために不可欠な要素なのです。
子どもの将来について親子で一緒に考え、
文章だけでなく写真や絵もたくさん用いて目に見える形で夢を表現し、
子どもの人生観を親子で共有することで、
自己実現を促進してあげてください。
これが、お子様の夢に耳を傾け、
成績が上がるきっかけになればいいですね。