中学生が抱える5つの課題
勉強の主役は子どもです。
ですから、お子さんが決めたことに、我々は従っていくことになりますが、相手はまだ自立など到底できない、小学生、半人前です。
保護者である皆さんと我々塾とでしっかりとサポートしていく必要があります。
そして、しっかりとサポートするには、具体的にどのようにサポートするのか、子どもだけでなく、我々も勉強する必要があるのです。
今回私がお伝えすることも、その勉強に少しでも役にたてるものであればと思っています。
まずは、中学生が抱えている問題について考えてみます。
主に次の5つの課題が挙げられるでしょう。
1.小学校内容が十分理解できていない
平均点くらい、もしくは成績が中の上くらいの成績中位層に多いです。
中学内容は、小学校の学習がベースになっており、小学校内容が分かっていないと理解が難しい単元があったり、もう一度復習したりすることになります。
社会は、小6で一通り習いますが、中学校でも学び直します。
数学では、方程式は中学校で習いますが、文章題になると割合や比など、小学校で習ったことがわかっていなければ解けません。
2.小学校時代に塾で学んだ内容が十分理解できていない
特に数学で感じるのですが、小学生の間は他塾に通っていて、中学生になってサンライズに通い始めた子は、塾で勉強している分、理解度が高いはずなんですよね。
ところが、何を学んできたのかわからない。
とりあえずやり方だけ教えてもらって、計算は解けるがなぜそうなるのかがわからない子が多いのです。
宿題など復習にかける時間も少ない。
通塾経験のない子の方ができるんじゃないかと思う時もあります。
小学生から通っていたのに・・・とは思いたくないものです。
3.勉強の仕方がわからない
中学生になるまでは自分で勉強してきた子、いわゆる独学で勉強していた子というのは、勉強の仕方は自己流です。
それが理にかなっていることもありますが、ほとんどの子はわからないまま進めてきています。
例えば数学の問題集の勉強の仕方についてお子さんはどのようにしていますか。
① 問題を解く。 ② 答え合わせをする。
こんな風にやって、終わりですよね?
それが当たり前で、何がおかしいの?って思う人もいるでしょう。
数学が苦手な子は、この勉強を繰り返して、それでもできないと嘆いているのではないでしょうか。
4.●●(科目)が苦手。特に国語
本人が国語が苦手と感じているかどうかで言えば、小学生には少ないかもしれませんね。
それよりも算数が苦手と思っている子の方が多いかもしれません。
単に苦手だと自覚がないだけで、学年が上がるにつれて、段々と苦手意識が強くなってくるでしょう。
というのも、子どもは苦手と思っていないけれど、指導者の立場から見ると、全然わかっていないと感じることが多いのです。
算数では、答えを出すまでの過程が間違っていれば答えが出ないと気づくのですが、国語はなぜ間違っているのかがわからないという人が多いです。
更には、どうすれば国語ができるようになるのか誰もわからないので、とりあえず問題を解いてみることしか対処法が見つからないというのも原因でしょう。
5.応用問題が解けない
英単語や文法は理解できたけど、長文読解がわからない。
英作文が書けない。
数学の計算はできるけど、文章題が解けない。
関数、図形が難しくてわからない。
国語は、選択問題はわからなくても答えを書けるが、長い記述となると全く答えることができない。
岡山朝日高校を受験するような子でも、独自入試の正答率を見てみると、それがよくわかります。
訓練を繰り返して、同じパターンである場合には解ける。
それ以外は解けない。
そんな勉強をしてきている子が多いです。
中学校で困らないようにするために
これは、勉強が苦手な子だけの話ではありません。
上位層の子でもこれらの課題を抱えている子がいます。
中学生になってから5つの課題にぶち当たる前に、小学生のうちにできることがあります。
それは、「3つの力」を身につけることです。
3つの力について、続きはこちら↓