塾長のつぶやき:短編記事集⑤

 

塾長のつぶやき:短編記事集

考えさせる

問題を解いたノートは〇ばかり。

全てしっかり理解できているかと確認をすれば、必ず「はい」と答える。

本当にそうなのでしょうか?

結果だけを見て「良くできている」と安易に判断してしまうと、実際は違ったということも。

ここにも伸びない原因があります。

答えしか書いていない、途中式もない、筆算の後もない。

計算ミスをしているので、筆算をしたかと聞くと、暗算をしたとのこと。

それでは正確な答えが導きにくいですよね。

悪意を持ってやっているのではありません。

答えを写すという行為もそうですが、それが、なぜ良くないのかがわかっていないのです。

こんな勉強を何時間も繰り返していても、当然学力が上がるわけがありません。

どうやって解いたのか?と確認してみてください。

答えられないことが多いことに気付くかもしれません。

答えられるものは、良く理解できていると判断してよいでしょう。

考えるとは、単なる知識として理解することではなく、実際に経験をしてみて深めることです。

自分ですべて説明できるところまで考えさせましょう。

模試を学習に活かす

8月度の模試の結果が出ました。

テストを受けて、点数が良かった、悪かっただけの評価で終わらせてはいけません。

模試に向けて、何をしたのか。

量を増やしたのか、教材を変えてみたのか、勉強方法を変えてみたのか。

その結果、上がったのかどうかを見て、次の模試に向けて計画を立てる。

もし結果が良ければ、何がその原因なのかが分かれば、今後も継続すればよいのです。

もし結果が悪ければ、その原因が何かを考え、違う方法を試してみるなど、修正をすればよいのです。

アドバイス通りに実践してみることもひとつです。

ある算数が苦手な小学生が夏休みの間、アドバイスを受けて前学年の復習を自宅でやりました。

それが今回の模試で30点も上がりました。

今までやったことのないことにチャレンジして成功した例です。

とにかく良くなると思ったことを「やってみる」ことです。

例えば、1日スキー教室に参加したとします。

教室で、スキーの先生から「上手に滑るコツ」などの説明を受けました。

実際に、2,3回滑ってみました。

それで上手に滑れるようになりますか?

なりませんよね。

練習の回数が少ないと感じると思います。

もっともっと練習すれば上手に滑れるようになるのでは?と多くの人が感じると思うのです。

これはスキーに限ったことではありません。

一方、勉強となると「できるだけ少ない学習で、如何に効率よく成績が上がるかを教えてもらえば何とかなるかも」と思われる方もいらっしゃいます。

おかしいと思いませんか?

結果を見て一喜一憂したところで、次の模試の結果は変わらないのです。

「点数が悪かったからもっと勉強しろ」というアドバイスでは成績は上がりません。

子どもだけでなく、親も含めて冷静に分析し、次への目標を決める材料になればと思います。

定期テストと模試

中間テストや期末テストなどの結果や通知表を見ると、その結果に喜憂されると思います。

特に中学生にとっては、成績は内申書に影響を与えるので余計に気になるものです。

一つ注意したいのが、定期考査や通知表が良い=入試本番の試験の結果も良いとは限らないということです。

以前、こういうことがありました。

ある入塾を希望される方から、それまでの学校の成績と通知表の内容をお聞きしました。

定期テストの結果は、ほとんど満点近い点数で、学年で1位でした。

通知表もオール5、申し分ない成績です。

それまで、朝日高校を受験しようとは考えたこともなかったそうで、学校の先生から挑戦してみないかと言われ、通塾を検討しようと思われたそうです。

ただ、少し気になることがあったので、学力診断のための試験を受けて頂きました。

通常、上記の成績であれば、かなりの高得点が出るはず。

しかしテストの結果、平均点もありませんでした。

学校の定期テストの問題が解けるのと、入試レベルの問題が解けるかどうかは、必要な力が異なります。

事前に出題される問題が分かっていたり、教科書の太字部分だけを覚えていたりすればOKのテストが良かったからといって、思考力が問われる入試問題ができるとは限りません。

ましてや朝日高校は独自入試ですから、暗記だけの勉強では通用しないのです。

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