「自学力の育て方」出版にあたって
書籍出版の経緯と想い
10年以上前から、全国の志のある塾長たちと、勉強法や受験事情、指導に関するノウハウなどを語り
合ってきました。
その中で、特に 「自学力」の必要性を強く感じるようになり、どうやって身につけさせるかが話の中心になりました。
学力の向上につながるより良い方法はないかと日々思う中、生徒たちに自学力が芽生え、成長し、結果を残す姿を見て、子どもだけでなく大人になってからも必要な力なのだなと思いました。
子ども自身で「自学力」を身につけるのは難しいです。
我々が子どもに「自学力を身につけなさい」と伝えるだけでなく、周りの大人が知識や技術のようなものを伝えていく必要があると感じ、書籍の出版を考えるようになりました。
そんなとき、大手出版会社であるKADOKAWAさんからのオファーをいただきました。
ぜひこの本を読んで、子育てに役立ててもらえると嬉しいです。
サンライズの指導方針
サンライズは岡山朝日高校受験専門塾ということで、ハイレベルな塾だと思われている方もいるかもしれません。
確かに、トップ校を目指す上で、難しい問題にもチャレンジしますが、それ以前に、子どもたちの中には、
「勉強の仕方がわからない」
「勉強しても結果が出ない」
「難しい問題になると解けない」
という子たちが多いのです。
こういった悩みを解決するには、点数や成績を上げるためだけの教科指導では不十分だと思います。
サンライズでは、日々の勉強を通じて「自学力」を身につけることで、受験だけでなく社会に出てからも活躍できるよう生徒を導いています。
自らを律し、やるべきことに気付いて主体的に取り組み、結果から修正をして自らの勉強法を磨いていけるように指導しています。
受験シーズンを終えて
特に中学受験で思うのですが、小学生なりに、なんとか独り立ちして大人に近づいたかな?ということろでようやく難関中学合格が見えてきます。
もちろん誰もができることではないですし、出来ない子の方が圧倒的に多いです。
中学受験でピークを迎えて、その後伸びしろがなくなるような勉強よりも、じっくりと勉強を深掘りしながら中学校、高校と成長の過程が見られれば素晴らしいと思います。
焦らなくても少し成長するだけで、県内の中学受験は十分乗り越えられます。
この受験を通過点として、これから更に勉強を深掘りしていってほしいと思います。
それから受験前にひたすら過去問を解く人もいると思いますが、受験向けの傾向対策として過去問だけをやっていては、受験は突破できません。
過去問だけでは学力は身につかないのです。
理想としては、入試の少し前に過去問を解いて自分が合格圏内にいることを確認して自信につなげられると良いです。
そして、足りない部分を残りの期間で集中的に勉強していく。
難関校の合格だけが目標ではないですし、「自学力」を身につけていけば結果は自ずとついてきます。
今年を振り返って、やはり「自学力」が不可欠だと改めて感じました。