自ら学ぶ力「自学力」を身につけるために

 

コロナ禍で露わになった学習進度の個人差

 昨秋、私が「名門公立高校受験道場」のメンバーとして執筆・出版した著作「自学力の育て方~受験突破だけで終わらないために~」(KADOKAWA刊)では、子どもが自ら学ぶ力「自学力」についてわかりやすく解説し、かつどのようにその力を身につけていけば良いかを指南しています。

 コロナ禍における教育現場では持ち帰った宿題やオンライン学習など、子どもたちが自分で学ばねばならない局面が増えたことは間違いありません。

その中で環境的な要因も含め、格差が広がりつつあることも事実です。

どんどん学習を進められる生徒がいる反面、なかなか自学習に取り組めずに伸び悩んでしまう生徒もいるでしょう。

自ら学ぶ力「自学力」の正体とは?

 ではそもそも「自学力」の正体とはなんでしょうか?

それはただ単に机に向かう忍耐強さの話ではなく、「自ら目標を立てて主体的に学ぶ力」であり、「自分なりの勉強法を確立する力」を指します。

自らを律してやるべきことに自分で気付く。

ある意味大人にとっても難しいことで、実践できれば会社でも高く評価されることでしょう。

幼いうちはなかなかできないかもしれませんが、小さなものでも良いので一度立てた目標を達成した時の喜びを感じる、といった体験をしてみることが最初の一歩となると思います。

 そしてこのブログでも何度か書いていますが、自分なりの勉強法を見つけることは、人生百年時代と言われて久しい現代を生きる私たちにとって大事な能力と言えます。

新しい技術やシステムが登場するたびに、新しい仕事が生まれているのですから、私たちもそれらに対応できるように学び続けなくてはならないからです。

自分を客観視しながらやるべきことを認識する「メタ認知力」を養う

 「自ら目標を立てて主体的に学ぶ力」と「自分なりの勉強法を確立する力」、いずれの力も客観的に自分を見つめて、何をすべきかを認識する「メタ認知能力」が低いままだと身につけることが難しいと言えます。

立てた目標に対して自分の能力は今どのあたりなのか、その目標を達成するためには何をどのくらいトレーニングすれば良いのか。

「メタ認知能力」が高い人ほど自分を客観視してやるべきことを瞬時に把握しています。

自分を客観視して「メタ認知能力」を高めるためには、常に物事に対して

「どういうこと?」

「どうすればよい?」

「他に良い方法はない?」

といった自己対話を重ねることが必要になってきます。

小・中学生のうちはこれを子ども一人で行うことが難しいので、保護者の方のサポートが欠かせません

子どもは大人に比べて経験が少ないので、親との会話から学びのヒントを得るものです。

仕事や家事で忙しいからと、家庭で過ごす時間も子どもにゲームをさせたまま、テレビや動画を見せたまま、の状態にしていませんか?

心当たりがあるならば、今日から親子でしっかり話をする時間をとってみてください。

 一口に「自学力」といっても一朝一夕に身につくものではありませんが、当塾では授業や面談で最善の勉強法について随時指導中です。

春・夏・冬にいくつか開講しているサンライズのオープン講座は、塾生以外の一般のお子さんでも参加できます。

この機会に、ぜひ私たちの授業を体験してみてください。

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