読解力がないとどうなるのか

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』で有名な新井紀子教授によると、日本では教科書を読める子がクラスに2,3人しかいないそうです。

以前に比べ、理解力が低下してきていると感じてはいましたが、小学生で全教科の内容を正確に読めている子が1割ほどしかいないというのは衝撃的でした。

塾では全科目を指導していますが、特に国語に注力し始めたのは10年前からです。

それより前は、国語の読解指導をする必要がほとんどありませんでした。

確実にこの10年で読解力が落ちてきているということです。

読解力とは何か

「ちゃんと読んだ?」と子どもに尋ねると、ほとんどの子が「読みました!」と答えますが、文章が「読める」というのは、漢字やひらがなが読めるということではありません。

それは識字力です。

読解力ではありません。

文章を読んで、正確に意味や内容を理解すること、それが読解力です。

読めない子は“読める体験”をしていないので読める=文字の認識だと思っているのです。

また、読解力は国語だけで必要な力ではありません。

読解力は、全教科で求められる力になります。

説明や問題の文章を正確に読み取る力は算数や理科、社会でも必要です。

いわゆる「計算はできるが文章題ができない」

という子がいますが、主な原因は、問題文が理解できないことにあります。

読解力不足は勉強嫌いに繋がる

文中の言葉の95%以上を理解していないとすらすら読めないという研究結果があるように、語彙不足は読解する上でネックになります。

特に抽象的な言葉の意味が理解できていないことが多いです。

更に主語・述語などの文法もわかっていないという問題もあります。

普段は、大まかに話の内容を理解する通読をしていますが、数学や理科の文章を読むときに読みにくくなってしまうのは、言葉の定義を区別していく精読に慣れていないからです。

そして、読めないことが勉強嫌いや苦手意識に繋がるのです。

読解力が低い子は、ノートの書き方を見ればわかります。

自分の書いた答えと解答例が少しでも違うと消して、解答例を写しています。

でもどこが違うかがわかっていないのです。

それ以外にも、言葉の定義を質問したり、「なぜか?」という問いをしたりするだけでもどれだけ理解できているかがわかります。

数学や理科は学年が上がる度に新しい概念や知識が増えていくので、読解力がないと遅れが生じやすくなります。

そして理数系が苦手になり、結果的に受験できる大学の選択肢を狭めていくことになるのです。

では、どのようにして読解力を上げることができるのか。

その答えについては、以下の記事をご覧ください。

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