前回、読解力がないと国語のみならず、教科全般にわたって影響を及ぼすことをお話ししました。
「読解力を身に付けるためにどんな勉強をすればよいのだろう?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
実は、机に向かって勉強しなくても読解力を身に付ける方法はあります。
いくつか挙げますので、実践してみてはいかがでしょうか。
NHKの大河ドラマなどを一緒に見る
大河ドラマなどでは、日常では聞くことが少ない言葉が多いため、自然と語彙が増えていきます。
更に歴史にも強くなります。
幕府、朝廷といった言葉がイメージできない子は意外に多いのです。
他にもナショジオ(ナショナル ジオグラフィック)もお勧めです。
あまり子ども扱いして平易な言葉ばかりに触れる環境に置くのではなく、幅広いジャンルに触れることのできる環境は語彙力や想像力を広げます。
テストの答え合わせを一緒にやる
文章などを正確に読み取る力を読解力と言いましたが、人が書いたものだけとは限りません。
自分が書いたものでさえ正確に把握できていないこともあります。
よく見るのが、間違えた問題を答えを丸写しするだけで終わらせてしまう子。
学校や塾に通っていれば、答え合わせくらい自分でできるだろうと思っていませんか?
当塾に通い始めの頃は、多くが答え合わせの仕方を知りません。
自分で〇や×を付けて、間違えたところは正しい答えを書いて終わり。
それでは力はつきません。
例えば数学で、解答は(x-2)/2となっていて、自分の答えがx/2-1となっていると×とする子がいますが、どちらも正解です。
こういった判断が自分でできる子が、自力で答え合わせができる子です。
また、英語だと「dog」と書くところを「bog」と書いても間違いに気づかず正解とする子もいます。
そして間違えたままドンドン先に進めているのです。
よ~~くお子さんのノートを見てみてください。
そして、なぜ自分は間違えたのかを考えさせながら答え合わせをさせましょう。
子どもがおねだりをしてきたらプレゼンさせる
子どもが何かを買って欲しいとねだってくる時があると思います。
問題が解けずに、すぐに答えを聞きたがる子も同様です。
どのような対応をされていますか?
勿論、黙ってすぐに与えるのではなく、きちんと納得できる理由を言うまで与えないことです。
「なぜ買わないといけないのか?」「みんな持っていると言うが、みんなとは誰のことか?」といったように、普段から論理的に説明できるように促してください。
日常会話を単語で済ませない
「ママ、これ」「(手を差し出して)ちょうだい」「お茶」
日頃から家の中が単語のみの会話になっていませんか。
塾でも「先生、これ。」などと言ってくる塾生がいましたが、完全無視しますので、必ず子どもたちは文章で言います。
でもそれは、塾の中だけかもしれません。
家庭でも日常的に文章で会話ができている状態であれば素晴らしいと思います。