成績がよいから、やる気がある
「うちの子は、やる気がなくて、成績が悪いんです・・・。」
「もともと頭の悪い子じゃないから、やる気さえ出れば・・・。」
かわいそうな子どもです。
やる気がない子をかわいそうと言っているのではありません。
じゃあなぜかわいそうなのか?
それは、やる気がないと嘆いているような親では、成績は上がらないと思うからです。
子どもに少しでもやる気があれば、成績は上がりますか?
確かに、やる気がどんどん湧き出てくれば、成績は上がるかもしれません。
けれども、現実的には無理なのです。
そういう考えでは、やる気なんて出ません!
「子どもにやる気がなくて、成績が悪い」
と悩んでいる方に是非知っておいていただきたいのは、「やる気」を引き出せないのは親の責任だということ。
いつも「やる気を出せ」と言っている方。
それこそが問題なのです。
考えてみてください。
もしも、あなたが仕事で上司に「もっとやる気を出せ!」と怒鳴られたとしましょう。
そんなことでやる気って出ますか?
出ないですよね。
出るわけがありません。
「やる気を出せ」と言われたら、「やる気はある」と内心思うはずです。
子どもも同じです。
「こんな上司じゃあ、ついていけないや」と思うように、「この親じゃあ、ついていけないや」なのです。
そもそも、やる気って自然に湧き出てくるものではないでしょう。
では、どんなときに「やる気」って湧いてきますか?
例えば、仕事で「やる気」が出るときってどんなときですか?
ちょっと、仕事がうまくいったとき!
そうですよね。
たまたまでもうまくいったときだけは、「よ~し、もっと頑張るぞ!」って思いますよね。
実は、子どもも同じなのです。
つまり、「ちょっと、うまくいった」という状況を作り出すことができれば、子どもの「やる気」を湧き出させることができるということなのです。
「やる気がないから、成績が悪い」という考え方は、変えないといけません。
成績が悪いから、やる気がないのです。
極端な話、成績が上がれば、やる気は出ます。
やる気が出れば、もっと成績が上がります。
では、最後に問題。
「あの子は、やる気があるから、成績がいいのか?」
答えは・・・、違いますね。
正解は、あの子は、成績がいいから、やる気もあるのです。
サンライズでは、まず、成績を上げることを最優先します。
「わかった!」
「点数が上がった!」
という状況をたくさん作ります。
だから、みんな、やる気があるのです。
「勉強はほめられるもの」と思わせる
サンライズでは、新しい生徒が入塾すると、まず最初のテストの成績を上げるための指導をします。
普段は勉強しない子であろうと、勉強させます。
どうしてそこまでするのかと言えば、最初のテストで成績が上がると、子どもは、「勉強は嫌だけど、この先生の言う通りにしたらいいかも」と、思ってくれるからです。
「この人は信用してもいいんだ」と思ってもらうことが、すべてのスタートラインになるのです。
テストで成績が上がったとき、私は、「ちょっと勉強したら、お前すごいじゃん」と言って、すごくほめます。
子どもは、「勉強って褒められるんだ」と錯覚してくれます。
そこをきっかけに、勉強に対するイメージがガラリと変わるのです。
それまで、「どうせ僕はやってもダメ」なんて思い込んでいた子どもが、「勉強したら、意外と僕にもできるんだ」という、達成感も味わえます。
たとえそれが、ほんの小さな達成感でも、自分が成長する喜びを実感できるのです。
そうなると、わずかでも私と子どもたちの間に信頼関係が芽生え、私の言うことに耳を貸してくれます。
だからこそ、ドンドン成績が上がっていき、叱ってもめげずについてきてくれるのです。
「勉強は嫌なもの」「面倒くさい」と考えていた子が、いつのまにか、「やってみると、けっこうおもしろいかも」「努力ってしてみるものだな」と思うようになっていきます。
親や教師との信頼関係が出来ると、すべてのアドバイスを素直に聞いてくれるようになっていくのです。
そして勉強に対する変な思い込みやイメージを変えることで、子どもは大きく変わっていくのです。