厳しく叱るだけでは解決しない

 

自学力 子育て・家庭での勉強法 塾長の指導観・受験観

親は怒るな!笑顔になれ!

もちろん、悪いことをしても怒るな!という意味ではありませんよ。

でも、もし、親の笑顔が子どもの自主性を生み出すと知っていたら、あなたはこれまでと同じように怒り続けますか?

たとえば、宿題をいつもまったくやってこない子が、半分しかやってこなかった場合、普通は怒られますよね。

「何で宿題をきちんとやらないの!」

それでは次にもっと頑張ろうという気持ちを失わせてしまいます。

「半分もやったんだ。えらいぞ!」と褒めるのです。

叱られると思っていた子は、意外にも褒められたことで安心して、「次はもう少しやってみよう」と、心に小さな意欲の火がともるのです。

また、毎日の勉強スケジュールを立てて、徹底的に管理し、「自分はこうやりたい」と子どもが言っても、一切受け付けないで自分の思い通りに子どもに強要したらどうなると思いますか?

せっかく自分から進んで勉強に取り組んでいた子に、親がそれをしてしまうと、その子の意欲を奪い取ってしまい、成績が下がる場合があります。

子どもにしたら、自分のやり方を全否定されたも同然。

ふくれっ面で無理やり、机に向かわされ、勉強しているフリを始めることでしょう。

親子でも、自分を否定する人間との間には、信頼関係を築けないのです。

また、親が勉強を押し付けると、親の言うこと以外をやると怒られるので、自分で物事を考えることを放棄するようになります。

しかし、自主性こそ、できる子に不可欠な要素ですよ!!

最高のご褒美は親の笑顔と褒め言葉

親に褒めてもらえる場合と怒られる場合の割合を、子どもたちに聞くと、「1:99の比率で圧倒的に怒られる事が多い」と答えるでしょう。

一方、親に同じことを聞くと、「5:5でしょうか」という方がほとんどではないでしょうか。

子どもは、「うちのお母さんはいつも怖い顔で怒ってる」「勉強しなさいばかり言う」などと、怒られたことを強く覚えています。

褒め方に問題があるのかもしれません。

子どもが何かできたら、少し大げさなくらいに褒めてあげると良いでしょう。

たとえ話になりますが、Bちゃんという子がいました。

真面目に授業を受け、成績も中位。

ただ、ここで1つ問題が。

お母さんが教育熱心なのはいいのですが、とても厳しく、「うちの子は積極性が足りない」「自主性、やる気がない」と、いつもイライラしながらBちゃんを叱っていたのです。

Bちゃんは、塾ではいつもニコニコ楽しそうなのに、お母さんが迎えに来ると黙ってしまい、目も合わさず、いつもビクビクしているように見えたのです。

あるとき算数で80点を取り、本人は喜んでテスト用紙をお母さんに見せました。

ところがお母さんは、「問題が易しかったんでしょ」と、つれない態度。

まったく褒めてもらえません。

それどころか、「なんで、こんなところを間違えるの!」とヒステリックに叱りつける始末。

これでは、能力がある子でも、絶対に伸びません。

小学校くらいの子どもは、「褒めてくれる人=自分のことを好きな人」と考えます。

つまり、親が笑顔で子どもと接し、たとえ小さなことでもほめてあげることが、「できる子」を育てるキーポイントになります。

「叱る」のではなく、「教える」

勘違いしないでいただきたいのは、子どもを甘やかすことを推奨しているのではありません。

叱らなければいけない時もあります。

なぜなら、叱られている理由がよくわかっていないから。

怖い顔で脅してもダメです。

むしろ怖い表情をできるだけ抑えて、「なぜいけないのか」「なぜ怒っているのか」など、必ず理由を伝えてください。

一度だけでは理解できないかもしれません。

また同じ失敗を繰り返すかもしれません。

でも、諦めないで何度でも伝えてください。

大丈夫。

子どもは賢いので、学習できます。

小崎 高寛

県立岡山朝日高校受験に特化した進学塾サンライズ塾長。岡山県岡山市出身。岡山市北区に2005年3月開塾。「算数・数学徹底塾」に変わり、最も得意な上位層対象、難関高受験に特化した「岡山朝日高校受験専門塾」に至る。1歳児から高3までを対象とし、自主自律をモットーに、難関大学受験を見据えた指導、幼児~高校を通じて生涯役立つ「考える力」「自学力」を伸ばす。以来、中3の大半が岡山朝日高校に合格だけでなく、大学進学でも東大・東工大・阪大・名古屋大・九州大・岡大医学部医学科・慶應大・早稲田大など超難関国立大・有名私立大の合格実績を残している。「自学力の育て方」(KADOKAWA)など3冊を共著出版。塾長・講師ともに全員岡山朝日高校出身。岡山中央小学校、岡山中央中学校出身。

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