効果的な質問の仕方
お子さんは学校や塾でどんな風に質問をしていますか?
「普通にしてます。」
その「普通」が、先生にとっては「普通」でない場合があるのです。
「質問しません。」
それは困りますよね。
そのままにしていると、わからないところがドンドン増えてきて、余計わからなくなります。
質問は量と質が大事です。
質問はたくさんしてわからないところをドンドン解決すべきです。
質問しないよりは、した方が絶対に成績が上がります。
「聞くまでもない」と思うような質問でも構いません。
簡単だと思われる内容でも、お子さんが理解できていないのであれば、質問して解決すべきです。
しかし、とにかく質問の量だけ多くすればよいわけではありません。
質も大切です。
質問の質とは「質問の仕方」のことです。
これが良くないと、先生から「何でそんなことも知らないんだ~!!」どと言われてしまうかもしれません。
だから、質問の仕方を変えてみましょう。
例えば、次のような質問をしたとします。
「先生、dogの意味って何?」
これは、場合によってはとび蹴りが来るかもしれません。
しゃがんで避けても良いのですが、次のように対処すれば解決できます。
英単語などの辞書類を使えば解決できる問題は、必ず自分で調べます。
それでも解決できなければ「先生、dogの意味を辞書で調べたのですが、わかりません。」と聞くようにさせてください。
その時に『確かに調べました』という証拠として、辞書のその箇所を提示するともっといいでしょう。
(もちろん、dogが載っていない辞書はないと思いますし、意味を見て分からないという人はいないと思いますが・・・例えですから。)
別の例でもう少し具体的に説明しましょう。
例:数学の文章題を解いていたお子さんが、分からないので先生に質問するとき、どんな風に質問していますか?
A「先生、これ、わからん。」
B「先生、この問題がわからないので、教えてください。」
C「先生、この問題の意味はわかったんだけど、よくわからんのよ~」
D「先生、僕のこの解答で合ってるんじゃないの?なんで?」
Aは自分はそういうつもりではなくても、『やる気がない』と思われるかもしれません。
それ以前に、きちんと敬語を使えるようにすべきですね。
ではBがいいのかというと、ただ単に敬語になっただけで、質問の仕方としてはダメです。
先生にとって教えやすい聞き方は、『どこまでわかっていて、どこからわからないのか』ということです。
ただ「わからない」と言われると、先生としては、「まずはどこからわからなくなっているのか」を探す作業をする必要があるからです。
あるいは、聞かないで一から十まで全部教えてくれるかもしれません。
でもそれをしてもらったあなたが成績を上げるのは難しいでしょう。
生徒を伸ばす意識の低い先生は、しっかり丁寧に教えます。
CもBと同じことです。
「意味がわかっている」というのがどこまでわかっているのかが相手にわかりません。
「○○が▲▲ということまでは分かっている」というのがいいでしょう。
Dは逆切れタイプですね(笑)
頑固タイプの子に多いです。
答えが違っている以上、どこかで間違えているわけですから、なぜ違うのかを謙虚に聞くと間違いを指摘してもらえるでしょう。
その前に、計算ミスがないかはよ~くチェックしておく必要があります。
まとめると、要は、
- まず解説を読む、辞書で調べるなど自分で分かるところまで理解した上で質問すること。
- どこまでが分かっていて(自分はこう思うんだけど・・・でもOK)どこから分からないのかを伝えること。
です。
まったく問題の意味が分からなくても、必ず1を実行してください。
調べ方がわからなければそれを聞けばいいんです。
こういった質問がきちんとできる子は少ないと思います。
逆にできる子は短期間であっという間に成績が上がります。
ぜひ、試してみてください。