1. 学力と環境の関係性
子どもの学力はその環境に深く影響されます。
勉強に対する抵抗感が少ない環境を作ることは、学力向上の第一歩です。
しかし、この過程は無理やりにはいきません。勉強を習慣化することで、子どもたちは自然と学びを深めていくのです。
2. 学習の量と質
勉強は量と質が重要だとよく言われます。
集中して長時間勉強することが当たり前になり、演習量を多くこなす習慣。
これがないと、受験前に頑張っても、一時的で続きません。
だからといって、いきなり多くするのは難しいのです。
長いレンジで負荷をかけていくことが必要になります。
勉強の量だけでなく質も同様に重要です。
中学生や高校生になると、突然の学習量の増加に戸惑うこともありますが、重要なのは徐々に学習の負荷を高めていくこと。
ただ量を増やすのではなく、質の高い学習を心がける必要があります。
3. 勉強への新しいアプローチ
まずは学習への取り組み方を変えることが必要です。
「一発屋」という言葉があります。
”一発屋芸人”と言われている人もいます。
一発屋とは、１つの作品で輝きを放ったが、その後続くものが出せず、人々の記憶から消し去られてしまう人のことです。
この現象はどうして起こるのか？
つまり、その人が一世を風靡する作品を出せるのはその才能をきちんと内包していたということになります。
それなのに、その才能をその後発揮出来ないのはどうしてなのか？ということです。
答えは明白です。
その人は、その１つの成功へ至ったプロセスを論理立ててやったわけではなく、なんとなくそこに至ったので、その成功を生み出すプロセスの公式を持っていなかったということでしょう。
だから、二度目はなかったということです。
もし成功への公式が自分で意識できていたものならば、次も同じプロセスをたどればいいわけですから。
そう、プロセスの公式がないのです。
一発屋の芸人のように、一時的な成功ではなく、持続可能な学力を育てることが大切です。
成功へのプロセスを理解し、それを繰り返すことで、学力は確実に伸びます。
4. 数学と国語の異なる学習法
テストの結果でも同じことがいえます。
数学ははっきりとした準備が必要な科目です。
例えば、かけ算の下準備がない人は、かけ算の問題はもちろん、割り算、速さ、割合など、その後習う単元のほとんどが解けないこととなります。
だから、数学は自分でわかっているか、わかっていないのかがある程度認識できる科目です。
基礎から応用まで、一歩ずつ理解を深めることが重要。
一方、国語は下準備（文法、漢字の意味が身についていて、解き方の公式を知っている）がたいしてできていなくても、なんとなくつまづいたところ以降は、自分で勝手に想像したらうまく合っているということがあり、点になることがあります。
これが、一発屋です。
成功した（解けた）ことへの公式（問題が解けるメカニズムの自覚）は何もありません。
だから、二度目は保証できないのです。
5. 一発屋からの脱却
幼い時から、よくできて、なんとなく解ってしまう人ほど注意する必要があります。
「なんとなくでも解ける」という成功体験が蓄積され、そこから抜け出せていないのです。
これを何度繰り返しても、自分の本番への確実性のある学力形成にはなりません。
「なんとなく解ける」ではなく、確実に解ける力を身につけることが大切です。
一発屋のような学習ではなく、確実な学力形成を目指しましょう。
特に、学校の定期テストで理屈もわからず丸暗記による点は論外です。
丸暗記は、そのままでは受験に通用しない勉強法だという自覚を持たせるべきです。
丸暗記ではなく、理解に基づいた学習が重要です。
6. 実力の構築
一つ一つの学習単元を積み重ねることで、真の実力が身につきます。
長期間にわたる準備と努力が、子どもたちを一発屋から実力者へと変えるのです。
7. 受験と実力
難関校の合格ラインは意外にも手が届くものです。
多くは50％～65％の間なので、半分少々とればいい。
必要なのは「まぐれ」を期待するのではなく、「正しい手続き」で問題を解くこと。
このアプローチが、受験においても子どもたちを成功へと導きます。
まとめ: 母親としての役割
母親として、子どもの学力を育むためには、適切な学習環境の提供と、質の高い学習方法の導入が鍵です。
環境を整え、学習の習慣を育て、各科目の特性を理解することで、子どもたちは自信を持って学び、成長していくでしょう。
毎日の小さな努力が、子どもたちの大きな未来を形成します。
子どもの学びについて真剣に考える親御さん限定の説明会です。
