MENU

子どもの思考力を育てる!オープンクエスチョンの効果的な使い方

子どもと会話をするとき、つい「宿題やった?」「学校楽しかった?」と聞いてしまいがちですよね。でも、こうした質問では「うん」「別に」といった短い答えで終わってしまい、会話が広がりません。そこでおすすめなのがオープンクエスチョンを使うことです。この質問方法を取り入れると、子どもが自分の考えをしっかり伝えられるようになり、考える力も自然に育ちます。今回は、親子の会話がもっと楽しくなるオープンクエスチョンの具体的な使い方を紹介します。

目次

オープンクエスチョンとは?考える力が育つ質問方法

子どもとの会話を弾ませ、考える力を育てる方法の一つが「オープンクエスチョン」です。まずは、クローズドクエスチョンとの違いを知り、オープンクエスチョンが子どもの思考力を伸ばす理由を解説します。

クローズドクエスチョンとは?

質問には、大きく分けて「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」の2種類があります。

クローズドクエスチョンとは、「はい」「いいえ」などの短い答えで返せる質問のことです。例えば、

  • 「学校楽しかった?」
  • 「宿題終わった?」
  • 「給食おいしかった?」

このような質問をすると、子どもは「うん」「別に」「普通」などと短く答えてしまい、それ以上の会話が続きにくくなります。

親:「今日の学校は楽しかった?」
子:「うん。」
親:「何が楽しかった?」
子:「別に…」

こんなやりとり、よくありますよね。クローズドクエスチョンでは、子どもが深く考えたり、自分の気持ちを詳しく説明したりする機会が少なくなってしまいます。

オープンクエスチョンとは?

一方、オープンクエスチョンとは答えの選択肢が広がる質問のことを指します。例えば、

  • 「学校でどんなことが楽しかった?」
  • 「宿題をやってみて、どんなところが難しかった?」
  • 「給食の中で一番好きだったのは何?」

このように聞くと、子どもは自分の考えを整理しながら答えを探すようになります。

親:「今日の学校でどんな楽しいことがあった?」
子:「体育の時間にリレーをして、すごく盛り上がったよ!」
親:「どんなところが一番楽しかった?」
子:「バトンの受け渡しがうまくいって、一番になれたことかな!」

このように、オープンクエスチョンを使うと、会話が自然と広がります。

オープンクエスチョンが子どもの思考力を伸ばす理由

オープンクエスチョンの最大のメリットは、子どもが自分の考えを整理し、言葉で表現する力を育てられることです。

子どもが考える力を伸ばすためには、自分の意見を言葉にする経験がとても重要です。オープンクエスチョンを使うことで、次のような効果が期待できます。

  1. 論理的に考える習慣がつく
    • 何かを説明するとき、子どもは「なぜ?」「どうして?」と考える必要があります。これにより、物事を順序立てて整理する力がつきます。
  2. 会話が弾み、親子のコミュニケーションが深まる
    • 子どもの答えをさらに広げるような質問をすると、会話が自然と続きます。子どもも「もっと話したい!」という気持ちになりやすくなります。
  3. 問題解決力が身につく
    • 「どうしたらうまくいくかな?」といった質問を通して、子どもが自分で解決策を考える力が育ちます。
  4. 自己肯定感が高まる
    • 自分の意見をしっかり伝えられると、「自分の考えを大切にしてもらえている」と感じ、自己肯定感が育ちます。

オープンクエスチョンを使うときのポイント

オープンクエスチョンを活用するときは、子どもが答えやすい質問を意識することが大切です。

  • 「なぜ?」を使うときは注意!
    • 「なぜできないの?」というような問い詰める質問は逆効果。「どうしたらできると思う?」とポジティブな聞き方に変えてみましょう。
  • 「どうしたら?」で考えさせる
    • 「どうすればもっと楽しくできる?」など、解決策を考えさせる質問を心がけましょう。
  • 「もし~だったら?」で想像力を広げる
    • 「もし自由に好きなことを勉強できるとしたら、何をしたい?」など、発想を広げる質問も効果的です。

オープンクエスチョンを日常会話に取り入れることで、子どもの考える力がぐんぐん伸びていきます。次の見出しでは、具体的な質問の仕方や親子の会話を広げるコツを紹介します!

親子の会話が弾む!オープンクエスチョンのコツ

子どもとの会話をもっと楽しく、深いものにするには、オープンクエスチョンをうまく使うことが大切です。ただし、ただ「どうだった?」「何が楽しかった?」と聞くだけでは、子どもがうまく答えられないこともあります。ここでは、子どもが話しやすくなるオープンクエスチョンのコツを紹介します。


1. 「なぜ?」を使うときは注意!問い詰めるのはNG

オープンクエスチョンの基本に「なぜ?」という問いかけがあります。しかし、「なぜできないの?」「なぜ言われたことを守れないの?」といった質問は、子どもにとって責められているように感じることがあります。

× NG例
❌「なんで宿題やらなかったの?」
❌「なんで言ったことを守れないの?」

こうした質問は、子どもが言い訳を考えるきっかけになり、親子の会話がストレスの原因になってしまいます。

〇 OK例
✅「宿題をやる時間がなかったのかな?」
✅「どうすれば宿題をスムーズに終わらせられると思う?」

「なぜやらなかったの?」と責めるのではなく、「どんな理由があったのかな?」と問いかけることで、子どもが素直に話しやすくなるのです。


2. 「どうしたら?」で解決策を一緒に考える

オープンクエスチョンを使うときは、「どうしたら?」という言葉を意識すると、子どもが自分で考え、解決策を見つける力が育ちます。

× NG例(責める質問)
❌「どうしてこんな簡単な問題がわからないの?」
❌「なんで時間を守れないの?」

このように聞くと、子どもは「勉強が苦手だから」「時計を見てなかったから」と言い訳を考えてしまいます。

〇 OK例(前向きな質問)
✅「どうしたら次はこの問題が解けると思う?」
✅「時間を守るためにできることはあるかな?」

「どうしたら?」と聞くことで、子どもは自分で改善策を考える機会を得られます。こうした質問を続けることで、子どもは「どうすればうまくいくか」を自分で考えられるようになります。


3. 「もし~だったら?」で想像力を広げる

子どもが答えに困ったときや、もっと会話を広げたいときにおすすめなのが、「もし~だったら?」という質問です。この質問をすると、子どもは自由に想像しながら答えられるので、発想力や表現力を育てることにもつながります。

〇 OK例
✅「もし英語がペラペラに話せたら、どんなことをしたい?」
✅「もし魔法が使えたら、どんなことをする?」
✅「もし100万円もらえたら、何に使う?」

「もし~だったら?」の質問は、正解がないため、子どもは気軽に考えを話すことができます。答えが広がることで、親子の会話も自然に長く続きます。


4. 「どんな風に?」と聞くと、具体的な答えが返ってくる

「楽しかった」「おもしろかった」と子どもが答えても、それだけでは会話が終わってしまいますよね。そんなときは、「どんな風に?」と聞くことで、子どもがより具体的に話を広げられるようになります。

× NG例(会話が続かない)
❌「今日の授業どうだった?」 → 「普通」
❌「遠足どうだった?」 → 「楽しかった」

〇 OK例(具体的な会話につなげる)
✅「どんなところが楽しかった?」
✅「一番印象に残ったのはどんなこと?」

このように質問を変えることで、子どもが自分の気持ちや出来事を言葉にする練習にもなります。


5. 子どもの答えを「ふせん」に書き出すと、より深い対話ができる

オープンクエスチョンを使うとき、子どもの答えを「ふせん」に書き出してみるのもおすすめです。

例えば、「どうしたら漢字を覚えられると思う?」と聞いたときに、子どもが「何回も書く」「声に出す」と答えたら、それをふせんに書いて壁に貼ってみましょう

すると、子ども自身が「自分で考えたこと」として意識しやすくなり、実際に行動に移しやすくなります。さらに、考えが視覚化されることで、「他にどんな方法があるかな?」と親子で一緒にアイデアを出し合うことができます。


まとめ:オープンクエスチョンで親子の会話をもっと楽しく!

オープンクエスチョンを使うと、子どもは自分で考える力を伸ばし、親子の会話も深まります。

オープンクエスチョンのポイント
✅ 「なぜ?」は責めずに「どうすれば?」に変える
✅ 「どうしたら?」で子ども自身に解決策を考えさせる
✅ 「もし~だったら?」で想像力を広げる
✅ 「どんな風に?」と聞いて具体的な会話につなげる
✅ ふせんを活用して考えを可視化する

毎日の会話の中で、少しずつオープンクエスチョンを取り入れてみてください。子どもの考える力がぐんぐん伸びるだけでなく、親子の関係もより良いものになっていきますよ!

オープンクエスチョンを日常会話に取り入れよう!

オープンクエスチョンを意識して使うと、子どもの考える力が育ち、会話が楽しくなるというメリットがあります。ただ、「どうやって取り入れたらいいの?」と感じる方もいるかもしれません。ここでは、オープンクエスチョンを日常会話の中に自然に取り入れるコツを紹介します。


1. 「ついでに質問」を習慣にする

オープンクエスチョンを使おうとすると、最初は「どうやって聞けばいいの?」と悩むこともあるでしょう。でも、実は特別な場面を作る必要はありません。普段の会話の流れの中で、ついでに質問をするだけでOKです。

例えば、夕食のときや車の中、寝る前のリラックスした時間など、子どもが話しやすいタイミングで聞いてみましょう。

✔ こんな場面で使えます!

  • 帰宅後:「今日の学校で一番楽しかったことは何?」
  • 食事中:「給食で好きなメニューは何だった?」
  • 宿題の前:「この問題、どうやって解いたらいいと思う?」
  • 寝る前:「明日はどんな一日にしたい?」

質問を会話の一部として自然に取り入れることで、子どもも「話すのが楽しい!」と感じるようになります。


2. 「一問一答」で終わらせず、会話を広げる

オープンクエスチョンを使っても、子どもの返答が一言で終わってしまうこともあります。そんなときは、**「もう少し聞いてみる工夫」**をしてみましょう。

例えばこんな流れにする!

❌ NG例(会話が続かない)
親:「学校どうだった?」
子:「普通」
親:「そっか…(終了)」

✅ OK例(会話が広がる)
親:「学校で何か楽しいことあった?」
子:「うーん、休み時間にみんなで鬼ごっこした!」
親:「そうなんだ!誰が一番速かった?」
子:「◯◯くんかな。でも、最後は僕も鬼から逃げられた!」

ポイント:
✅「どんな風に?」と聞く
✅「誰が?」「どこで?」と具体的に質問を加える
✅「それってどういうこと?」と話を深掘りする

会話のキャッチボールを意識すると、子どもも話すのが楽しくなり、もっと自分の考えを伝えたくなります。


3. 子どもの答えに「共感+追加の質問」をする

子どもが話したことに対して、共感の言葉をかけると、より話しやすい雰囲気になります。

例えば、
❌ NG例:「なんでそんなことしたの?」(問い詰める口調)
✅ OK例:「そうだったんだ!それでどう思った?」(共感しつつ広げる)

共感+質問の例:
✅ 「へえ、そうなんだ!それってどんな感じだった?」
✅ 「わかるよ~!それで、どんな風に考えた?」
✅ 「楽しそうだね!次はどうしたいと思う?」

このように、子どもの気持ちに寄り添いながら質問をすると、安心して会話が続くようになります。


4. 「正解」を求めず、自由な発想を楽しむ

オープンクエスチョンの目的は、「正しい答え」を引き出すことではなく、子どもが自分の考えを言葉にすることです。ときには、突拍子もない答えや、ちょっとズレた回答が返ってくることもありますが、それも大切な成長の一部

例えば、
✅ 「もし空を飛べるとしたら、どこに行きたい?」
✅ 「魔法が使えたら、どんな魔法を使いたい?」

こんな質問をすると、子どもは自由に想像を広げて話し始めます。親が「そんなの無理だよ」と否定してしまうと、せっかくの思考の広がりが止まってしまいます。

「面白いね!じゃあ、その魔法でどんなことをしたい?」とさらに広げる質問をしてみると、楽しい会話がどんどん続きます。


5. 質問を考えすぎない!まずは気軽に試してみる

「オープンクエスチョンをうまく使わなきゃ!」と意気込む必要はありません。むしろ、「ちょっと聞き方を変えてみようかな?」くらいの気持ちで大丈夫です。

試しに、いつもの質問を少し変えることから始めてみましょう。

✔ クローズドクエスチョンからオープンクエスチョンに変える例
❌「学校楽しかった?」 → ✅「学校で一番面白かったことは何?」
❌「宿題終わった?」 → ✅「今日の宿題で一番難しかったのはどこ?」
❌「明日の準備できた?」 → ✅「明日はどんな一日にしたい?」

たったこれだけの違いで、子どもが考えて答える機会が増え、会話が広がります。


まとめ:オープンクエスチョンで親子の会話をもっと楽しく!

オープンクエスチョンを日常に取り入れることで、子どもが自分の考えを言葉にする力がつき、親子の会話も充実します。

ポイントをおさらい!
✅ 普段の会話の流れで「ついでに質問」してみる
✅ 一問一答で終わらず、追加の質問を意識する
✅ 子どもの答えに共感しながら、広げる質問をする
✅ 正解を求めず、自由な発想を楽しむ
✅ まずは気軽に「質問の仕方を変えてみる」ところからスタート!

小さな工夫で、子どもの「考える力」がぐんぐん伸びます。ぜひ、今日から試してみてください!

子どもの学びについて真剣に考える親御さん限定の説明会です。

LINEにて、保護者セミナーやイベント情報、ブログ更新などをお知らせします。

友だち追加
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次