子どもが算数でつまずいているかどうかを短時間で見極められる方法があります。
「あ~プリントの間違いの数ね」
確かによくわかっていれば間違いの数は少ないのですが、本当にわかっているかどうかは、答えが合っているかどうかだけではありません。
それは、計算や単位換算の際に、頭の中で「数字」を思い浮かべて考えているか「イメージ」で考えているかです。
算数が苦手な子は、単位換算が苦手なことが多いんですね。
「1Lは何dL?」「1㎞は何m?」などと聞いて、さっと答えられる子はまだいるのですが、
「3620mLは何L何dL何mLか?」という問いにすぐに答えられない子は少なくありません。
そういった子に共通するのは、「意味もわからず暗記している」ということ。
算数の土台を固める上で、最も重要なのは
・四則演算(特に加法と減法)
・かさ、長さ、時間(量にかんするもの、単位換算)
これらが1年~2年の間に完成できれば、その後の算数、数学でつまずくことはありません。
確かに、分数や小数、図形なども大切ですが、それらは上記の内容が理解できていれば問題なく進められるはずです。
事実、低学年のうちにしっかりと土台作りができている子は、小4からの算数の内容はほとんど自分で理解してしまいます。
すぐにパッと答えられない場合は、まだ十分頭の中でイメージできていないと判断し、じっくりと具体物を使って進めていくとよいです。
一見遠回りのように思いますが、算数を得意にするにはこれが最適だと思っています。
小学校高学年で突然わかる「つまずき」
「小学校低学年のうちからそこまで勉強させなくても・・・」
と思われている方が一定数いることもわかっています。
小学校5年生、もう少し早くて4年生くらいから、周りは「中学受験」という言葉でざわつき始めます。
「時期が来てから勉強を本格的に」
これが多くの親の考えです。
でも、いざ始めてみると思うようにいかないんですよね。
こどもにとっては「難しくてわからない」。
今まで学校で学んでいたレベルとは違うんですから。
小学校4,5年生になってから気づく「つまずき」。
そこから何とかしようとすると、大変なのはわかっています。
なかなか思うようにできないことに親子でイライラ。
「そうはなりたくない」「勉強でつまずいて欲しくない」「勉強、勉強、とうるさく言いたくない」と思っている方。
幼児・低学年での土台づくりは、テストを受けずとも、はっきりと目に見えて成果がわかります。