算数が苦手な子どもへの間違った5つの教育とは

算数が苦手な子ども
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「算数が得意な子は、もとから頭のできが違う」?

このように思っている人は、算数はひらめきで解けるもので、ひらめくことができる子はもとから脳の作りが違うと考えているのです。

しかしそれは幻想です。

算数が得意な子は、問題を解いたとき「(この問題)知っている!」と言います。

決して「ひらめいた!」とは言いません。

なぜなら、彼らは、基礎をしっかり身につけ、演習を数多くこなす中で、いくつもの思考パターンを持っているからです。

何もないところから「ひらめく」なんてことはないのです。

算数は才能ではありません。

どんな子でもかならず、算数がわかります。

しかし、親が間違った教え方をしているがために、子供が算数嫌いや苦手になってしまっているというケースが多く見られます。

そこで、子供の算数の力を妨げる親の「やってはいけない教え方」を紹介しながら、算数を得意にする方法をお伝えしていきます。

単純な計算問題はやらせない

算数の土台は計算です。

余談ですが、今でも小学校では計算カードを使っていますよね。

計算を暗記させることが、いずれ数学を苦手にする要因になっていることをわかっていないんでしょうね。

だから理系の人材が不足するのです。

さて、サンライズの「算脳トレ」という授業では、たしざん、ひきざんなどの基本的な計算を理解した後、小学3年生の終わりまでに分数のかけ算・わり算を含め小学6年生までに習うすべての計算を教えます。

そして基本的な計算問題を徹底的に繰り返しさせます。

最近は、論理力や応用力などを重視する風潮があるためか、単純な計算問題に取り組むことを軽視している人も多いのではないでしょうか。

確かに、論理力や応用力などを身につけるためには、勉強の「質」を上げる必要があります。

基本的な概念を理解するために、じっくりと時間をかけて学ぶ、サンライズの授業がそれにあたります。

一方、質だけを上げようとしても、なかなか定着しないので、勉強の「量」も増やしていく必要があります。

計算問題を繰り返し解く、などですね。

算脳トレで学んで、更に家で演習をする。

量と質、どちらも重視していれば、必ず結果に結びつくのです。

しかし、家庭勉強で「質」を重視した勉強は難しいと思います。

勉強のプロが家にいればよいのですが、なかなかそうはいかない。

だから、家庭でできることは、「量」を重視することだけ。

「質」は算脳トレに任せればよいと。

計算力は算数を解くときの“体力”のようなもの。

スポーツをする際、いくらテクニックを磨いても、体力がなければうまくはいかないことと同じです。

「自分が子どもの頃、計算はあまりやっていなかったからさせる必要はない」という親もいます。

しかし、30~40代の親が子どもだった頃に比べて、今は小学校での演習量が減っており足りていません。

家庭で計算練習をさせることは今の子どもには欠かせないものなのです。

家庭で計算力をつけることは難しいことではありません。

どれでもいいですので、1冊買って毎日1ページずつやらせてください。

時間は気にしないでください。

ノートは使わず、ドリルに直接書き込ませましょう。

ノートに書くのは子どもにとって「面倒くさい」こと。

子供たちの取り組みへの障壁はできるだけ減らしてあげて計算に集中させましょう。

子どもが解き終えたら、必ず親がマルつけをしましょう。

そして、間違えた場合は、もう一度解き直させて、再度マルつけをする。

これを毎日繰り返してください。

なぜ子どもにマルつけを任せないか。

子どもは、親にいいところを見せたいという思いやプライドから採点が甘くなりがちです。

正確に解く習慣をつけるためにも、間違えた問題の解き直しは重要で、厳しく採点するべきです。

マルつけの際は、景気よく大きな丸をつけてあげてください。

それが子どもの勉強へのモチベーションになります。

また、計算が正確かつ速くなるため、算数にかける勉強時間を圧縮でき、別の教科に時間がさけるようになります。

毎日続けるのは難しいことです。

子どもが嫌がったら、親もくじけてしまうでしょう。

しかしそれこそがチャンス。

辛くても苦しくても、我慢してやり遂げるという経験になります。

ときにはごほうびを与えながらでも、継続する習慣を大切にしてください。

1年生から毎日1枚計算ドリルをしていたら3年間で相当な力になります。

小学3年生以降になったら遅いかといえば、そんなことはありません。

今日から始めれば確実に数か月後、1年後には力がついています。

同じミスをするので叱っている

正解した解答というのは、どの子もほぼ同じ解き方です。

そこに個性はありません。

しかし、間違えた解答には、その子らしさが出てきます。

例えば、いつも7×6を48と計算してしまうなど、その子なりの癖があるので、間違えたことに対して叱っても萎縮して苦手意識が募るだけ。

逆効果です。

それよりも、その個性から根源的な原因をつきとめてあげることが大事です。

そのためにまずは、間違えた問題の横にかならず、理由を書いておいてください。

例えば、「7×6の計算間違え」など。

小6くらいになれば自分でできますが、それまでは親が書いてあげるといいですね。

それが20問、30問とたまってくると、どんな理由で間違えているのかがわかり、8割ほどは同じ理由で間違えていることに気づくと思います。

その根源的理由を洗い出し、気をつけていくように促してあげると、次第に苦手なポイントが消えていきます。

小3で『つるかめ算』を教えている

つるかめ算は中学受験の典型的な文章問題での解法の名前で、特殊算といわれるものの一つです。

中学受験を少しでも有利に進めたいと、先取りして勉強させる親がいますが、つるかめ算のような文章題を小3で解かせるのは危険です。

小3はまだ文章の読解力が育っていない時期。

長めの文章題を解かせようとすると、問題文の内容を理解せずに、出てくる数字をいじって答えを出したり、解法を丸暗記したりするよくない癖がついてしまいます。

中学で習う方程式や三平方の定理などを小学生に教えるなど、先取りさせたがる親もいます。

しかし、それもかえって算数を不得意にさせてしまうことにつながります。

実際にそういう子を何人も見ました。

子どもの発達段階に合わない先取り学習はよくありません。

ちなみに方程式や三平方の定理は、数学を解くうえでの“便利な道具”です。

便利な道具を早くから与えてしまうと、自分で考え工夫する習慣が身につかなくなってしまいます。

算数では制限された道具しかないため、解くには工夫が必要です。

だから、賢くなるのです。

中学受験の算数はその最たるもの。

少ない道具でどこまで考えられるかを問われます。

また、算数が好きになり、自発的に取り組もうとする原動力は、試行錯誤の末に答えにたどり着いたときの感動です。

“便利な道具”はその感動も奪ってしまいます。

文章題も結構ですが、「算数パズル」は子どもが楽しみながらできます。

ここでいう算数パズルとは、数字を組み合わせたり計算したりして解くパズルのことです。

算数では、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら、答えにたどり着く力が必要です。

算数パズルには試行錯誤がたくさん詰まっています。

書いては消し、書いては消しの連続で、自ら手を動かさなければ答えにたどり着かないところがとてもいいのです。

試行錯誤という意味では、工作もいいです。

自分が作りたい物に向かってプランを立て、完成させるために試してはやり直す。

その過程が算数の力も伸ばすのです。

ひっ算をきちんと書かせている

え?これってダメなの?と思われるかもしれません。

複雑な計算を筆算で解くことは私も勧めています。

算数が苦手にも関わらず、暗算でやろうとして余計に時間がかかったり、計算間違いをする子がいますが、そういう場合は、「筆算をきちんとかかせる」ことを徹底してください。

ただし、注意して欲しいのが、「何でもかんでも筆算を使う」ケースです。

23×1000を筆算で解こうとする子もいます。

ひっ算は道具であり、便利ですが、誰でも慣れれば使えます。

それよりも、4桁の足し算、ひき算や、2桁までの掛け算の計算であれば、間違えてもいいから、ドンドン暗算で解かせることをお勧めします。

大切なのは、頭の処理能力を上げ、賢くすることです。

数の概念がしっかりと頭に入っている子は、

17×4=10×4+7×4=40+28=68

と暗算できます。

また、

17×14=21×10+7×4=238

という風にも計算できます。

低学年のうちは、計算ミスはあまり気にしないでOK。

考え方が合っていれば大丈夫です。

図形は丁寧に、定規を使ってかかせる

これも違うの?と思われるでしょうが、小学生にひし形を定規を使わないで描かせると、上手く描けない子が多いのです。

そもそも、まっすぐな線が上手く描けないのではないでしょうか?

定規を使えば、幼児でもまっすぐな線が描けます。

不思議なことに、定規などを使わないでフリーハンドで描かせると、最初はヘロヘロの線しか描けなかったのが、次第にしっかりとまっすぐな線が描けるようになり、それに合わせて算数の難しい問題が解けるようになっていくのです。

これは、指先の運動と脳の働きに関係があると言われています。

頭の中のストックを使って、フリーハンドでかければ、図形センスがついた証拠です。

図形をノートにかくときは、できるだけフリーハンドでかくようにさせましょう。

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