町工場から個性

町工場

 工業製品には個性があってはならない。 ・・・中略・・・ しかし、私は工場で働く人たちを職人と書いてきた、それは無個性な工業製品を作るために、職人はものを作るプロセスと手段を考え、道具を工夫する人のことだからである。それをしないで、与えられた道具を使って、教えられた通りの方法でものを作る人は単なる労働者にすぎない。無個性なものを作るために、職人はそれを作るプロセスで個性を発揮するのだ。

「ものづくりに生きる」小関智弘から

この文章で言われていることは、まさに勉強にもそのまま当てはまります。

中学生の間にテストされるものは、500字以上記述しなければならないようなものは出題されません。

だからテストの答えは1つ。

その答えに子どもたちの個性が反映されることはないのです。

正解は皆同じだから。

しかし、その正解に至るまでの過程、つまり勉強のやり方には子どもの個性を発揮できるはずです。

与えられた宿題、問題集などを、教えられた方法でやっていると、子どもたちの個性を出す余地は全くないことになります。

覚え方に自分なりの工夫をこらす。

おそらく、どの覚え方がよいのかは人それぞれ千差万別のはずです。

「自分に合ったやり方は?」と考えずもせずに、人から言われたままを無批判にやっているだけでは、いつまでも自分のスタイルが定まらないまま高校生となってしまうと、量が多いために学業として失速する可能性が大きいです。

あるいは、学校で出された宿題についても、提出することだけを思い、作業のようにこなすのは時間がもったいないだけです。

我が子には、上記の「職人」と呼ばれる人たちのように、そのプロセスの中で、自分なりの工夫を考えてほしいと思いませんか?

例えば、漢字練習。

やたら何回も書くだけで終わらせず、+αを足してみる。

そこに出てくる二字熟語、知らないものは国語辞典で調べてノートに書きとめていってみる。

そうすれば、使える語彙が増えるはずです。

では、覚え方のタイプが違う例を挙げてみましょう。

目の前に置かれた皿の上の食べ物を記憶するとします。

パン、ハム、ゆで卵、コーヒー、・・・。

これを、「パ・ハ・ゆ・コ」と頭をとって、「音」に置き換えて覚えている人もいます。

また、「主食はパン、そこに、ハムと卵が添えてあり、飲み物はコーヒーだ」と文章に置き換える方が覚えやすい人もいるでしょう。

どちらがいいという問題ではなく、どちらが自分に向いているのかです。

それをできるだけ早く自分で見つけようと考えるように導いてあげましょう。

我が子が、「君は個性のかけらもないね」と評されるのは嫌ですよね。

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