中高生の後伸びにつながる「幼児・低学年期の学び」【後編】

目次

空間認識力 ・ 空間把握力を身につける「体験」

前回は『勉強ができる子』と『勉強ができない子』の違いは、幼少期に勉強するための『下地・基礎・基本づくり』がいかにできているか、その基礎を身につけるために、幼児教育ではパズルや積み木などの遊具を使用しているお話をしました。

今回は積み木で育む力の話から始めます。

積み木には、「空間認識力・空間把握力」を身につけさせる狙いがあります。

頭の中で立体を思い浮かべて、角度を変えたり、回転させたり、その一部を取り出すといった、立体の一部をイメージする力のことです。

この力は足し算や掛け算のようにドリルをたくさんすれば鍛えられるというものではありません。

空間認識力・空間把握力を身につけるには実際に「体験」することしかありません。

実験して観察して工夫して、決まりを自分で発見できない映像授業では、空間認識力を習得するのは不可能です。

「体験」するには外遊びがベストですが、室内で小さい頃からできる取り組みとしては、積み木に触れておくことです。

手先を使った作業は脳への良い刺激にもなります。

イメージすることは様々な問題解決の力になる

何より複雑な問題が解けたときの達成感は、子どもの学習意欲をとても高めるものです。

その複雑な問題を解くためには、空間認識力・空間把握力が不可欠で、その力が身につけば、算数の図形問題が得意になるだけでなく、文章問題や、国語の読解問題も、頭の中にその状況をイメージすることができるので、解きやすくなります。

イメージすることは様々な問題を解決する上で大事なことがというのはいつも教えています。

基礎概念がわかって初めて基本が理解できる

具体的な「物」を使って基礎概念を十分に習熟させて、既知事項(知っていること)にまで高めてから基本学習に移行することが大切です。

基礎の部分をとばして、基本をやろうとしてもできないですよね。

基礎概念がわかってこそ、初めて基本が理解できるんです。

これまでお話したように、『勉強ができる子』と『できない子』の違いは、幼児・低学年の時期に、いかに『下地・基礎・基本』を育んだかです。

この基礎は発展・応用・思考力の盤石な土台となります。

強い土台を作ることができるのは、幼児期~低学年くらいまでで、高学年になると、授業も複雑で難しくなってきます。

下地・基礎・基本がしっかりしていないと、難関高を目指せないというわけではないですが、土台がしっかりしていないと、無理を生じてしまいます。

「創造性の芽」の育て方

幼児期に見られるすばらしい数理感覚を大きくなるまで失わずに磨き上げていきたいというのが、私たちの願いです。

よくある知識偏重教育の弊害を最も強く受けているのが算数・数学なんです。

塾に来る幼児や小学生を見ていると、子どもたちは生まれながらに素晴らしい数理感覚を与えられていることに驚かされます。

そのバランスが、年齢とともにくずれていって、算数で落ちこぼれてしまう子が非常に多いんです。

3歳の子に暗算をさせたがったり、小学生で因数分解ができると自慢される親御さんがいますが、子どもは教え込めば何でもやりこなします。

大人がびっくりするような力は、子どもの脳にはもともと備わっているようです。

その素晴らしい脳に、いずれ誰もが学校で習う知識を早くから詰め込んでしまうことは、あまりにももったいないと思います。

知識ではなく感覚を、子どもの柔らかい脳の中で育てていきたいと思っていて、その鋭い感覚こそが、創造性の確実な芽になると思います。

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