子どもに使ってはいけないNGフレーズ7パターン

子どもに使ってはいけないNGフレーズ7パターン

子どもの成長を見守りながら日々接していると、つい口に出してしまう言葉がありますよね。

「早くしなさい」「どうしてできないの?」といったフレーズが、忙しい毎日の中で何気なく飛び出してしまうことも多いでしょう。

しかし、これらの言葉が実は子どもの成長や学びにとってマイナスになることがあるのをご存知でしょうか?

子どもに何かを伝えるとき、親としてはもちろん、よかれと思って言っていることが多いものです。

子どもが成長し、正しい行動や習慣を身につけてほしいという願いが込められているからこそ、ついつい厳しい口調になったり、繰り返し同じことを言ってしまったりするのです。

しかし、子どもの感受性は非常に鋭く、親が発する言葉やそのニュアンスを敏感に感じ取ります。

そして、その言葉が子どもの自尊心を傷つけたり、やる気を削いでしまったりする可能性もあるのです。

そこで今回は、親がつい使ってしまいがちな「NGフレーズ」に焦点を当て、その影響や改善方法について詳しく解説していきます。

特に岡山朝日受験専門塾の塾長として、これまで多くの親子の学習サポートをしてきた経験から、親子のコミュニケーションがどれほど子どもの学習意欲や成長に影響を与えるかを実感しています。

子どもとの日常会話が、将来の成績や人格形成にどのように関わるのかを理解し、より良い言葉のかけ方を見つけていきましょう。

目次

子どもに使ってはいけないNGフレーズ7パターン

子どもに対して普段何気なく使ってしまう言葉の中には、知らず知らずのうちに子どもの成長や自己肯定感に悪影響を与えるものが含まれています。

ここでは、特に気をつけたいNGフレーズを7つのパターンに分けてご紹介します。

これらのフレーズを避けることで、子どもにとってより健全な環境を作り出し、学びや成長をサポートできるでしょう。

1. 否定的な言葉

例:「ダメ」「いけない」「そんなことしちゃダメ」

否定的な言葉は、子どもに対して「自分の行動は間違っている」「自分は悪い子だ」と感じさせてしまいます。

もちろん、危険な行動やルール違反に対して指導する必要はありますが、ただ「ダメ」と言うだけでは、子どもはなぜそれがいけないのかを理解できません。

具体的に何が悪いのか、どうすれば良いのかを説明し、子どもに納得させることが大切です。

2. 急き立てる言葉

例:「早くして」「ぐずぐずしないで」「急いで!」

朝の支度や時間に追われる状況では、つい急かしてしまいがちですが、子どもにとってプレッシャーとなり、ストレスを感じる原因になります。

急かされることで余計に焦ってしまい、結果的にうまく行動できなくなることもあります。

時間に余裕を持たせ、子どもが自分のペースで準備できるようサポートするのが望ましいでしょう。

3. 命令調の言葉

例:「○○しなさい」「言うことを聞きなさい」「片付けなさい」

命令調の言葉は、子どもに対して従属的な関係を強いるもので、子どもの自主性を損なう恐れがあります。

命令され続けることで、自分の意思で考え、行動する力が育たなくなります。

代わりに、「どうすればいいと思う?」と問いかけ、子ども自身が考え、行動する機会を与えるようにしましょう。

4. けなす言葉

例:「何でこんなこともできないの?」「バカだね」「全然ダメだね」

けなす言葉は、子どもの自己肯定感を低下させる大きな要因です。

否定され続けると、子どもは「自分はできない」「価値がない」と感じるようになり、挑戦する意欲を失ってしまいます。

逆に、小さな成功や努力を見つけて褒めることで、子どもは自信を持ち、前向きに取り組む姿勢を養います。

5. 比較する言葉

例:「○○ちゃんはできるのに」「お兄ちゃんなのに」「もっと頑張りなさい」

他の子どもや兄弟姉妹との比較は、子どもにとって大きなプレッシャーとなり、自己評価を下げてしまうことがあります。

子どもにはそれぞれのペースがあり、得意不得意も異なります。

他人と比べるのではなく、子ども自身の成長や努力に目を向けて、個々の進歩を認めるようにしましょう。

6. 突き放す言葉

例:「もう知らない」「勝手にしなさい」「嫌いだよ」

感情的になってしまうと、つい子どもを突き放すような言葉を口にしてしまうことがあります。

しかし、こうした言葉は子どもにとって非常に傷つくものです。

親からの愛情や信頼が失われたと感じてしまうこともあるため、どんなにイライラしても冷静に対処し、感情をコントロールすることが大切です。

7. クドクドと繰り返す言葉

例:「何度言ったら分かるの?」「前にも言ったでしょ」

同じことを何度も繰り返すと、子どもは「自分はダメだ」と感じてしまい、やる気を失ってしまうことがあります。

また、親が言い続けることで、次第にその言葉が意味を持たなくなり、子どもが聞き流すようになることも。

伝えたいことがあるときは、具体的に、わかりやすく一度だけ説明し、子どもの理解を促すよう心がけましょう。

子どもの能力を伸ばす子育てとは

親として、子どもの成績や将来の成功を願うのは当然のことです。

特に学習や勉強において、努力が結果に結びつくようにサポートしたいという気持ちを持つ親御さんも多いでしょう。

しかし、どれだけサポートをしても、なかなか子どもの学力が伸びないと感じることがあるかもしれません。

実際、「一生懸命に勉強しているのに、成績が上がらない」「どうやって子どものやる気を引き出せばいいのかわからない」という悩みは、多くの親が抱える共通のテーマです。

子どもの能力を伸ばすために、まずは「勉強しなければならない」というプレッシャーを取り除くことが重要です。

確かに、努力することは大切ですが、無理に勉強させられていると感じてしまうと、子どもは学びに対する意欲を失ってしまいます。

逆に、勉強そのものを楽しんだり、学ぶことに興味を持ったりすることができれば、子どもは自然と自分から学び始めます。

このように、子どもが自主的に学習に取り組むためには、「内発的動機付け」を促すことが大切です。

内発的動機付けとは、外からの報酬や罰ではなく、自分自身の興味や好奇心から生じる動機のことです。

例えば、算数の問題を解くことが楽しいと感じたり、読書で新しい知識を得ることが面白いと思えたりすれば、子どもは自ら学ぶことに喜びを見出します。

では、どうすれば子どもの内発的動機を引き出し、能力を伸ばしていけるのでしょうか?そのためのポイントをいくつかご紹介します。

1. 小さな成功体験を積ませる

子どもにとって、成功体験は大きな自信につながります。

たとえ小さなことでも「できた!」という感覚を持つことが、次のチャレンジに向かうモチベーションを高めます。

例えば、難しい問題にいきなり取り組ませるのではなく、少しずつ達成感を味わえるレベルからスタートさせると、子どもは学びに対して前向きな姿勢を持つようになります。

2. 好奇心を大切にする

子どもが興味を持ったことを大切にし、その興味を学びに結びつける工夫をすることも重要です。

例えば、科学に興味を持った子どもには、身近な実験キットや観察を通じて学ぶ機会を提供したり、歴史が好きな子どもには関連する本や博物館に連れて行ったりすることで、学習の楽しさを広げることができます。

親が子どもの興味に寄り添い、応援する姿勢を見せることで、子どもは学びを自分のものとして感じることができるようになります。

3. 試行錯誤を認める

子どもが何かに取り組む際には、失敗やつまずきがつきものです。

大人にとっては、つい「もっとこうすればいいのに」とアドバイスしたくなる場面もありますが、まずは子ども自身が試行錯誤しながら解決方法を見つけるプロセスを大切にしましょう。

親がすぐに助け舟を出すのではなく、失敗も学びの一部であると認めてあげることで、子どもは自分の力で物事に取り組む姿勢を育てます。

4. 努力を評価する

結果だけにフォーカスせず、努力そのものを評価することも、子どもの能力を伸ばすための重要なポイントです。

テストの点数や成績はもちろん大事ですが、それ以上に大切なのは、子どもがその結果に至るまでにどれだけ努力したか、どんな工夫をしたかを親がしっかりと見ていることを伝えることです。

「がんばったね」「工夫して解けたね」という言葉が、子どもにとって大きな励みとなり、次のチャレンジに繋がります。

5. 自主性を尊重する

子どもが自分で考え、選び、行動できる環境を整えることも大切です。

勉強においても、親が一方的に「これをやりなさい」と指示するのではなく、子ども自身がどの教科や問題に取り組むかを選ばせる機会を増やすことで、責任感や自主性が育ちます。

これにより、子どもは学習に対して自分なりの工夫や意欲を持ち、自ら学ぶ力を伸ばしていくことができます。


子どもの能力を伸ばすためには、親が「教える立場」から「サポートする立場」にシフトし、子どもの成長に寄り添いながら、内発的な学びの動機を育てることが重要です。

子どもが自分で学ぶ喜びを感じ、自然と能力を伸ばしていける環境を提供することが、親としての最大の役割と言えるでしょう。

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