基本はわかるけど、応用ができないという人へ

「基本的な問題は解けるけれど、応用問題になるとつまずいてしまう」という経験は、多くの子どもたちに共通する悩みです。

特に小学校高学年になると、学習の範囲が広がり、問題の難易度も上がっていきます。

その中で、応用問題に苦手意識を持つ子が増えてくるのは自然なことです。

しかし、親としては「基本はできているのに、なぜ応用ができないのだろう?」という疑問を持つことがあるかもしれません。

応用問題が解けない原因は、実は単に難易度が高いからではなく、基本の習得が不十分な場合が多いのです。

基本と応用は、決して別々のスキルではありません。

基本をしっかりと理解し、体得していれば、その延長線上で自然に応用力が育まれるものです。

しかし、基本がまだ完全に身についていない状態で応用問題に挑むと、どの知識をどのように使えば良いのかが曖昧になり、応用ができないと感じてしまうのです。

たとえば、サッカーを例に考えてみましょう。

ドリブルやパスの基本的な技術が身についた後、試合でこれらのスキルを応用してプレイすることができるようになります。

しかし、もし基本が未熟なまま試合に臨むと、応用的なプレイを求められてもなかなか思うように体が動かず、うまくいかないことが多いでしょう。

これは学習においても同じです。

応用問題に強くなるためには、まずは基本をしっかりと習得し、どのような状況でもスムーズに使いこなせる状態にすることが必要です。

そのためには、地道な練習と反復が重要になります。

基本を身につけるための努力を惜しまないことが、結果的に応用力を引き出す鍵となるのです。

親として、子どもが応用問題に苦手意識を持ったときには、焦って応用力をつけさせようとするのではなく、基本の理解に立ち返らせることが大切です。

どのような問題に対しても、まずは基本に忠実であることが、応用力を磨く最善の方法です。

次に、この「基本と応用」の関係について詳しく見ていきましょう。

目次

基本が応用

応用問題とは、基本を深く理解し、それを新しい状況で活用することを求めるものです。

ですから、まずは基本をしっかりと習得することが、応用力を伸ばすための一番の近道なのです。

応用問題を解く際には、公式や定理を駆使する必要がありますが、その公式や定理をどのように、どの場面で使うかがわからないと、問題を解くことができません。

たとえば、掛け算の公式を覚えていても、実際の文章題でそれをどのように活用するかが理解できないと、応用力は身につきません。

そのためには、まず基本となる「型」を体に染み込ませるほど練習することが重要です。

この「基本の型」がしっかりしていると、どのような問題にもすぐに対応できる「自然体」が身につくのです。

全ての学びには基本と応用がありますが、実はこの2つは別々のものではありません。

基本ができるからこそ、その基本を使って応用ができるのです。

そして、応用ができるということは、基本がしっかり身についている証拠でもあります。

多くの場合、応用にすぐ取り組みたがる子どもは、基本の理解がまだ浅いことが多いです。

一方で、「基本ばかりやっている」と感じる子どもも、実はその基本が応用の土台となっていることに気づいていないことがよくあります。

基本をしっかり身につけることで、問題に対して多様な対応ができるようになります。

これが応用力を伸ばすための鍵です。

応用問題に取り組む力は、基本を徹底して習得し、さらにその基本を繰り返し練習することで自然と培われます。

日々の勉強の中で、「どれだけ基本を徹底して習得できるか」が、最終的に応用力の差を生み出すのです。

子どもたちにとって、基本をしっかり学ぶことは、ただ単に知識を覚えるだけではありません。

基本を深く理解し、それをどんな場面でも使えるようにするためには、反復練習が必要です。

勉強ができる子どもたちは、見えないところで基礎練習を怠らないという共通点があります。

そのため、どんな問題に直面してもブレることなく解答にたどり着けるのです。

日々の積み重ねと地道な努力こそが、基本を応用へと進化させる最大の武器です。

親としては、子どもが基本をしっかりと理解し、それを応用する力を身につけるための手助けをすることが大切です。

日常の学習においても、「基本をおろそかにせず、応用は基本の延長である」という考えを忘れずにサポートしていきましょう。

重要なのは基本

サンライズは開塾してから今年で15年になります。

これまで多くの子どもたちを指導してきました。

勉強ができる子、苦手な子、色んなタイプの子どもたちを見てきています。

勉強ができる子は、勉強以外にも得意なことがあります。

ピアノ、書道、バレエ、サッカーなど・・・。

中には全国大会や国際コンクールに出場したり、文部科学大臣賞、社長賞、金賞など、実績を出している子もいます。

スポーツや芸事に関して、一番大切なのは基本です。

基本なくしては何もできません。

基本がベースになって、変形(応用)ができるのです。

ところが、その基本というのが難しいのです。

難しいというよりも、覚えるまで毎日同じことを変化もなく続けていかなければならないからです。

覚えたらこれほどスゴイことはありませんが、覚えるまでの過程が大変です。

人は毎日同じことをこなすのが苦手です。

何でも派手なものが称賛されます。

そこに騙されてはいけません。

派手な行動の裏には必ず基本が有ります。

勉強も一緒です。

私が子どもたちに勉強を教える際には、いつも基本を大事にしています。

これさえ守れば間違いがないというものです。

以前質問で「それでも色々あってそれが出来なければ?」と言われました。

私の中にはそれでもできなければの言葉はありません。

それでも出来なければを敢えて言うなら、その時点で止めます。

何か始めるなら必ず基本があります。

初めはゆっくりでも良いので必ず基本を習得してください。

応用問題=難しい?

「朝日高校に合格するためには、応用問題を解けなければダメだ!」

確かに、解けるようになる必要があります。

「朝日高校に合格するためには、応用問題を解きまくればいいんだ!」

うーん・・・。

全員がそうだとは限りませんよね。

「レベルの高い高校を目指すには、レベルの高い問題を解けばよい」

と単純に思っている人が多いようです。

確かに、入試問題は難しいので、対策として難問にトライすることは間違っていないのですが、応用問題以前に、基本的な問題が解けない人が、応用問題を解いても、効果はありません。

応用問題とは、基本的な事柄・知識を『応用』して解く問題です。

方程式を解くことは、基本的なことですが、その方程式を応用して解く問題は、全て応用問題です。

少なくとも私はそう考えています。

ですから、簡単な応用問題もあるわけです。

ところが、方程式は解けても、簡単な応用問題が解けない子もいます。

そういう子に限って、基本的なことを聞いても答えられない。

応用をやる前に、まずは基本を固めることです。

「難しくてよくわからないな」と感じたら、基本に立ち戻れる勉強ができるようになって欲しいですね。

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