子どもがポジティブ思考に変わる親の言葉かけ3パターン

勉強のことで子どもと意見が食い違い、つい口喧嘩になってしまうことは、どの親にもある経験ではないでしょうか。
お母さんやお父さんとしては、子どもの将来を思い、一生懸命言葉をかけているのに、なかなかうまくいかなかったり、反発されたりして、つい感情的になってしまうこともあるかもしれません。
そんな時にこの記事を読んで、少し気持ちを切り替えてみてはどうでしょうか?
「え?本当にそんなことで変わるの?」と思われるかも知れませんが、言葉の力は想像以上に大きく、子どもの心に伝わるものです。
この記事では、子どもの考え方を前向きに変え、自ら進んで行動できるようになるための効果的な言葉かけの方法を3つのパターンに分けてご紹介します。
人を喜ばせることを想像して、子どものやる気を引き出そう
子どもが目標を達成するためには、「誰かを驚かせたい」「誰かを喜ばせたい」という思いが大きな原動力になります。
例えば、「テストで100点を取って友だちをびっくりさせたい!」「受験で合格して親を喜ばせたい!」といった目標があると、子どもは自然と頑張ろうという気持ちになります。
子どもたちは「これだけ頑張ったら、誰かが驚くかな」「もし合格したら先生もきっと喜ぶだろうな」と、誰かの反応を想像することで、楽しみながら努力できるようになるのです。
そういった前向きなイメージがあると、子どもは自発的に行動し、モチベーションも上がります。
そこで、親ができるサポートとしては、「○○を頑張ったら、お父さんびっくりするぞ!」「これができたら、お母さんがとっても喜ぶね!その顔見たいね~」といった具体的な声かけをしてあげることが効果的です。
さらに、「もし目標を達成できたら、誰がどんな風に喜んでくれるかな?」と子どもに考えさせ、その気持ちを書かせるのも良い方法です。
誰かが喜ぶことや驚くことを想像すると、子どもはより一層やる気を出して頑張ることができるのです。
親としては、そうした想像を楽しく膨らませてあげることで、子どもの成長をサポートしていきましょう。
「なぜできないのか」ではなく「どうしたらうまくいくか」を考えさせよう
子どもの成績がなかなか伸びないとき、よく耳にするのは
「部活が忙しい」
「学校の行事が長引いた」
「クラスがうるさい」
「学校の先生(の教え方)が合わない」
「今、やろうとしていた」
といった言い訳です。
挙げると、きりがありません。
できない理由を探し続けている限り、成績が上がることはありません。
それは、子どもが「自分の成績が悪いのは、自分のせいじゃないから仕方がない」と考えてしまうからです。
多くのお母さんは、「あなたはなんで勉強しないの?」「あなたはどうしてこんな点数しか取れないの?」とつい叱ってしまいがちです。
しかし、こういった質問をすると、子どもは「できない理由」ばかりを考えてしまい、その結果、ますます勉強に対して消極的になってしまうことがあります。
その結果、本当にできない子になっていってしまうのです。
そこで、親として大切なのは、質問の仕方を変えることです。
子どもが「できない理由」を探すのではなく、「どうやったらできるか」を考えさせるようにするのです。
例えば、「今回は思うようにいかなかったね。でも、次はどうやったらうまくいくかな?」と問いかけてみましょう。
そうすると、子どもは「次はこうすればいいかもしれない」と、前向きに物事を考え始めます。
このように、「どうやったらできるか」を考える習慣を身につけることで、子どもは自然とプラス思考になり、成功へ向けて自分で行動する力が育っていくのです。
親として、前向きな質問で子どもの成長をサポートしていきましょう。
相手の立場で考える力を育てよう
自分の立場からしか物事を見られない子どもがいます。
決して素直でないわけではなく、自分の正しさを主張することに夢中になってしまうのです。
特に、「自分がいつも正しい」と思い込んでいる子どもほど、感情のコントロールが難しく、イライラしがちです。
その結果、情緒が不安定になり、勉強にも集中できず、成績が振るわないことがよくあります。
子どもが叱られたとき、誰でも「悔しい!」と感じるものです。
そんな時に大切なのは、大人が上手にフォローすることです。
例えば、「叱られちゃったね。だけど、お母さんはあなたが大好きだから期待しているんだね。きっとお母さんも、大好きなあなたを叱るのはつらかったと思うよ」と声をかけてあげると良いでしょう。
こうすることで、子どもは叱られた理由を理解しやすくなり、感情も少しずつ落ち着いてきます。
反抗期には親子の衝突が増えるのは自然なことです。
しかし、叱った後にしっかりとフォローすることで、子どもの心のケアをすることができます。
この「叱る→フォローする→成長を見守る→褒める」というサイクルを繰り返すことで、子どもは「叱ってくれる人」の存在を大切に思うようになります。
この習慣は、子どもが大人になったときにも役立ち、他者の立場を考える力を育む基盤になります。
親として、子どもが周りの人の気持ちを理解し、健全に成長できるよう、丁寧にサポートしていきましょう。
