「岡山県模試」は2種類あるのでご注意を!
2024年度から「県模試」を初めて受験する中学生が増えてきています。
一部の私立中学校でも「県模試」を受験する生徒が増えているようです。
しかし、実は「岡山県模試」とひと口に言っても、実際には2種類あることをご存知でしょうか?
この記事では、それぞれの模試について詳しく説明し、どちらを受けるべきか迷っている保護者の方々に向けて、選び方のポイントも解説していきます。
岡山県統一模擬試験(おかもし)
岡山県統一模擬試験は、岡山県内の公立高校入試に特化した模試で、県立高校の入試問題に非常に近い内容が出題されます。
公立高校を目指す生徒にとって、入試本番に向けた有効な準備手段として、多くの塾で利用されています。
受験生にとっては実践的な学力確認の場となり、入試対策において重要な指標となるでしょう。
この模試は元々「学隆社」が主催していたもので、以前は「県模試」「岡山県模試」「中学生県模試」などと呼ばれていましたが、現在の正式名称は「岡山県統一模擬試験」、通称「おかもし」とされています。
なお、今年の4月までは異なる名称で開催されていましたが、諸事情により名称変更が行われ、現在も継続されています。
現在の主催は「中央教育研究所株式会社 岡山県統一模擬試験実行委員会」です。
対象は中学1年生から中学3年生までで、岡山県内の公立・私立高校(一部近隣県の高校を含む)への志望校判定が可能です。
判定できる志望校は最大5校まで(公立2校、私立2校、国立・高専1校)となっています。
模試の実施は、中学3年生の場合、4月、6月、8月、10月、12月の年5回、中学1・2年生は4月、8月、12月の年3回です。
少子化に伴い、受験者数が減少傾向にあったものの、最近では再び受験者数が増加しているとのことです。
また、進学塾サンライズもこの模試の実施塾として登録されています。
詳細は公式ホームページでご確認ください。
岡山県統一模試の特徴:
- 公立高校入試を意識した問題構成
- 実際の入試問題と類似した形式で、試験対策に有効
- 県内全域の中学生が参加するため、自分の実力を広範囲で確認可能
- 中学1年生から年間を通じて定期的に受験可能
進学塾サンライズで「おかもし」受験できます。
県模試・岡山Vもし
大阪進研が主催する模試です。
以前は、「岡山Vもし」という名称でしたが、学隆社と経営統合し、最近名称を変更しました。
「おかもし」に対して、「Vもし」。
中学3年生のみ、夏以降に受験可能です。
中学1年生・中学2年生は対象ではありません。
(Sもしは、「県模試」ではなく、「全国模試」です。)
HPを見ると、受験者数、参加教室ともに岡山県下最大級で、実施期間も長いようです。
小学5・6年生対象の適性検査模試は、廃止のようです。
どちらの「県模試」か確認を!
「県模試」といっても2種類あるというお話をしました。
一方の模試のみ実施している塾もありますし、両方の模試を実施している塾もあります。
よく確認しないと「違う模試に申し込んでいた」ということになるため、注意が必要です。
中学1・2年生のうちは、岡山県統一模擬試験を受験して、中学3年生になった時に岡山県統一模擬試験か県模試・岡山Vもしのいずれかを選択すればよいと思います。
模試を活用して学力向上を!
模試は単なる試験ではなく、学力を客観的に評価し、今後の学習計画を立てるための有力なツールです。
結果をもとに、弱点を補強し、目標校に合わせた学習を進めることで、合格への近道となります。
模試を効果的に活用して、志望校合格に向けて準備を進めましょう。