遊び感覚で伸ばす!語彙力を鍛える5つのトレーニング
国語の力を育てる方法の一つとして、語彙力の強化が挙げられます。
語彙力が一番身につく方法は、問題集をさせるよりも、ゲームや遊び感覚で取り組ませることです。
ここでは、ご家庭ですぐに取り組める具体的なトレーニング方法を5つご紹介します。
辞書引き学習
「知っている言葉がどれだけあるかな?」
ページをめくって、知っている言葉を探してもらいましょう。
知っている言葉を見つけたら、単語と意味を声に出して読んでみます。
その後に、付箋に番号を書き(あらかじめ番号を付けておいてもOK)、言葉を書き込みます。
知っている言葉の載っているページに付箋を貼ります。
付箋の数が一定数になったら、記録を残しましょう。
例えば、10,50,100,200,・・・1000個達成した日を記録していきます。
付箋紙が増えるとともに辞書引き活動にのめり込み、辞書を読み物のように読むようになっていきます。
この域にもっていくには、子供の意欲を上手に引き出す仕掛けも必要です。
それが、「付箋紙の数」「達成日」を書き込むシートです。
100枚を超える頃から、お子さんは得意そうにニコニコしながらやるでしょう。
書き取りゲーム
お母さんの話を書きとります。
一字一句間違えないで書けたらOKとします。
完璧に書き取るのは難しいので、間違えた数がどれだけ少なかったかで競うとよいでしょう。
国語辞典を使って漢字にできるところは全て漢字に直しましょう。
国語辞典で生き物調べ
国語辞典で、生き物のことを調べてみます。
「生き物の名前」、「体の様子」、「食べ物」「住んでいるところ」を調べてみましょう。
ざりがに、おたまじゃくし等、国語辞典でも調べられます。
わからないところは、何で調べたらよいのか考えさせてみてください。
家にある様々なものを調べる
① 食べ物
冷蔵庫にある食べ物が、何からできているのか調べます。
食品名はラベルに書いてあるので、国語辞典の説明と比べてみましょう。
② 料理のレシピ
「今日のご飯は何かな?」
「その作り方を知っているかな?」
作り方を国語辞典で調べて教えてもらってください。
➂ 植物
家にある植物、または植物でできたものを探してみましょう。
その植物はどんな漢字を書くのか調べてみましょう。
④ 電化製品
「家にある電化製品の名前を知っているかな?」
裏側などにラベルが貼ってあるので、探してもらいましょう。
お母さんが辞書で調べるのが早いか、子どもが名前を探すのが早いか、競争してみましょう。
このように、家のリビングに辞書を置き、ことあるごとに辞書を引いて調べてみることです。
身の回りのことを調べる活動を通じて、辞書引きの楽しさを知った子どもは、知的で好奇心旺盛な子どもに成長します。
具体的には、まずは、このように、「電化製品」「家具」「衣類」「食料品」など、家庭にあるさまざまなものについて調べてみるとよいでしょう。
その「モノ」が「何物」なのかは、「ラベル」「値札」などからわかることもあります。
こうしたものを手掛かりにすることで、辞書を活用する機会を増やしてください。
調べた語について話し合う
① 食べ物の名前から
自分の辞書ではどんなふうに説明しているか?
他の辞書ではどんなふうに説明しているか?
② 料理の作り方
自分の辞書ではどんなふうに説明しているか?
他の辞書ではどんなふうに説明しているか?
➂ 発表会
調べた植物について、調べたことを発表してみましょう。
④ 他のものも調査!
次の言葉を調べてもらいましょう。
電化製品:洗濯機、冷蔵庫、パソコン、電話機、炊飯器
家具:本棚、たんす、テーブル、ベッド、整理棚
衣類:ブラウス、Tシャツ、ジーンズ、スカート、靴下、着物
料理:オムレツ、カレーライス、肉じゃが、目玉焼き、お浸し
お菓子:ゼリー、せんべい、アイス、綿あめ、カステラ
辞書によってどのように説明が違うのかを発表させます。
これにより、物を見る視点は複数あることを学んでいきます。
ご家庭でも、是非こうした機会をつくるとよいでしょう。
子供の音読を聞いてから復唱して、難しい漢字なのに根気強く調べたことを褒めてあげるとよいですよ。