勉強ができる人はノートのとり方が違う!
クラスでトップクラスの秀才に勉強の仕方を聞くと「学校の授業を聞いているだけ」「教科書をさらっと読んで復習するだけ」と答えるでしょう。
それは「勉強ができる人のノートのとり方」をしているからです。
1. ノートのとり方の秘密を探る
子どもがクラスのトップを目指すなら、勉強法を見直しましょう。
勉強ができない人は、黒板に書いてあることを、そのままノートに書き写すだけの作業になっています。
これは、別に授業を聞いていなくたってできる、非生産的な作業です。
きれいにノートを取って、“ちゃんと授業を聞いていた”ようになっていませんか?
実は、成績優秀な生徒のノートの取り方には秘密があるんです。
それは、ただの板書の写しではなく、教師の言葉を深く理解し、脳にインプットすることから始まります。
2. 勉強ができる人のノートの特徴
勉強が得意な生徒は、授業中に教師の言葉を注意深く聞き、その情報を脳に即座にインプットします。
そして、理解した内容をノートにアウトプットしてまとめていきます。
これにより、授業だけで大量の情報を吸収し、復習時にはすでに頭の中にしっかりと定着しています。
3. 効果的なノートのとり方
真面目に板書を写すだけでは、重要なポイントを見逃してしまいます。
大切なのは、先生の話をしっかり聞き、理解することです。
ただ板書をノートに全て書いているだけでは、疑問も生まれません。
たとえば、三角形や四角形の面積の公式のような基本的な事柄も、2で割る意味や上底と下底の和の意味など、「なぜそうなるのか」という疑問を持ち、その答えをノートに記録することが重要です。
4. ノートと理解の関係
ノートをとる目的は、ただ記録することではありません。
ノートは学びを深めるための道具。
教師の説明を理解し、自分の言葉で要点をまとめることで、理解が深まります。
ノートは自分自身への説明書として機能させるべきです。
5. 復習時の圧倒的な違い
勉強が苦手な生徒は、授業で学んだことを復習時に新たに学ぶことになります。
しかし、勉強が得意な生徒は、授業で既に理解しているため、復習はすでに頭にある情報を思い出す作業になります。
一度覚えた情報よりも、一度忘れてまた思い出した記憶の方が定着します。
さらっと教科書を読み返したり、問題を解いたりする程度でも勉強できる理由がそこにあります。
この違いが、テストの成績に大きく影響します。
6. ノートをとる真の目的
ノートをとる目的は、授業の内容を理解し、その理解を深めることです。
授業を聞きながら、重要なポイントや疑問をメモすることで、学習の質は大きく向上します。
ノートをとることが目的にならないようにするべきです。
ノートは単なる記録ではなく、学びを助けるツールとして活用しましょう。
7.上手なノートは、あとで見直したとき、他の人に説明できる!
ノートが文字でびっしり埋まり、印刷したようにきれいだと、何だかとても勉強をしたような気持ちになります。
でも本当にそうでしょうか。
役に立つノートとは、あとで見直したときに、授業で教わったことがしっかり思い出せて、復習に役立つもの。
ていねいさやカラフルさより、見やすく整理されていて、どこに何が書いてあるかが、自分だけではなく他の人にもひと目でわかる構造になっていることが大切なのです。
限られた授業時間の中でひと目でわかるノートが取れるようになると、社会に出た時にも役に立ちます。
仕事には打ち合わせや会議がつきもの。
しかし、それらの膨大な内容を一言一句覚えるのは大変ですし意味がありません。
また、打ち合わせや会議に参加していない人にも内容がわかるよう、議事録や要旨を作成することもあります。
「ひと目でわかるノート」は「ひと目でわかる会議メモ」になるのです。
8.ノートのルールを決める
① 日付とページ(P)を書く
いつ勉強したか、教科書のどこを勉強したかが、復習するときにわかりやすくなる。
② 余白は広くとる
余白があると見やすい。
間違いの訂正や気づいたことも書けて覚えやすくなる。
振り返り授業や復習の時に新しい知識を書き加えていけば、より学習が深まる。
➂ 図やグラフはフリーハンドでも正確に
フリーハンドで描くと、より正確に特徴が理解できるようになる。
④ 見出しや位置をそろえる
見出しにつける数字の種類や文字の大きさを使い分け、書き出し位置もそろえると、どこに何が書いてあるかわかりやすくなる。
⑤ 色は3色まで
色が多すぎるとどこが大事なのかわからなくなりがち。
基本は黒、目立たせたいところは赤や青で書く。
⑥ 間違えた問題は必ず解き直し、理由も書く
間違えたら黒以外の色で正解を書き、どこを、なぜ間違えたかわかるようにしておく。
理由も書くことで自分の弱点が明らかになり、間違いを繰り返しにくくなる。
⑦ 見開きで使い、内容が変わったら次のページへ
ノートは見開き単位で使い、学習内容が変わったら、ページの途中でも次の見開きへ移る。
全体の構成がわかりやすく、余白には気づいたことも書き込める。
⑧ ノートは教科ごとに1冊ずつ
教科ごとに分かれていると、見直しや復習のときにもたつかない。
英語は「教科書ノート」「文法ノート」を分けても便利。
⑨ 自分でまとめて書く
先生が言ったこと、書いたことをすべてノートに写したのでは、ただ情報が山盛りになるだけ。
読み返したとき、書いた内容に納得できるよう、自分なりの言葉でまとめを書こう。
まとめ: ノートのとり方で成績アップ
お子さんの勉強法を見直すとき、ノートのとり方から始めてみてはいかがでしょうか?
授業をしっかり聞き、理解し、そのエッセンスをノートにまとめる。
このシンプルだけど効果的な方法が、成績アップの鍵を握っています。
勉強が得意な生徒は、ノートの取り方が確かに違います!
まずは前を見て、先生が何を言っているのか聞くように伝えましょう。