子どもが自発的に学ぶために:親のサポートの重要性
なぜ子どもは自発的に学ばないのか?
子どもが「部活で忙しいから」「見たいテレビがあるから」「友だちと遊ぶ予定があるから」等様々な理由を挙げて、勉強を後回しにするということで悩んでいる親は多いと思います。
それはなぜでしょう?
子どもたちが自発的に学習することが難しいと感じる理由は多岐にわたりますが、ここでは大きく2つの理由を挙げます。
自発的学習を妨げる2つの主な理由
- 学習時間の不確定さ:子どもたちは、いつ勉強すればよいかが明確でないため、他の活動を優先させがちです。
- 学習内容の不明確さ:何を勉強すればいいかが決まっていないと、子どもたちは取り掛かりにくくなります。
この2つを解決できれば、自発的に勉強できる可能性が大きく上がります。
子どもが自発的に勉強できるように、お母さんが陰からコントロールできれば理想的です。
では、お母さんができることは何か。
よくある失敗として、お母さんが学習を管理するということが挙げられます。
しかし、そうすることで、子どもには心理的リアクタンスが生じます。
心理的リアクタンスとその影響
心理的リアクタンスとは、やろうと思っていたことを他人から押し付けられることで、自由を奪われまいと無意識に抵抗しようとする状態のことです。
お店で買い物をする場面を想像してみてください。
「今日は服が欲しいな」と思い、店に入って商品を見ていると、店員から声を掛けられました。
そして、「この服が絶対似合いますよ」などと言われることで、買う気がなくなってしまったという経験はありませんか?
親が「勉強しなさい」「宿題をしなさい」と言われることに対して、子どもは自分の行動や選択は自分で決めたいと思い、自由を回復しようと強く反発するのです。
したがって、お母さんは、心理的リアクタンスを意識してお子さんと接する必要があります。
心理的リアクタンスを意識した効果的な声かけと学習計画
「勉強しなさい」という言い方では、子どもは「自由を制限されている」と感じます。
そう思われないように、「今日は何するの?」「どのくらいできた?」等、子ども自身が「〇〇した方がいいかな」と学習に取り組みたくなるような質問で誘導してあげて、親は聞き役に徹するとよいでしょう。
更に、1日の学習計画があらかじめ決まっていれば、子どもは何をいつすればよいかわかっているので、親が指示をせず、聞き役に徹することができます。
学習計画についても注意点があります。
親が計画を立てるのではなく、子ども自身で計画を立てるようにするのです。
学習計画のポイントは、必ず子ども自身に決めさせることです。
そうすることで、子どもの自主性を尊重することに繋がります。
そして、お母さんができることは、心理的リアクタンスを意識して聞き役に徹し、子どもが一人でうまくできるように導いてあげることです。
是非、この方法を試して頂き、効果を実感してもらいたいと思います。