子どもの成績を見てイライラしない最善の方法
お母さんは、お子さんの成績を見て、ため息が出ることはありませんか?
「こんな問題が解けなかったの?」「やる気があるの?」「何度言えば分かるの!勉強しなさい!」
お母さんがイライラしてしまう原因として、親が子に対して暗に求めている「学力のハードル」があります。
そのハードルを超えないと、親は不満に感じます。
- ○○高校に行って欲しい。そのためには、成績が足らない。
- 学年で10番以内に入って欲しいが、本人にはその気がない。
- せめて○点は取って欲しいが、そこまでに達していない。
もちろんそのハードルが非常に高くても、子どもの学力が高ければお互いストレスを感じることは余りありません。
偏差値55程度の子に対して、偏差値65のハードルを課すのは酷な事です。
平均点はあるけれど基本はまだ十分身についていない訳ですから、トップレベルの成績を目指すには時間がかかります。
そんな時は、思考を修正すると良いです。
「偏差値が55だったから、2カ月後に58を目指すようにさせよう。」
⇒58なら、あと10点足らないな。
⇒10点取るには、この問題とこの問題を解ければ大丈夫だな。
⇒そのためには、これとこれを頑張るようにアドバイスしよう。
ハードルを下げて、具体的な勉強をアドバイスする。
これができるかどうかで、その後の成績が変わってきます。
是非、試してみてください。
「ウチの子はダメな子なの」
子どもも親も、悪い妄想や錯覚にとらわれている時があります。
そうなると、元気もやる気も健康も損なわれていきます。
子どもがお母さんに「勉強しなさい」と言われただけなのに、「自分は嫌われている」と妄想してしまうことだってあります。
お母さんと面談すると、中には「うちの子はやる気がない」と言われます。
話を聞いてみると、「部屋を見に行ったら、テレビゲームをしていた」という事実を見て、「うちの子はやる気がない」「うちの子はダメな子だ」と言っているのです。
それは、単に「テレビゲームをやっていた」というだけです。
その子は教室に来ると、よく勉強をします。
明るく、友だちもたくさんいる子です。
ゲームをしていたのは、「ゲームをやりたいというやる気があった」わけで、「ダメな子」を証明するものでもありません。
神経質になると、ちょっとしたことでも悪い方へと考えてしまいがちです。
お互いのコミュニケーション不足が原因かもしれません。
親子の信頼関係がとても大切なのです。
ですから、事実をしっかりと見極める冷静さをもってもらい、子どもを否定的に見ないで温かく見守って欲しいのです。
同じ出来事があっても、「自分はいつも被害者だ」と思いこんでしまう子は、不満とイライラがつのり、良い成果を生み出していくことが難しいのです。