ラグビーほど体格がものを言うスポーツはないと言われているそうです。
そんな中、体格の小さい日本代表が、強いと言われるチームを撃破したことで、日本国内はもちろん世界中から賞賛が与えられています。
自分らしさを知る
日本チームが、ずっと外国のチームに勝てなかった頃、彼らは強いとされているチームを目標に、そのやり方をコピーしていたそうです。
しかし、
「体格が違うもののやり方を追いかけることはおかしい」
「日本人の特性は何かということをまず考え、そのその特性にあった強化をするべきだ」
と考えるようになったのです。
ここが学ぶべきポイントの1つ目です。
「自分はどんなやつか、強みは?弱みは?」と、まず自分自身をよく考えてみること。
これをしないで、「成功した」と言われる人のやり方を真似るとか、誰かに言われた通りにするとか、ということではダメなんですよね。
なぜなら、それは「自分に合っているかどうか」わからないから。
自分で自分をよく分析して、色々と試して、高校生になるまでにこれが「マイスタイル」と呼べるようなものを持つことが、高校受験のもっと先にある大学受験のためにはとても重要です。
例えば、英単語のつづり字。
「10回書け」という宿題がよくありますが、すべての人にとって「10回」が適正とは思えません。
自分には12回必要と思えるなら、12回やるべきです。
それには、色々試してみないとわからないですよね。
次に、日本代表チームの選手たちは外国のチームの選手に比べて、平均年齢が高い。
それはどうしてなのかという理由が、子どもたちの年齢ではとても大切だということです。
それが2つ目。
欧米人は、短期間で体が大きくなるのに対し、日本人はラグビーができる「体格」を獲得するまでに時間がかかる。
ラグビー選手として、基本的な技術を練習しながら、その技術を役立てるための「身体づくり」ができていないと「一人前のラグビー選手」にはなれないということです。
その「身体づくり」が身体の構造上、日本人は時間がかかるので、代表チームの選手は外国の選手より必然的に年齢が高くなるのです。
はじめに「器」を大きくしておく
子どもたちも同じです。
中学生の時、目先の点を取ることだけに焦点を合わせて、「自分自身が大きな器」になるということを怠ると、高校生になって必ず失速してしまいます。
「小さな器」のままでは、大学受験に必要な膨大な知識情報を入れられなくなるからです。
努力して入れた知識が器から溢れてしまうのです。
自分自身を「大きな器」にするためには、「テストに出るから」といった視点で勉強するのではなく、「何からでも学ぶ」という意識で勉強することです。
本をたくさん読むということは「テストに出る」ということに直結しているわけではないですよね。
でも「自分自身の器」は大きくなっていきます。
「問題集の、あるいはプリントの問題を解く」ことだけが勉強ではないのです。
「何からでも学ぶ」とは、例えば、外に干した洗濯物は、たとえ晴れていても3時ごろまでに取り込まないといけないのはなぜだろう?という疑問を持っておくと、高校生になって習う「ボイル・シャルルの法則」はすんなりと頭に入ってくる。
そんな感じなのです。
子どもの学びについて真剣に考える親御さん限定の説明会です。