子どもたちの成長を長期に渡り見守る革新的な学習指導法

 

リセ教育

岡山の公立トップ校である岡山朝日高校を目指す生徒たちは、その先の難関大学への進学も見据えています。

私自身、大学合格後に塾の講師としてのキャリアをスタートさせてから26年、これらの生徒たちの学習指導に関わってきました。

初めは大学受験生を指導していたので、その頃から「高校生を教えるということはどういうことか」、ひいては、「『高校生を教えるということ』から大学受験の結果を出す、大学受験の結果を出すこと=高校生を教えることである、そのためにはどういう学習指導を行えばよいのか」、それを常々ずっと突き詰めて考えてきました。

そこから、いかに子どもたちを難関大学に合格させるかということを考えた場合には、「高校生になって、どれだけ効率よく勉強できるようにするのか」、その一点だけなんです。

そのためには、高校生自身を教育していく必要もありますが、そこからフィードバックして、じゃあ中学段階で何ができるか、もっと言うと、小学校段階、あるいは幼児の段階で何ができるか、というのを考えていった時に、実は単純に大学受験に合格させるということだけではありません。

もう一つ、中高の6年間、小学校1年からいいますと12年間、小4あたりからだとしても9年間、当塾の場合、幼児から高3生まで指導しておりますから、大学合格までの18年間の人生のほとんど、ということになりますが、その長いレンジで子どもたちの学習を見てあげる立場にある人は、誰なんだ?というところに行きつきました。

それは、やっぱり学校ではないんですね。

高校でもなければ、中学でもない。

一番長く子どもたちに関われるのは、もちろん親なのですが、親以外でとなると、それはやっぱり、塾ではないのでしょうか。

我々塾人でしか成し得ない立場にあるのではないか、そこからもう一つ新しい指導方法、また考え方が見えてきたものがあります。

その長いレンジで子どもたちの学習を見るというのをフランス語でリセというそうで、以後、リセ教育と呼びます。

中学生あるいは小学生を指導するその先には、当然大学受験というものがあります。

その大学受験を見越した形で、今、目の前の中学生や小学生たちにどのように指導していくのか、どのような情報提供をしていくのか、それがリセ教育の根幹にあります。

リセ教育とは、3つの条件で形成されます。

  1.  子どもたちと長期間にわたり接することが可能なポジションにある人。
  2.  幼い段階から子どもたちの資質を見極めることができる視点を持つ人。
  3.  大学受験のプロセスを理解し、適切なガイダンスを提供できる知識を持つ人。

この3点が揃えば、リセ教育というのは完成します。

これらの要素を兼ね備えているのは、私と自負しており、リセ教育を通じて、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを使命としています。

なぜ、大学受験を視野に入れた幼児・小学生・中学生指導をしていくのか

長いレンジで子どもたちの学習を見てあげられる立場にあるのは、塾です。

長いレンジで子どもたちを見ることができるという塾の強みは、何でしょう。

まず「子どもたちの資質を早い段階で見抜いて育ててあげる」ことができるということです。

例えば、九州大学経済学部経済工学科の後期試験では、共通テストは280点、小論文は300点の合計580点です。

つまり、二次試験は小論文しかありません。

色んなお子さんを指導していると、中にはこういう子たちもいます。

頭の回転が早い、あ、この子は賢いな、でも、コツコツ真面目に勉強する性格ではないので、なかなか点数に反映できない、でも試験前にちょっとやっただけで点数は一応とれる、いわゆる賢い子です。

もちろん指導の一つとしては、その子がコツコツと学習を進めていくということに育て上げるというのは確かにあるのですが、必ずしもそればかりが成功するわけではありません。

そうした場合に、例えば、作文を見てあげるわけですね。

小学校段階から作文、中学校も作文、国語の時間にそういう時間を作ります。

高校生になると、小論文対策があります。

一人一人、添削をして、鍛えてあげる。

結局小学校からだと9年間位、やるわけです。

もちろんその間に学力形成をするのですが、例えば大学受験の段階になったときに、「共通テストはとりあえず1点でも多く取っておいて、でもね、君、ここがあるよ」ということで九大をぽんと出してあげるんですね。

共通テスト280に対して小論文300ですから、9年間鍛えてきた小論文対策、それをここで活かしてあげるわけです。

それは、例えば高3になって、小論文対策講座ということで1年間勉強するのとは、質が全然違いますよね。

それが出来るのは、小学校時代にその子を見てて、尚且つ大学受験の知識を持ってて、具体的に日々の学習を進めてあげることができる立場の人間だけなのです。

それが塾の人間なんです。

超大手はそれは難しいでしょう。

(実際に、2023年に九州大学経済学部経済工学科の後期試験をトップで合格した生徒がいます。)

やはりうちのような塾では、塾長がその子を見てあげられる立場にあるわけですから、それを十二分に生かすというのが、リセ教育ということになります。

高校受験がファイナルイベントになっている塾さん、もちろんボリュームゾーンが中学生ならば、そうならざるを得ないのだと思いますが、ファイナルイベントが高校受験となると、当然そこで終わってしまうわけですから、学習指導の広がりというのも、当然そこでストップです。

でも、更に高校部があって、大学受験まで教えて、更にリセ教育の骨格を持っているということになると、おのずと中学生に対しても、小学生に対しても、更には幼児に対しても学習指導の観点というのが他の塾とは違ってきます。

これがうちの塾の強みだと思っています。

では、なぜ、大学受験を視野に入れた学習をしているのか。

大学受験に向けて、小学生、中学生にしていることなんですけれども、例えば、このHPの「塾案内」の「難関校に合格するために」というページで岡山朝日高校独自入試国語の問題に対して、東京大学の二次の英語の問題が入っています。

朝日高校受験専門と謳っていて恐縮ですが、その中で、「最終目標は、朝日高校ではない」と書いています。

まだお会いしたこともない、相手がどんな人かわからない人に、しかも「朝日高校受験専門って言っているから、我が子を朝日高校に入れてくれる人なんじゃないか、なんか凄い裏技でも使って、朝日高校に入るノウハウを教えてくれるんじゃないか」そういう思いでHPを見て下さる親御さんに対して、「朝日高校が目標じゃない」と書くと、ちょっとぎょっとされるかもしれません。

あまり書きすぎて誤解を与えてもいけませんので、過激な事はここでは控えているんですが、「私たちは、大学受験に向けての土台作りをやっているんですよ」というメッセージをこの中に込めています。

高校受験の更に先の大学受験を視野に入れた中学生指導

サンライズでは、大学受験を視野に入れて、幼児~中学生の間に土台作りをしています。

では、具体的にどのようにして土台作りをしているのか。

以下は、高校の文法書の一部です。

9 ▷副詞節中での注意すべき時制◁

64) I’ll talk with my husband when he comes back. (夫が帰ってきたら相談してみます。)

65) I’ll lend you another book if you have read that one. (あなたがそれを読んでしまったら、別の本を貸してあげます。)

➊ 未来時制→現在時制 (例文64)

When~「(今後)~の時に」, if~「(今後)もし~ならば」という時や条件を表す副詞節の中では、未来を表す内容は現在時制で表す。

The game will start again when it stops raining.  (雨が止んだ時点でその試合は再開されます。)

                 ↑(×)it will stop raining

The game will be put off if it rains tomorrow.  (もし雨が降ればその試合は延期されます。)

                 ↑(×)it will rain

  ただし、When~が「いつ~なのか」、if~が「~かどうか」という意味の名詞節で用いられる場合は、未来の内容は未来時制で示すことに注意。

I don’t know when the next train will arrive. [名詞節]

        名詞節(knowの目的語)

(私は次の列車がいつ到着するのか知らない。)「いつ~するのか」の意味ならば名詞節

I’ll ask him if he will help us. [名詞節]

      名詞節(askの目的語)  

(私は彼に彼が私たちの手伝いをしてくれるかどうか聞いてみます。)「~かどうか」の意味ならば名詞節

高校の文法書の一部より

when S’+V’のかたまりは、中2で学習しますが、この時、「S’がV’する時」という訳し方ができれば、中2の段階では何の問題もありませんが、このことが高1(新課程で中3から登場)で急にバージョンアップして、上記の事項を学びます。

これを中2の段階でこのまま教えておくということではなく、「when S’+V’のかたまりは何をしている?」「副詞の役割は何?」といった基本事項を押さえているか否かが、高校になって成績が伸びるか否かに関与しています。

中学生の学習指導はどちらであっても大差ないように思えますが、本来は次の高校というステップ、更に大学受験というステップをも視野に入れて学習指導を考えねばなりません。

高校受験が目的ならば、サンライズでなくとも良いでしょう。

しかし、高校受験を通過点とし、大学受験を目的とするならば、サンライズでなければなりません。

構造を学んでいくことで、英語の勉強の仕方は、中学生段階から高校レベルのものを与えないとどうなるのか。

「熟語を覚えました」

「単語を覚えました」

「フレーズとして頭の中に入っています」

だから、中間・期末のテストは解けるけれど、その先では全然役に立たないという子がたくさんいます。

それが、中学生の段階から修正できるのは、当塾じゃないですか。

私がやらないと、誰も修正してくれません。

必ず、上の学年、更にその上の学年の内容を反映させて説明することに重点を置いています。

実際、中2の塾生のノートを見ると、先ほどの文法に関連したところ「接続詞」のところで、「※ifの後は未来形にしない」と書いています。

英語では、中学校で習う単語や文法に限らず、関連があるものは先取り指導しています。

理屈っぽい説明も沢山あります。

早い段階から大学入試を意識するアンテナを立てる

先程は、高校の英語文法を中学英語に落とし込むことで、先の大学受験の土台作りをしているというお話でしたが、社会についてはどうでしょう。

以下は一橋大学の日本史論述問題です。

次の文章を読んで下記の問いに答えなさい。(400字以内)

国家の仕組みの中で法制度が重要なことはいうまでもない。日本においては、7~8世紀に制定された「律令」を通じて、本格的な法治体制がとられることとなった。しかし、(1)「律令」には社会の実情と合致していない面もあり、その原則は徐々に崩壊し、10世紀には大きく変質した。12世紀に成立した武家政権である鎌倉幕府も、(2)基本法典として「御成敗式目」を制定したが、その性格は「律令」とは大きく異なっていた。応仁の乱以降地方分権化が進むと、地域政権である戦国大名は、それぞれ(3)「分国法」を制定して支配の規範とした。その後新たな統一国家を完成させた徳川家康は、大阪の陣後直ちに(4)「禁中並公家諸法度」・「武家諸法度」など身分ごとに基本法を制定した。

問1 下線部(1)に関し、「律令」によって規定された土地・人民支配制度の特徴と、その崩壊の方向および変質の内容を具体的に説明しなさい。

問2 下線部(2)に関し、「御成敗式目」の特徴を、「律令」と対比させて説明しなさい。

問3 下線部(3)に関し、「分国法」に取り入れられている、社会の変化に対応した新しい紛争処理方式の内容を説明しなさい。

問4 下線部(4)に関し、「禁中並公家諸法度」を制定した目的、および、この法度で対象となった身分集団に与えられている役割について説明しなさい。

見た目がいかついですね。

注目すべきは問2です。

御成敗式目は鎌倉、律令は奈良です。

教科書の太字をそのまま覚えてどうだ、という一対一対応の勉強では、こんな問題は解けません。

しかし、御成敗式目にせよ、律令にせよ、知識としては小学校・中学校で習いますよね。

このレベルに達する必要があるので、社会は考えてやる教科なのです。

社会は、一番考える必要がない科目だと思われている方が多いです。

「要は、一対一対応で覚える、覚えれば点数が取れる、だから考える必要がないでしょ」

でも違うんです。

それだけでは、入試に対応できません。

だから、うちは「考える社会」を教えています。

お子さんのノートを見てみて下さい。

「考える社会」のノートになっていますか?

それはなぜですか?

字がきれい。

見やすい。

もちろんそれに越したことはありませんが、要は社会をどのように捉えて、学習してきているかが、ノートを見るだけでわかるのです。

一般的な勉強では、教科書に書かれたようなことを、いわゆる一対一対応で並べたものが多いです。

サンライズの授業では、

「なぜそうなるのか?」

「どういう背景で現在の社会になったのか」

「問題点は何なのか?」

について、教えています。

最近は、高校入試や定期考査でも考えさせる問題は増えてきていますから、今の受験では一対一対応の勉強が通用しなくなってきています。

今の中1なんかは、新課程の学年ですが、既に英語の点数に表れてきています。

平均が30~40点位に対して、うちの塾生はというと70~80点。

ほとんど倍です。

一対一対応で点数を取ってきた人にとっては、戸惑うでしょう。

もちろん、全員がきちんと勉強できている訳ではないので、繰り返し繰り返し根気強くやっていく必要があります。

ついでに他の科目についても、授業における具体的な取り組みを少しお話しますと、国語では、小4から、主に中学入試から大学入試の問題までを取り扱っています。

算数では、中学校とかぶる内容は教えますし、数学では、確率の問題などで、高校で習うやり方を使えば早いので、それを教えたりもします。

もちろん、先取り授業をしているよ、ということではありません。

こういった環境、習慣作りをしていくことは、早い段階から大学入試を意識するアンテナを立てるんだよということのメッセージです。

基本的に、高校部があって、最終的に大学受験を目指しているわけなのですから、小・中・高がきちんと連携している、リンクしている状態を作らないと、あんまり意味がないじゃないですか。

だから、高校部があるということは、きちんと小・中学部の中に落とし込んでいくということ、全体としては同じベクトルを持っているということを御理解下さい。

大学入試の現状から、子どもたちに対して何を学ばせるのか

ほとんどの親御さんは、高校生になった場合、高校生の学習は高校任せです。

岡山朝日高校の進学状況を見てみてください。

HPから見ることができます。

学年360名です。(令和7年に高3が320名になります。)

岡山県下トップ校ですよ。

そのうち、現役生の国公立大学合格は令和2年が170人、令和3年が177人、令和4年が199人です。

少しずつ増えてきていますが、その割合は、令和2年が約47%、令和3年が約49%、令和4年が約55%、ようやく5割を超えてきたところです。

10年前は、117人で約37%、4割を切っていました。

それだけしか国公立大学に進学していない。

どうですか?多いですか?

岡山トップ校ですよ。

トップ校でこんな程度?と思いますよね。

イメージとしては、どこも一緒だと思うのですが、超進学校やトップ校に行けば、東大や京大や阪大やといった旧帝大系といったところにちょっと頑張れば行けるよ、というようなイメージを持っている人が多いと思うのですが、全然中身は違います。

これは岡山だけの話じゃなくて、他も一緒だと思うんです。

それは、高校が悪いというのではなくて、現実を見て欲しいのです。

トップ校でもこんなもんなんです。

ですから、準備をしなければならないのです。

大学受験を視野に入れた指導であるということから、高校受験のハードルが意識的にぐっと下がります

高校受験をファイナルイベントにしてしまうと、そこのハードルが100%になるんです。

でも、その先にある大学受験を視野に入れた学習計画をすると、自然に高校受験のハードルがぐっと下がってしまう。

「行って当然でしょ」というような形になっていく。

そのことによって中学生の意識は随分変わるのです。

以下は、京都大学 前期 経済学部の問題です。

Aは、日本の社会と文化、つまりは日本人の意識の構造の特徴として、集団の絶対化や空間に対する部分尊重主義、歴史的時間に対する現在主義等があげられる、と述べる。Bは、時間的空間的に離れたものに我々が付与する重要度は、遠く離れるにつれ、一般的には低下する。しかし、世界的な通信と航空輸送および科学の発達で、時間的空間的視野が著しく拡大した。それをふまえて、我々の行為の本当の結果は次回以降のために初期条件を設定することで、この世を次世代の人に残す時、彼らにとって良い初期条件とは何かを問う。

設問3

Aが示している日本文化の「時間、空間をめぐる(部分と全体の関係)についての世界観」をめぐる特徴は、現在の国際社会が抱える問題(例えば、国家・宗教間の対立の問題、環境問題、経済格差の問題など)の解決に日本が取り組む上で、どのような長所と短所をもっているのか、Bが論じている社会的なシステムの設計の在り方と対比させながら、議論せよ。議論に際しては、現在の国際社会が抱える重要な問題をひとつ取り上げ、できるだけ具体的に論じよ。

京都大学の前期の経済学部の小論文より

「全然そんなのまだまだ先でしょ」とお思いでしょう。

でも、中1なら後6年でこれが解けるようにならないといけないんです。

難しいですよ。

これが現実なんです。

他の大学も同じです。

そんなに簡単ではない。

だけれども、後6年でそれをせねばならない。

つまり、漢字がどうしたとか、英単語が覚えられませんとか、そういう次元の話をしているのではないのです。

長文にも関わらず、お読みいただきありがとうございます。

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