「うちの子はケアレスミスが多くて困るんです。」
というお母さんは多いと思います。
中には、「見直しをしなさい」と言うだけで十分なこともあります。
これが本当のケアレスミスです。
しかし、できない子の場合は、きちんと理解していないために、
出題者がここで引っかけよう、と考えているところで見事につまずいていることがほとんどです。
「ケアレスミスは直らない」というのが定説なようですが、私はケアレスミスについては、
「理解度が浅いか、問題の演習量が不足しているかである」
と考えています。
なぜなら、うちの生徒で、「7×4=27。あ、間違えた!」なんて、
6年生になって九九を間違える子はほとんどいません。
また、自分の名前を間違えてしまう子もいません。
たくさん繰り返しやっていることは間違えないのです。
算数でも理科でもたくさんの演習問題をすると、
「この問題はよくこういう間違いをするんだよな」
「この問題はここが引っかけになりやすいんだよな」
と、はっきりわかるのです。
また、単位を間違えたり、解答の書き方を間違えてしまう癖のある人は、
「ケアレスミス」なのではなく、
単位や解答の書き方を間違えて書かないようにするトレーニングが不足しているのです。
「自分の実力はこんなもんじゃない。僕はケアレスミスが多いだけだ」
なんて考えていると、いつまでたっても成績は上がりません。
ケアレスミスをしてしまう現状が、「今の実力なんだ」と認識しない限り、ケアレスミスはなくなりません。