冬休みがチャンス!家庭での習慣づけを学力向上につなげよう
親子で過ごす時間が多くなる冬休みは、生活態度や勉強など子どもの習慣を見直すいい機会です。
長年子どもたちを見てきて感じることですが、週1回の塾の授業で教わることより毎日の家庭での習慣に勝るものはありません。
「できない・やらない」を許容してしまう環境があると、習慣は簡単には直らないからです。
キーパーソンは、普段の様子を一番よく知るお母さん。
宿題や自習を見てあげる時間だけでなく、日常会話も大切な要素となります。
実際にお母さんの努力によって意識が変わった、という塾生を何人も見てきました。
では具体的に家庭でできることをご紹介しましょう。
学んだ漢字はできるだけ使う
文章を書く時に、できるだけ漢字を使うようにしましょう。
高学年でも記述式の問題の解答欄に平仮名ばかりの文章を書く子どもがいます。
普段から文章を書くことに慣れていないのだと思いますが、国語や社会では記述式解答が求められる問題が多いですし、普段から「書く」という行為に慣れることは語彙力を増やす上でも有効な上、思考力を磨くことにも繋がります。
漢字を使いこなせるように日頃から習慣づけておきましょう。
自分の意見に根拠をつける
会話の中で「なぜ?」「どうして?」を問いかけるようにしてください。
何か意見を述べて、裏付けとなる根拠や理由を明らかにすることは論理的思考力につながります。
意見を聞いた相手をあっと言わせる説得力があるかどうか、常に意識することです。
トピックはその日の出来事やテレビ番組の感想でも構いません。
早速実践してみてください。
解き方を安易に教えない
問題の解き方や公式をすぐに教えないでください。
単純に式を覚えるだけだと応用ができず、本人のためになりません。
なぜその式を使ったら答えを出せるのかを考えさせるようにして欲しいのです。
例えば、負の数に負の数を掛け算すると、答えは正の数になりますが、昔ですとなぜそうなるのかまでは問わないし、教えることもしませんでした。
最近はこれを「具体例を用いて説明しなさい」という問題で考える力を試すようになってきています。
答えの一例としては、10Lの水を毎分2Lずつ排水する場合、午後3時から3分後の3時3分には6Lが排水されていることを式で表すと
(-2)×3=-6
となります。
では、3分前の2時57分には水の量はどうだったかというと、3分前は(基準時間の)「-3分後」で表すので、
(-2)×(-3)=6
つまり、水が6L多くあったことになり、
10+6=16
つなりこの時点での水の量は16Lだったことがわかります。
このように、当塾の授業では最初から公式を覚えるような指導はしておらず、概念から理解できるように教えています。
考える力というのは暗記では育めません。
覚えることよりも考えることの方が圧倒的に難しいのです。
近い将来、自らの考えを論理的に表現する力は今以上に必要とされるでしょう。
日頃から考える習慣がつくように、ご家庭でできることはたくさんあります。
是非、今日から始めてみてください。