勉強の仕方がわからない子

 

勉強法 幼児教育

勉強の仕方がわからない子

勉強の仕方がわからないという子は結構いると思います。

答え合わせをするタイミングがわからない

何ページも問題を解いているが、いつまでも答え合わせをしない子。

いませんか?

どのタイミングで答え合わせをしたら良いのかわかっていないのかもしれません。

ではどうやって、そのタイミングを伝えるか。

「1ページ毎で答え合わせしてごらん」

恐らくこのようなアドバイスが多いと思います。

私の場合はちょっと違います。

  • なぜ何ページも進めているのに、答え合わせしないのか。
  • なぜ1ページ毎に答え合わせするのか。
  • 1ページ毎でないといけないのか。
  • 答え合わせの目的は何か。

などと質問を投げかけて、考えさせます。

時にアドバイスを命令と受け止め、指示通りにやるのが当たり前と思うようになると、

疑問を感じたり、自分で考えようとはしなくなります。

  • 問題を解いただけでは力がつかない。
  • 問題を解いた直後に、正解が気になったり、答えに自信がない時もあるはず。
  • 答え合わせをすることで、疑問が解決したり、間違いに気づくことができる。

答え合わせをした後が勉強。

だから、ただ問題を解いただけでは本当の勉強とは言えないんだよと。

やや理屈っぽいかもしれませんが、その積み重ねが、自分で考えて行動できる子になるのです。

〇〇ができた!って本当?

問題を解いて、答え合わせや直しをして・・・。

「宿題が終わった」

「〇ページ終わった」

子どもから報告を受けます。

「すごいね~。がんばったね~。」は幼児さんの世界でのこと。

『終わった』って何が終わったのですか?

勉強した内容は理解できたのでしょうか?

確認してみてください。

意外とわかっていないままで終わらせているケースはあると思います。

答えを間違えるのは失敗ではありません。

分からなかったことに対して、少しでも「わかった」という状態で終わらないと。

「何もわかりません」

その言葉を聞くとため息が出るかもしれませんが、大抵の場合、こういう状態は見逃されているんですよ。

何時間経っても、思ったほど進まない

色々原因はあると思いますが、一つ気づいたこと。

大抵の問題集は単元毎に、基本、標準、発展・・・と段階的にレベルが上がっていきます。

問題を初めから順番に解きたがる子って多いと思います。

それが当たり前で、何も疑問を持たない。

「なぜ前から順番にやるの?」

基・標・発、基・標・発、基・標・発・・・と並んでいる場合、ペースが遅い子は基本はそれなりのペースで進められるのですが、発展くらいになるとぐっとスピードが落ちます。

だから、なかなか先に進めないでイライラしてしまう。

こうしたらどうですか?

基・基・基・基・・・

と、基本問題だけ一通り解いてから、最初に戻って今度は標準問題、そして最後に余力があれば発展問題に取り組んでみてください。

まずは一通りの理解をして、全体を掴んでから、徐々にレベルを上げていく。

最上位の学力層の子にとっては非常に効率が悪くなるのですが、特に中位層の子はやりやすくなるでしょう。

小崎 高寛

県立岡山朝日高校受験に特化した進学塾サンライズ塾長。岡山県岡山市出身。岡山市北区に2005年3月開塾。「算数・数学徹底塾」に変わり、最も得意な上位層対象、難関高受験に特化した「岡山朝日高校受験専門塾」に至る。1歳児から高3までを対象とし、自主自律をモットーに、難関大学受験を見据えた指導、幼児~高校を通じて生涯役立つ「考える力」「自学力」を伸ばす。以来、中3の大半が岡山朝日高校に合格だけでなく、大学進学でも東大・東工大・阪大・名古屋大・九州大・岡大医学部医学科・慶應大・早稲田大など超難関国立大・有名私立大の合格実績を残している。「自学力の育て方」(KADOKAWA)など3冊を共著出版。塾長・講師ともに全員岡山朝日高校出身。岡山中央小学校、岡山中央中学校出身。

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