「おだてる」と「ほめる」は全く違います。
「おだてる」とは、ダメなところでも「よい」とお世辞をいうことです。
それでは、「ほめて育てる」とは?
多くの親が誤解しているのが、「ほめて育てる」という意味を、ダメなところでも良いと言うと勘違いしていることです。
「ほめる」とは、子供の長所を見つけ、それを伝えて、自信をつけてあげることです。
7割ほめて、3割叱ってあげるつもりでちょうど良いと思います。
<上手なほめ方>
・具体的にポイントを絞ってほめる。
・結果よりもプロセスをほめる。
・自分も良い影響を受けたことを相手にわかりやすく伝える。
・どこが良かったかを相手からも敢えて言わせる。
・次回の目標について相手に尋ねる。
・いつまでも過剰にほめ過ぎない。
甘やかし?
私が、「子どもは褒めよう」とか、「勉強は楽しんでやろう」というと、「そんなに甘やかしたら、うちの子は図に乗るだけです」と反論する方もいるかもしれません。
私は、甘やかしたり、過保護が良いとは考えていません。
勉強で、上位を狙うということは、とても厳しいものですので、どうせやるなら、楽しく、ワクワクしながらやった方がいいと思っているだけです。
今の世の中は、
「気にしなくていいよ」
「無理しなくていいよ」
「我慢しなくていいよ」
という風潮があります。
でも、子どもが成長していくためには時に、
「気にする」
「無理する」
「我慢する」
習慣も必要です。
子どもたちに、どんな世の中になっても生き抜いていける、力強さを身につけて欲しいと願っているのです。
子どもから大人になり、社会人として多くの人に囲まれて生きていくには、周囲の人を思いやり、時には徹夜で仕事をするなど、無理もしなければならないでしょう。
世の中には理不尽なこともあり、他人との摩擦もありますし、我慢も必要です。
強く生きる力の根本を、子どものうちから教えることは、勉強ができるようになる以上に大切なことだと考えています。