英単語がなかなか覚えられないと困っているあなたへ。
暗記には時間がかかると思っているかもしれないが、実は、短時間で沢山覚えることは可能である。
英単語を書いて覚える?
あなたは英単語を覚えるのに何度も書いて覚えてはいないだろうか?
実は、これはかなり非効率な方法である。
書く、すなわち頭の中にある英単語を書きだす行為は、Output(出力)であり、Input(入力)なしの状態では意味がない。
だから、英単語を書きながら覚えるというのは、時間がかかる割に覚えられていないことが多いのである。
暗記するなら、まずはInputから
単語帳は、これでないとダメということはない。
学校で使っているものやよく使われているものでよい。
塾生が使っているのは、英単語ターゲットや鉄壁が多いが、速単でもDuoでもOK。
英単語カードもお勧めである。
これらを、「見て、声に出しながら覚える」。
絶対に書かない。
発音に関しては、付属のCDなどで確認しながらやるとよい。
1単語につき1、2秒のペースで進める。
ここで大切なのは、「完璧に覚えようとしない」ということだ。
なんとなくで良い。
実際、一発で覚えるのは難しいのだから。
その代わりに、回数を増やす。
接触回数を増やすというのは、暗記において必須である。
人の名前も、覚えようとしなくても覚えられるのはそのためである。
忍者方式もよい。
1日目は10個覚えたら、2日目は新しい10個・・・
ではダメだ。
もう既にいくつか忘れているだろう。
1日目に10個覚えたら、2日目は前日の10個+新しい10個という風に、少しずつ増やしていく。
最初に覚えた単語は、接触回数が徐々に増えるので、特に単語帳が「出る順」「重要度順」だとより効果が高い。
それでも英単語が覚えられないのは・・・
次に、親が協力できることについて。
「我が子が英語が苦手・・・。
それは英単語を覚えていないからだ。
「だから英単語を覚えなさい。」となるだろうが、何回やっても覚えられない子は、「覚えた状態」が何かがわかっていないことが多い。
つまり、大人は、「誰でも覚えられるだろう」と思いがちだが、実は、子どもには「覚えるって何?」解っていないこともあるということだ。
そういう時は、覚えているかのチェックをしてあげることが必要である。
その日覚えたという範囲の中からいくつかを選んで意味を聞く(口頭で発音)。
3つ意味を答えられたら終わり。
覚えられていない子は最初は時間がかかる。
しかし、最初は時間がかかる子でも、正しい覚え方ができていれば、少しずつ答えられる数が多くなってくる。
そして、3つ質問して3つ答えられた瞬間!
初めてお互いに「覚えた状態」を共有できたことになる。
「あ、この子は英語伸びるな」と感じる瞬間である。
ちなみに、このようなやり方で、英単語ターゲット1900を中学生にマスターさせて中2で英検準2級、中3で英検2級合格を出した。
効果は絶大なので、頑張って続けてほしい。
おまけ
英単語がInputできても、テストなどで書けないと困る場合は、普段からテスト形式で書けばよい。
「書く」がダメというのは、いわゆるノートに繰り返し同じ単語を書くという行為がダメということで、Inputだけでは、単語をかけるまではいかないだろう。
問題を出して、かけるかどうか。
じぶんでやるなら、英単語を隠して意味を見ながら書いていくとか。
こういう時も、英単語カードはやりやすいと思う。