やる気が出ない理由とその対処法
やる気が出ないのは、やりたくないから
やる気が出ないのは、やりたくないからです」なんて言われると、「そんなの当たり前だ!」と思われるでしょう。
中には、「それを何とかするのが塾の仕事だろ!」と(言われたことはありませんが)思っている人もいるのでは?
入塾時に、親御さんがよく言うことは、
・うちの子は勉強しない。
・うちの子はやる気がなく、私が見ていないと自発的に勉強しない
・うちの子はケアレスミスが多い
・何も話してくれないし、子どもが何を考えているのかわからない
・集中力がない
この中のいずれかにほぼ当てはまります。
もしかすると、自分のお子さんには、どれもが当てはまるように思えませんか?
特に「うちの子はやる気がない」というお母さんは多いです。
でも、ほとんどの子どもは、テレビを見たり、ゲームをしたり、マンガを読むことは大好きです。
やる気まんまんなのです。
実は、ほとんどの子は元々やる気がないわけではなく、「やりたくないことにはやる気がない」だけなのです。
「大人になったらケーキ屋さんになりたい」などと、小学生なら、子どもらしいことを言います。
そんなとき、「何を馬鹿なことを言っているの!勉強して大学に行きなさい」と頭から否定し続けると、子どもは、「何を言っても無駄だ」とか「どうせ怒られるから何も言わないようにしよう」と思い始めます。
こうなると、危険信号ですよ!
やりたいこともどうせ理解してもらえない、とあきらめてしまうと頑張ってみようというチャレンジ精神までなくなっていき、自主性の乏しい子どもになってしまうのです。
「単に、やりたくないことにやる気が出ないだけ」と思える広い心を持ちましょう。
そして、勉強以外の「やる気」についても、楽しんで聞いてあげましょう。
感性を大切にする
やる気のない無気力な子が増えているといわれることがあります。
やる気については「やる気がないから」が理由だと述べましたが、無気力な子は、「思ったこと=できる」という頭の回路ができていないため、「私はこうしたい」ということを思うことすらできなくなってしまっているのです。
子どもにとって、「こうしたい」というのは、無理やり考えることではありません。
どちらかと言えば、感性の問題です。
感性が鈍ってしまった子は、どんなに理論的に優れた勉強法をやらせてみたところで良い結果は出ないのです。
「私はこうしたい」と感じる感性こそが大切なのです。
ですから、是非、親のみなさんにもご自身で試してください。
例えば、「あの映画が見たい」とか「評判の〇〇へ行ってみたい」など、これまでにしたいと思ってはいたけれど、実現できなかったことが沢山あると思います。
やってみたいことを20個書き出してください。
その紙をいつも持ち歩き、ちょっとした空き時間に読み返すのです。
そうすると不思議なことに、少し意識するだけで、1~2週間もすれば実現できることが、いかに多いかわかります。
子どもの場合も同じです。
口に出したり、紙に書いた中で、できたことがいくつかあると、おもしろがって、ドンドン積極的にアウトプットするようになります。
最初は小さなことでいいのです。
「早起きする」
「寝る前に明日の準備をする」
「挨拶は元気よく」でも構いません。
「思ったことは、できる」という自信をつけさせることが目的なのです。
朝日高校に合格するための動機付け
どんなに頭が良くても、どんなに真面目でも、結局は勉強に対して意志をもって取り組んでいる者には敵わない。
良い成績が出ないのは、勉強しないから。
勉強しても成績が上がらないのはやり方が悪いから。
でも、結局は、本人のやる気次第でしょ?
と、思っている人に尋ねたい。
じゃあ、そのやる気が出るのをずっと待ちますか?
尊敬できる大人に出会えるのも、将来の夢が持てるようになるのも、行きたい高校や大学が見つかるのも、全てのきっかけは、周りの大人が与えられるのではないか。
子どもの学びたいと思う気持ちを育てることが、一番大切なことだと思うのです。
知的好奇心をくすぐるきっかけを何か与えていますか?