定期テスト対策が当たり前になっている今、本当にそれでいいのか

定期テスト前になると、多くの塾が「対策」「特訓」を打ち出します。
予想問題。
学校別の傾向分析。
過去問演習。
それ自体を否定するつもりはありません。
けれども、私はずっと疑問を持っています。
なぜ、テスト前だけ特別な対策が必要なのでしょうか。
本当に力がついているなら、
テスト前に“特別な何か”をする必要はないはずです。
点数は結果であって、力そのものではない
定期テストで点が取れれば、嬉しいものです。
ですが、その点数は何を意味しているのでしょうか。
たとえば・・・
- 同じ問題が出たから解けた
- 似た形式だったから対応できた
- 直前に解いた問題がそのまま出た
これで点が上がったとしても、
それは「理解した」のでしょうか。
それとも「覚えていた」のでしょうか。
もし翌月に同じ単元の応用問題を出しても解けるなら、
それは力がついたと言えるでしょう。
ですが、そうでないなら。
それは“点数”であって、“学力”とは少し違います。
なぜテスト前だけ頑張るのか
考えてみてください。
普段から理解し、考え、説明できる状態であれば、
テスト前に慌てる必要はありません。
それでも「対策」が必要になるのは、
普段の学習が、
- 解き方を覚えること
- パターンに当てはめること
- 量をこなすこと
になっているからではないでしょうか。
つまり、積み上がっていない。
だから、前に詰め込む。
それが習慣になると、
テストは“確認”ではなく、“勝負”になります。
本来は確認の場であるはずなのに。
「点数が取れればいい」という考えについて
「内申が大事だから、点数が取れればいい。」
この意見も理解できます。
ですが、ここで一つだけ問いがあります。
その点数は、次も取れますか。
再現できない点数は、安心にはつながりません。
入試では、同じ問題は出ません。
社会に出れば、さらに出ません。
だからこそ必要なのは、
“当たるかどうか”ではなく、
“どんな問題でも考えられるかどうか”です。
サンライズが特別な対策をしない理由
サンライズでは、定期テスト前の特別な特訓は行いません。
テスト前だけ学習時間を増やすこともありません。
理由は単純です。
テストは特別なイベントではないからです。
日々の積み重ねの確認であり、
理解がどこまで進んでいるかを見る機会です。
普段から理解し、説明できる状態を作っていれば、
テストはその延長線上にあります。
逆に言えば、
テスト前だけ頑張らなければならない学習は、
どこかに無理があるのではないかと考えています。
本当に育てたいもの
私は、一度きりの点数を育てたいのではありません。
どんな問題が出ても、
自分の頭で考え、組み立て、説明できる力。
それは、テスト前の数日では育ちません。
時間がかかります。
地道です。
派手さもありません。
ですが、その力こそが、
入試でも、その先でも、通用します。
定期テスト対策が当たり前になっている今。
その前提を一度疑ってみてもいいのではないでしょうか。
本当にそれでいいのか、と。
よくある質問(FAQ)
定期テスト対策は必要ないということですか?
必要ないとは考えていません。
ただし、テスト前だけ特別な対策をしなければ点が取れない状態は、本質的な学力とは言いにくいと考えています。普段の理解の積み重ねこそが重要です。
内申点は大切ではないのですか?
内申点は進路に影響します。
しかし、内申を上げるためだけのテクニック指導ではなく、日々の学習姿勢と理解の質を高めることが結果的に内申にもつながると考えています。
テスト前に勉強時間を増やすことは意味がありませんか?
短期的な復習は有効です。
ただし、それが「その場しのぎ」になっていないかが重要です。再現性のある力になっているかどうかを見極める必要があります。
過去問を使った対策は効果がないのでしょうか?
傾向を知ること自体は意味があります。
しかし、同じ問題が出ることを前提に点数を上げる方法は、本質的な理解とは別物です。

