家庭でできる国語対策── 小学高学年の「つまずきタイプ別」に選ぶ、本当に合う教材

国語の教材は、
増やせば伸びるものではありません。
実際、家庭でよく聞くのは次のような声です。
- 評判の良い教材を買ったが、途中で止まった
- 何冊もあるのに、成績は変わらない
- 子どもが「国語は苦手」と言い続けている
この原因ははっきりしています。
教材が悪いのではなく、使う位置がズレている のです。
国語教材は、
「レベル」ではなく
「どこで詰まっているか」 で選ばなければ意味がありません。
まず確認したい|小学高学年の国語が止まる3つの地点

教材を選ぶ前に、
どこで止まっているか を切り分けます。
タイプ① 語彙・言葉の意味で止まる子
- 言葉は知っているのに、文章になると意味が取れない
- 選択肢の微妙な違いで迷う
- 言い換え問題が弱い
👉
言葉を「感覚」で処理している状態 です。
タイプ② 文の構造が取れない子
- 接続語を読み飛ばす
- 段落の役割が分からない
- 「結局、何が言いたいの?」となる
👉
文章を 一直線に読んでいる 状態です。
タイプ③ 設問で止まる子
- 本文は読めている
- しかし、何を書けばいいか分からない
- 記述問題になると白紙になる
👉
読むことと答えることがつながっていません。
教材選びで一番やってはいけないこと

ここで、はっきり言います。
「全部を一冊で何とかしよう」とすることが、最大の失敗です。
国語は、
- 語彙
- 構造
- 設問処理
が別々に詰まります。
だから、教材も 役割分担 が必要です。
【教材紹介】タイプ別に合う教材・合わない教材
タイプ① 語彙・言葉で止まる子に合う教材
出口汪 新日本語トレーニング
基礎国語力編(上下)
合う子
- 言葉の意味を感覚で処理している
- 「なんとなく」で答える癖がある
なぜ合うか
- 語彙を
「知っている」→「使い分けられる」
に引き上げる設計 - 言い換え・定義が徹底されている
合わない子
- すでに語彙は安定している
- 文章全体の流れで詰まっている
タイプ② 文構造が取れない子に合う教材
出口汪 新日本語トレーニング
基礎読解力編(上下)
合う子
- 接続語を無視して読む
- 段落ごとの役割が見えていない
なぜ合うか
- 文と文の関係
- 段落構成
を 型として理解 させる構成
合わない子
- 記述で止まっている
- 設問処理だけが弱い
タイプ③ 設問で止まる子に合う教材
ふくしま式
「本当の国語力」が身につく問題集
合う子
- 本文は読めるが、答えられない
- 記述問題で何を書けばいいか分からない
なぜ合うか
- 「なぜその答えになるか」を
思考の順番で示している - 答えを作るプロセスが可視化されている
合わない子
- 語彙や構造が未整理な段階
→ 先に出口汪シリーズが必要
なぜ「実践読解力編」をおすすめしないのか
出口汪シリーズの
実践読解力編 は、完成度の高い教材です。
ただし、
- 読解の土台が固まっていない
- 設問処理が不安定
この段階で使うと、
「難しい」「分からない」で終わりやすい。
小学高学年の家庭学習では、
基礎国語力編・基礎読解力編までで十分 です。
教材を使っても伸びない家庭の共通点
最後に、重要な点です。
- 親が先に説明してしまう
- 1日◯ページと量で管理する
- 間違い直しを作業にする
これをすると、
どんな良教材でも効果は出ません。
家庭でやるべきことは一つだけです。
「どこを見て、その答えになったか」を言葉にさせる。
まとめ|国語教材は「処方箋」
国語教材は、
- 有名かどうか
- 評判が良いか
で選ぶものではありません。
どこで止まっているか
これが分かれば、
教材は自然に決まります。
小学高学年の国語は、
教材選び一つで
大きく流れが変わります。
よくある質問(FAQ)
出口汪シリーズと、ふくしま式は併用しても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。
ただし同時並行ではなく、順番を意識することが重要です。
語彙や文構造が不安定な段階では出口汪シリーズを優先し、その土台が整ってから、ふくしま式で設問処理を練習する流れが効果的です。
どのタイプか判断できない場合は、どの教材から始めるべきですか?
迷う場合は、語彙・文構造(タイプ①②)から確認するのがおすすめです。
設問で止まっているように見えても、原因が語彙や構造にあるケースが多いためです。
1冊を最後までやり切らせた方がよいのでしょうか?
必ずしも最後までやる必要はありません。
国語教材は「通しで終わらせること」より、つまずいている部分を集中的に直すことに意味があります。
不要になったら次へ進んで問題ありません。
毎日どれくらいの量をやらせるのが適切ですか?
量よりも、読み方・答え方が正しくできているかを重視してください。
1日数問でも、「根拠を本文で説明できる」状態であれば十分です。
教材を使っても国語が伸びない場合、次に確認すべき点は何ですか?
教材以前に、
・設問を先に読んでいるか
・答えの根拠を本文で確認しているか
・理由を言葉で説明しているか
この3点ができているかを確認してください。
ここが崩れていると、教材の効果は出にくくなります。

