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テストの点は取れるのに伸びない子――「定期考査脳」の落とし穴

夕方の教室で男女の中学生が机に向かい、ノートを開いて考え込んでいる。窓から柔らかな光が差し込み、思索的な雰囲気を感じさせるイラスト。

定期テストでは上位をキープできている。
でも、模試や入試になると急に成績が下がる――。

このような子どもは少なくありません。
一見、真面目に取り組んでいるように見えても、実は“定期考査脳”になっている場合があります。

定期考査脳とは、テスト範囲を短期間で詰め込み、終わった途端に忘れてしまう学び方。
点数を取ることが目的になってしまい、考える力や応用力が育たないのが最大の特徴です。

今回は、この「定期考査脳」の問題点と、そこから抜け出すための学び方を考えていきましょう。


目次

定期考査脳とは――点数を取ることが目的化した学び

多くの中学生は、定期テストに向けて全力で暗記します。
ノートをまとめ直し、ワークを繰り返し、テスト前は深夜まで勉強。
努力の姿勢は素晴らしいのですが、その多くは「テストで点を取るための努力」にとどまっています。

つまり、「理解して使う」よりも「覚えて出す」ことを重視する学び方
これは一時的な得点にはつながりますが、テスト後にはすぐに記憶が薄れます。

実際、テストが終わった直後に同じ問題を出しても、
多くの生徒は答えを再現できません。
なぜなら、「覚えること」に集中していたため、“考えるプロセス”を身につけていないからです。

こうした学び方を続けていると、
テストの点は取れるのに、実力テストや模試で急に歯が立たなくなる――そんな「定期考査脳」が形成されてしまうのです。


定期テスト勉強では伸びない“考える力”

「考える力」は、短期暗記では育ちません。

定期テストの多くは、授業中に扱った内容から出題されるため、
「答えを知っている問題」が多く出ます。
つまり、“思考よりも記憶”が重視されやすい構造になっているのです。

しかし、模試や入試では違います。
見たことのない形式、文脈を読み取る問題、条件を組み合わせる問題――
「知っている」だけでは解けない問題が並びます。

暗記中心の学習では、こうした未知の問題に対応できません。
なぜなら、考える力とは、
「知識を組み合わせて、新しい形に再構成する力」だからです。

つまり、思考力は“使う練習”の中でしか育たない。
ワークを繰り返すだけでなく、「なぜ」「どうして」を常に考える学びが必要なのです。


定期考査脳が招く3つの弊害

定期考査脳のまま学びを続けると、次のような問題が起こります。

  1. テストが終わると内容をすぐ忘れる
     短期記憶に頼った学習では、理解が浅く、時間が経つと内容が消えてしまいます。
     そのため、応用や復習のたびに「もう一度覚え直し」となり、効率が悪くなります。
  2. 応用問題や初見問題に対応できない
     範囲内だけで学んでいると、問題を「条件付き」でしか考えられません。
     新しい条件や文脈が加わると混乱し、思考が止まります。
  3. 学ぶ目的が“点数を取ること”になる
     テストの点を取ることだけに集中してしまうと、
     「なぜ学ぶのか」「どんな力を身につけたいのか」といった目的意識が失われます。

こうして、「考えることが面倒」「早く答えを教えてほしい」という姿勢が定着してしまうのです。


「入試で通用する学び」に変えるための3つの視点

定期考査脳から脱却するためには、
学びの土台そのものを見直す必要があります。

サンライズでは、次の3つの視点を重視しています。

① 知識の整理 ― 覚えるから「関連づける」へ

知識を“点”で覚えるのではなく、“線”で理解することが大切です。
たとえば、英語の文法を国語の文構造と結びつけて考える、
社会の歴史を理科の科学技術と関連づけるなど、
知識を横につなげる学びが応用力の土台を作ります。

② 理解の定着 ― 「使う」練習を繰り返す

覚えた内容を“使う”ことで初めて、知識が定着します。
授業や問題演習で得た知識を、他の場面で活用できるように練習する。
この「再利用の学び」が、考える力を養います。

③ 時間の設計 ― 「短期集中」から「積み上げ型」へ

テスト直前に追い込みをかけるよりも、
日常的に少しずつ復習を積み上げる方がはるかに効果的です。
短時間でも継続的に復習することで、記憶が定着し、
学びが「点」ではなく「流れ」としてつながっていきます。


サンライズが重視する“考える時間”の指導

サンライズでは、「考える時間を奪わない指導」を大切にしています。

「早く解ける子」よりも、「じっくり考え抜ける子」を育てたい。
だからこそ、授業中にすぐ答えを教えることはしません。
生徒が「なぜそうなるのか」を自分の頭で考える時間を確保します。

また、テスト後は“結果の分析”よりも“思考の振り返り”を行います。

  • なぜ間違えたのか
  • どう考えていれば解けたのか
  • 次に同じ問題が出たら、どう解くか

この「再構築の時間」が、子どもの思考を確実に深めていきます。

さらに、定期テストの復習を“知識の整理タイム”として位置づけ、
テストで学んだことを再利用する訓練を行います。
「点数を取るための勉強」から「考えるための勉強」へ。
それが、サンライズの指導の根幹です。


家庭でできる“定期考査脳”からの脱却サポート

家庭でできることは、決して難しくありません。

  1. テスト直前よりも、日々の学びを支える
     「テスト前だけ頑張る」ではなく、
     「毎日少しずつ続けること」を評価してください。
     続ける力こそ、思考の筋肉になります。
  2. 結果よりも“過程”に注目する
     「点数が良かった」ではなく、
     「ここを理解できるようになったね」と声をかける。
     努力の方向性を認める言葉が、学びへの意欲を支えます。
  3. テスト後の振り返りを一緒にする
     間違えた問題をただ解き直すのではなく、
     「どんな考え方で間違えたのか」を一緒に整理する。
     このプロセスを共有することで、子どもが自分の思考の癖に気づきます。

おわりに――点数の先にある“使える学力”を育てる

定期テストで良い点を取ることは、もちろん大切です。
しかし、それが目的になってしまうと、学びの本質が失われます。

大切なのは、「学びを使える力」に変えること。
理解を積み重ね、考え、つなげる。
この地道なプロセスこそが、入試や社会で生きる「本物の学力」を育てます。

サンライズでは、子どもたちがテストの点だけでなく、
自分の考えで問題を解決できる力を身につけることを目指しています。

点数の先にある学びの価値を信じ、
“定期考査脳”から脱却していくことが、
子どもの学びの可能性を大きく広げる第一歩です。

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