あくまで経験則ですが、成績が上がる生徒と上がらない生徒の特徴を挙げてみます。
◆成績が上がる生徒の特徴
・目標が明確になっている。
どうしても行きたい学校がある子は、苦労を惜しまず勉強します。時間が足らないと思ったら、時間を作ってやっていますね。
・志望校合格がゴールではないということを理解している。
模試の志望校判定などで、合格の可能性が高いとか、学校の成績でそこそこ良いと思っている子は、「合格」が最終目標なので、ある程度可能性があると思ったら、それ以上の努力をしようとはしません。
・今の自分の状況に満足していない。
自己肯定感がないということではありません。周りからみて成績が良いという子でも、その子にとっては、色々な課題・反省点があるものです。「これでいい」と思ってしまえば、それ以上やる気にはなりません。
・楽しそうに勉強している。
周りから見ても、「あの子は調子が良さそう」というのがわかるものです。楽しそうなのか、つらそうなのかは、表情を見ていればわかります。
・周りのことはあまり気にならない。
集中していれば、周りは気になりません。逆に集中できない子は、周りが気になって仕方ないです。
・勉強だけしているわけではない。
ずっと勉強している子よりも、何かに打ち込んでいる子の方が成績が上がることが多いです。
それに対して・・・
◆成績が上がらない生徒の特徴
- 受験校が決まっていない。
- トレードオフの関係を持ち出して言い訳をする。
- 無駄な時間をかけている。
- 「自信がない」が口癖
- 友だちに足を引っ張られている。
・・・まあ、挙げればキリがないですね。当然だと思います。
成績が上がらないのは、誰のせい?
周りに、相手の話を聞かないで、一方的にしゃべりまくる人はいませんか?
子どもに対して、聞く耳を持っていないと、つい、日常生活でもその癖が出ます。
親が、一方的に指示・監視・監督して勉強を教えると、子どもは「親にやってもらった方が楽だから」「どうせ自分はできないから」と考え、自主性はドンドン失われていきます。
また、命令や指示に従わないと、厳しく叱られるため、自分の意見を口にしなくなり、ふてくされて机に向かい、勉強するふりを始めます。
こういう子は、たいてい成績はよくありません。
子どもの意見に耳を傾けてみましょう。
ただ、万が一、成績が上がると、親は、「自分が一生懸命教えたから成績が上がった」と自己満足に走り、さらに過酷な勉強を押し付けます。
一方、成績が落ちようものなら、「あんたがもっとしっかり勉強しないから」「もっと早くから準備しないあなたが悪い」と、悪いのは子どものせいにしてしまいます。
中には、親から勉強を押し付けられても、受験に合格する子もいます。
しかし、相当なプレッシャーをかけられ続けたことが原因なのか、その後、燃え尽き症候群になる子も多いのです。
こういう子どもには、自主性や達成感が乏しいので、立ち直らせるのが難しく、将来が心配です。
悪い点をとってきたら、アシストの方法を変えてみましょう。