基本が応用
解法の技術を習得するということには、基本と応用があります。
ところが、これを間違えている人が多いようです。
応用問題を解く際には、公式や定理を駆使して解きますが、どの問題で使うのか、どうやって使うのかは、そのまず基本となる型を徹底して身に付ける必要があります。
それによって、すぐに解法が思いついたり楽に早く解けたりする状態=「自然体」をマスターできます。
全ての物事には基本と応用がありますが、本来の応用とは基本であり、基本が応用なのです。
つまり、基本ができて初めて応用ができ、応用ができるということは基本ができているということになります。
何でもすぐに応用したがる人は、基本ができていない場合がほとんどです。
また、基本ばかりやっているという人は、それが応用だと思っていません。
基本が育てば、そこから多様な対応をすることになるから応用なのです。
応用が育つというのは、より基本が習熟して研ぎ澄まされるということです。
そしてそれは練習によって得られます。
どれだけ基本を徹底したか、何を基本として身に付けるかということなのです。
素直さが大切というのは、自然体を身に着けるためのプロセスとして必要だからです。
その自然体を身に付けるには徹底した練習の量と質が必要です。
時間を惜しんで徹底した練習があって、基本の本質が叩き込まれるからです。
勉強ができる人は、目には見えないところで日頃鍛錬している基礎練習に全く手を抜かないという特徴があります。
何を基礎にするのかが染みついているからブレないということなのです。
日々の積み重ねを如何に馬鹿にせず、徹底して鍛えていくかが自分に打ち克つ最大の武器になっていくはず。
日々の取り組み方、時間の使い方、判断の仕方、行動のパターン、その一つ一つが基本と応用であることを怠らないのです。
常に基礎基本が応用であることを忘れずに学んでほしいですね。
重要なのは基本
サンライズは開塾してから今年で15年になります。
これまで多くの子どもたちを指導してきました。
勉強ができる子、苦手な子、色んなタイプの子どもたちを見てきています。
勉強ができる子は、勉強以外にも得意なことがあります。
ピアノ、書道、バレエ、サッカーなど・・・。
中には全国大会や国際コンクールに出場したり、文部科学大臣賞、社長賞、金賞など、実績を出している子もいます。
スポーツや芸事に関して、一番大切なのは基本です。
基本なくしては何もできません。
基本がベースになって、変形(応用)ができるのです。
ところが、その基本というのが難しいのです。
難しいというよりも、覚えるまで毎日同じことを変化もなく続けていかなければならないからです。
覚えたらこれほどスゴイことはありませんが、覚えるまでの過程が大変です。
人は毎日同じことをこなすのが苦手です。
何でも派手なものが称賛されます。
そこに騙されてはいけません。
派手な行動の裏には必ず基本が有ります。
勉強も一緒です。
私が子どもたちに勉強を教える際には、いつも基本を大事にしています。
これさえ守れば間違いがないというものです。
以前質問で「それでも色々あってそれが出来なければ?」と言われました。
私の中にはそれでもできなければの言葉はありません。
それでも出来なければを敢えて言うなら、その時点で止めます。
何か始めるなら必ず基本があります。
初めはゆっくりでも良いので必ず基本を習得してください。
応用問題=難しい?
「朝日高校に合格するためには、応用問題を解けなければダメだ!」
確かに、解けるようになる必要があります。
「朝日高校に合格するためには、応用問題を解きまくればいいんだ!」
うーん・・・。
全員がそうだとは限りませんよね。
「レベルの高い高校を目指すには、レベルの高い問題を解けばよい」
と単純に思っている人が多いようです。
確かに、入試問題は難しいので、対策として難問にトライすることは間違っていないのですが、応用問題以前に、基本的な問題が解けない人が、応用問題を解いても、効果はありません。
応用問題とは、基本的な事柄・知識を『応用』して解く問題です。
方程式を解くことは、基本的なことですが、その方程式を応用して解く問題は、全て応用問題です。
少なくとも私はそう考えています。
ですから、簡単な応用問題もあるわけです。
ところが、方程式は解けても、簡単な応用問題が解けない子もいます。
そういう子に限って、基本的なことを聞いても答えられない。
応用をやる前に、まずは基本を固めることです。
「難しくてよくわからないな」と感じたら、基本に立ち戻れる勉強ができるようになって欲しいですね。