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予習シリーズは家庭学習でどう使う?中学受験算数の進め方

予習シリーズは家庭学習でどう使う?中学受験算数の進め方

予習シリーズを買ってはみたものの、本編と計算と演習問題集をどう組み合わせるのか、全部の問題を解かせるべきなのか、迷っていませんか。教材の中身はしっかりしていますが、家庭で使う場合、進め方まで自動で決まるわけではありません。実際につまずきやすいのは、教材選びよりも「どこまでやるか」の判断です。この記事では、家庭学習で予習シリーズを使う場合に、子どもの今の状態から解く範囲をどう決めるか、教材の役割をどう分けるか、そして手が止まったときに何を足すかを整理します。

目次

予習シリーズは家庭学習だけでも使えるのか

まず購入の面から言えば、予習シリーズは塾生以外でも通信販売で購入できます。四谷大塚に通っていないと手に入らない教材ではありません。

ただ、教材が手元にあることと、カリキュラムを家庭で回せることは別の話です。予習シリーズは、四谷大塚のカリキュラムに沿って作られた主教材です。授業や週ごとのテストと組み合わせて使われる前提の設計になっていますから、家庭で使うなら、その部分を家庭側で担うことになります。

家庭で補う必要がある三つの機能

家庭で受け持つことになるのは、大きく三つです。

一つめは進度管理です。どの範囲を、いつまでに進めるか。単元は次々に出てきますから、決めておかないと、進んだところと止まったところが混ざっていきます。

二つめは復習の組み込みです。予習シリーズでは、既に学んだ内容を土台にしながら、学年をまたいで内容を段階的に深めていきます。同じ単元が学年をまたいで出てくるということです。ただ、次に出てきたときに前回の考え方が残っていなければ、深めるどころか、また一から覚え直すことになります。塾では週ごとのテストなどが、習った内容を早い段階で確認する機会になります。家庭学習では、こうした直後の確認に加え、翌週や1か月後にいつ解き直すかも自分で決めることになります。

三つめは質問への対応です。解説を読んでも分からない問題が出たとき、そのままにしない仕組みがあるかどうか。ここが一番差の出る部分かもしれません。

続けられる家庭と、支援を足した方がよい家庭

この三つが回っていれば、家庭学習でも進めやすくなります。子どもが解説を読んで自分で理解でき、復習が学習の中に入っていて、分からないところを聞ける相手がいる。この状態で、模試などの結果にも表れているなら、塾に通っていないという理由だけで方法を変える必要はありません。うまくいっている進め方を、途中で崩さない方がいい場合もあります。

一方で、学年が上がると学習量は増えます。単元も重くなります。今のやり方で処理できていたものが、途中から回らなくなることがあります。未消化の問題が積み上がる、復習の時間が取れない、解説を読んでも進まない単元が増える。こうしたことが続くなら、家庭教師、個別指導、質問できる環境などを部分的に足す選択肢が出てきます。

進学塾サンライズでは、自学力を「一人で何もかも解決する力」とは考えていません。自分で進め、どこで止まっているかを把握し、必要なときに人に聞き、やり方を直していく。ここまで含めて自学です。ですから、支援を足すことは自学から遠ざかることではありません。支援の仕方が変わるだけです。

サンライズが考える自学力については、「自学力とは『一人で勉強する力』ではない」で詳しく整理しています。

塾なしで大丈夫か、という問いに一律の答えがないのは、このためです。学年、単元、子どもの読解力によって変わります。始めてみて、どこで手が止まるかを見ながら判断する方が現実的です。

最初に決めるのは「どの教材を買うか」ではなく「どこまでやるか」

家庭学習の相談で多いのは、どの教材を買い足すかという質問です。ただ、実際に効いてくるのは、手元の教材のどこまでを解くかという判断の方です。

同じ予習シリーズを使っていても、全員が同じ問題を、同じ量、同じ到達点まで解く必要はありません。今どこで止まっているかによって、解く範囲は変わります。ここでは三つの状態に分けて見ていきます。

基本問題で止まる子

本編の基本問題で自力では方針が立たない、解説へ戻っても同じところで止まる。この状態のとき、練習問題や応用問題まで広げても、解けない問題が増えていきます。正解できるものの時間がかかる場合は、考え方が分かっていないのか、計算や読み取りに時間がかかっているのかを分けて見ます。

このときの範囲は、本編の基本問題と「計算」の基本部分です。練習問題はいったん横へ置きます。そのうえで、少ない問題を繰り返し、後日も自力で解ける状態にしていきます。

練習問題を外すことに抵抗を感じるかもしれません。ただ、これは受験をあきらめる判断ではありませんし、永久に取り組まないという意味でもありません。基本問題が安定してから戻ればいい部分です。今の段階で全問に手を出して、どれも中途半端に終わる方が損失は大きくなります。

本編は理解できるがミスが多い子

解説を読めば理解できる。基本問題も解ける。けれど、テストになると計算で落とす、条件を読み違える、終盤で時間が足りなくなる。この状態は、理解の問題ではなく、精度と処理速度の問題です。

ここで新しい難問集を足しても、ミスは減りません。範囲としては、本編と演習問題集を丁寧に反復し、「計算」を毎日の日課にする形になります。計算については、確実に満点を取れる状態を目標にしてよい部分です。

ミスの内容を記録しておくと、同じ型を繰り返していることに気づけます。それが分かれば、直すのはその一点です。

標準問題では不足する上位層

標準的な内容は理解でき、演習も回っていて、算数を嫌ってもいない。上位校を目指している。この状態なら、難度の高い問題へ進む条件はそろってきます。

ただし、この段階でも、分野別の難問を早く増やすことが最善とは限りません。単純なミスやテスト終盤の失点が残っているなら、標準問題の完成度を上げる方が、点数としては先に効きます。標準的な処理が速く正確になるほど、試験時間の中で難しい問題に回せる時間が増えるからです。

応用力は、深く身についた基礎を選んで組み合わせる力です。難問集を先に増やすことと、応用力がつくことは同じではありません。志望校の出題を見て、実際に高難度の問題への対応が必要かを確認したうえで判断してください。教材の難度と志望校の関係については、「中学受験算数の問題集はどう選ぶ?基礎から難関校までの教材の考え方」でも整理しています。

本編・計算・演習問題集の役割

解く範囲が決まったら、次は教材の役割です。予習シリーズにはいくつかの教材がありますが、家庭学習で中心になるのは本編、計算、演習問題集の三つです。

予習シリーズと副教材には、学年、上・下、年度の異なる商品があります。購入前に、お子さんの学習進度、上・下の別、使用年度が合っているかをご確認ください。現行教材の種類と使用時期は、四谷大塚公式サイトの教材案内で確認できます。

本編は考え方を理解する教材

新しい単元の考え方と基本事項を学ぶ主教材です。解説と例題があり、そこから練習問題へ進む構成になっています。

家庭学習では、ここが中心になります。本編を飛ばして問題数だけこなす形になると、後の単元で前提となる考え方が使えず、手が止まりやすくなります。

解説については、大手塾の教材の中では比較的詳しく、途中の式や計算の省略が少ないという見方があります。とはいえ、紙幅の都合で省かれている部分はあります。読んでいて「なぜこの式になるのか」と引っかかったときは、省略された計算や考え方がないか、少し立ち止まって考えてみてください。ただし、一問に時間をかけすぎて、その日の学習全体が止まってしまうのは避けたいところです。線引きについては、後の章で触れます。

計算は正確さと日課を整える教材

計算と、基本的な一行問題を繰り返す教材です。

地味に見える部分ですが、ここが安定していないと後で困ります。難しい問題に取り組むとき、計算に注意力を取られると、考えることに使える分が減ります。試験でも同じです。

毎日短い時間で続ける使い方が多い教材です。朝や夕食前など、時間を決めて日課にすると続けやすくなります。ただ、こなすこと自体が目的になると効果は薄くなります。間違えた問題の型をメモし、解き直すところまで含めてください。

なお、公式の選択教材として「基礎トレーニング」もあります。基本的な手法を類題の反復で定着させる教材です。必ず買うものではなく、基本手法の再現が不安定だと感じる場合の選択肢になります。

演習問題集は理解後に反復する教材

本編の学習内容に沿って、基礎から応用までを扱う教材です。本編で考え方を理解した後、演習量を増やしたい場合に使います。

順番に注意してください。本編の内容が入っていない段階でこちらの問題数を増やしても、解けない問題が積み上がるだけです。演習は理解の後です。本編の基本問題で止まっているなら、まずそこへ戻ります。

逆に、本編を理解できている子にとっては、この教材を丁寧に繰り返すことが、完成度を上げる中心になります。新しい教材を探すより、間違えた問題や自力で方針を立てられなかった問題に絞って、こちらを繰り返す方がよい時期があります。

最難関問題集は条件が合う場合だけ

最難関校向けの選択教材です。難関校を志望している家庭では、いつ買うべきかを考えることがあると思います。

ただ、志望校が難関校であるという理由だけで追加する教材ではありません。基本と標準が未定着なら使いません。復習が回っていない、未消化の問題が残っている状態でも使いません。本編や演習問題集と合わせた総量が、こなせる範囲に収まるかも確認が必要です。そして、志望校の出題で実際に高難度の問題への対応が求められるかどうか。

これらの条件がそろっていて、本編の練習問題だけでは物足りない段階に来ているなら、候補になります。上のクラスの子が使っているから、という理由で早めに手を出すと、解けない問題が残り、本編の復習に回す時間も削られます。

このほかに、前年度の週テスト問題をまとめた週テスト問題集もあります。到達度を確認したい場合の選択肢の一つですが、全員に必要なものではありません。

一回分を家庭で進める基本手順

ここからは、一回分をどう進めるかです。以下は家庭での一例で、四谷大塚が示す公式の手順ではありません。曜日や時間の配分は各家庭の事情によりますので、順番の考え方として読んでください。

解説と例題を読む

最初は本編の解説と例題です。読み飛ばして問題から始めると、解き方を当てはめるだけの学習になります。

読んで終わりにせず、式や図が何を表しているかを確認してください。線分図なら、その線が何の量を表しているのか。面積図なら、縦と横がそれぞれ何なのか。ここが言えないまま先へ進むと、少し条件が変わったときに図が描けなくなります。

保護者が関わるなら、この段階が向いています。解説を一緒に音読してみると、どこで読み飛ばしているかが分かります。

基本問題で理解を確認する

次に基本問題です。いきなり難しい問題まで進まず、まず基本事項を一人で使えるかを見ます。

ここで詰まるようなら、その回の内容がまだ入っていません。練習問題や応用問題へ進む前に、解説へ戻る段階です。

誤答原因を分ける

間違えたとき、原因を分けてみてください。計算のミスなのか。問題文の読み違いなのか。そもそも方針が立たなかったのか。

この三つは対処が違います。計算ミスが多いなら、途中式の書き方や見直しの手順を整える方が効きます。読み違いが多いなら、条件に線を引く、図に書き出すといった手順を挟みます。方針が立たないなら、その単元の理解に戻ることになります。

全部を「もう一回やり直そう」でまとめてしまうと、次も同じところで止まります。つまずきの見つけ方については、「小学生の算数のつまずき克服法」でも扱っています。

解説を閉じて解き直す

解説を読んで納得することと、自分で解けることは別です。ここは意外と分かれます。

解説を読んだら、いったん閉じて、何も見ずに解き直してみてください。手が止まるなら、まだ入っていません。この確認をしないと、理解した感覚だけが残ります。

ノートに解説を写して終わり、という形になっていないかも見てみてください。書き写す作業は、思っているほど頭に残りません。

翌週・1か月後にもう一度解く

そして、時間を置いてもう一度です。同じ問題でも、類題でも構いません。目安としては、翌週に一度、必要ならさらに1か月後にもう一度。

進学塾サンライズでは、ここを定着の目安と考えています。基礎とは簡単な問題のことではなく、用語や計算、公式の意味、読み取り、典型的な考え方を、自力で正確に使える状態のことです。一度正解したかどうかではなく、時間を置いて再現できるかで見ます。

解き直しのときに、解き方を子どもに説明してもらうのも一つの方法です。「なぜここで線分図を使ったのか」と聞いてみて、答えられるかどうか。うまく言えない場合は、手順だけを覚えているのか、分かってはいるけれど言葉にできないのかを、式や図を見ながら確かめてください。

答えが合っていても、考え方が定着しているとは限りません。正解の中身をどう見るかは、「算数で答えが合っているのに、実力がつかない子」でも具体的に説明しています。

塾では、週ごとのテストなどが、習った内容を早い段階で確認する機会になります。ただし、それだけで数週間後まで定着しているとは限りません。家庭学習では、直後の確認に加えて、翌週や1か月後の再確認も予定に組み込みます。

読んでも分からないときは質問へ切り替える

解説を繰り返し読んでも意味が取れない問題は出てきます。そのとき、いつまでも一問に向き合うと、その日の学習全体が止まります。

区切りをつけて、「ここまでは分かった」という印をつけておいてください。そのうえで、聞ける相手に質問します。どこまで理解できていて、どこから分からないのかが言えると、質問の精度も上がります。

これは自学から外れる行動ではありません。分からないところを把握して人に聞くことは、自分で学習を進める動き方の一部です。

すべての問題を解く必要はない

予習シリーズには、基本から応用まで幅のある問題が載っています。しかし、全部を解くことが目標ではありません。前の章で確認した子どもの状態に合わせて、今必要な範囲を選びます。

基本で止まるなら練習問題を外す

基本問題で止まる場合は、本編の基本問題と「計算」へ範囲を絞り、練習問題は基本が安定してから戻ります。大切なのは、解いた問題数ではなく、必要な問題を後日も自力で解ける状態にすることです。

上位層でも反復が先になる場合がある

上位校を目指していても、難問集を追加する前に、今の教材の消化状況を確認します。未着手の問題や、間違えたまま直していない問題が残っているなら、演習問題集の反復と計算の精度向上が先です。

また、志望校であまり出ない形式の難問に時間を使いすぎることもあります。過去問を確認し、どの難度や分野まで必要なのかを見てから追加してください。

教材を増やさない方がよいサイン

本編、演習問題集、「計算」に加え、塾や通信教材まで重なると、復習の時間が取れなくなることがあります。

未着手の問題が毎週積み上がる。間違い直しが後回しになる。同じ役割の教材を複数持っている。予定どおり進んでいるのに、後日解ける問題が増えていない。このような状態なら、教材を足すより、取り組む範囲を減らす方が先です。

同じ役割の教材がすでに手元にあるなら、新しく買う必要はありません。そろえた冊数や終わったページ数ではなく、時間を置いても解ける問題が増えたかどうかを見てください。

小5・小6から始める場合は前提単元を確認する

途中の学年から予習シリーズを使い始める場合、確認しておきたいことがあります。

実学年と教材上の学年は一致しない

中学受験のカリキュラムは、学校の学年より先を進んでいます。たとえば、5年上の教材は、小学4年生の2月から使い始める設定です。まだ4年生のうちに5年上へ入る形になります。

ですから、実学年だけで巻を選ぶと、現在のカリキュラムと合わない教材を買うことになりかねません。購入前に、学年、上・下、そして年度版を確認してください。改訂が入っている場合、旧版と内容が一致しないことがあります。中古で買い足すときは、特に混ざりやすい部分です。

そのうえで、今が何月か、どの単元まで学習済みか、実際にどのくらいの問題を自力で解けるか。この三つを見てから決める方が、後で戻る手間が減ります。

前学年全部ではなく必要な前提へ戻る

予習シリーズは、前の学年で学んだ内容を前提にして進みます。5年上の教材は、4年生の内容を学習済みの子が使う設計です。途中から始めれば、前提が抜けているのが普通だと考えてください。

たとえば、前の学年で扱った基本的な考え方や図の表し方が定着していないまま、それらを組み合わせて使う単元へ進むと、今の解説を読んでも方針が立たないことがあります。この場合、今の単元だけを繰り返しても解決しません。前提になっている内容へ戻ることになります。

ただし、前学年の全範囲を最初からやり直す必要はありません。必要なのは、これから進む単元の前提にあたる部分です。手が止まった単元をきっかけに、その前提を確認していく形で進みます。

学年を下げることを「遅れ」と受け取らないでください。抜けを埋めてから進む方が、結局は速く進みます。ただ、どこまで戻ればよいかの判断は難しいところです。教材の順序や分量、どこまで到達させるかの見極めには専門性が必要な部分もありますから、迷う場合は相談できる相手を持っておくと動きやすくなります。

場合によっては予習シリーズから一度離れる

前提の抜けが大きい場合、予習シリーズの中で戻れる範囲を超えていることがあります。今の巻の解説を読んでも意味が取れない状態が続くなら、同じ巻を繰り返しても状況は変わりません。

このときは、いったん予習シリーズから離れ、教科書レベルの内容や受験算数の基礎を立て直す判断もあります。小6であっても同じです。残り時間を考えると先へ進みたくなりますが、前提が抜けたまま進んだ分は、後でもう一度やり直すことになります。

もちろん、学年を下げれば必ず解決するわけでもありません。どこが抜けているかを確認したうえで戻る範囲を決めることが、判断の中身になります。

家庭学習が止まったとき、教材以外に補うもの

教材を替えても、範囲を絞っても、同じところで止まり続けることがあります。このとき、原因が教材の側にないことがあります。

質問できる相手を持つ

一番効いてくるのは、分からない問題を聞ける相手がいるかどうかです。

予習シリーズの解説は比較的詳しいと言われますが、それでも家庭だけで必ず進められるとは限りません。読んでも意味が取れない単元は出てきます。そこで止まったままの問題が積み上がると、教材そのものが負担になっていきます。

個別指導、家庭教師、質問対応のある通信・オンラインサービスなど、聞ける形を部分的に足す選択肢があります。全部を置き換える必要はありません。詰まった単元だけを補う形で十分な場合もあります。

映像・通信は必要な部分に使う

予習シリーズを使うなら映像授業も必要か、という質問をよく見かけます。これは、一律に必要とも不要とも言えません。

解説を読んで理解でき、自力で解き直せているなら、映像を足す必然性は高くありません。一方で、読んでも理解できず学習が止まる単元があるなら、その単元の説明を補う方法として、映像を部分的に使うことが候補になります。全単元を視聴する必要はなく、止まったところに使う、という考え方です。

ただし、視聴した直後に解けたことをもって定着と判断しないでください。確認するのは、数日後に同じ問題や類題を、何も見ずに解けるかどうかです。そこで手が止まるなら、視聴時間を増やす前に、どの説明が残っていないのかを確かめ、例題や前提単元へ戻ります。

保護者が見るのは進度・定着・停止地点

家庭学習では、保護者がどこまで手を出すかが悩みどころだと思います。

毎問教える必要はありません。解き方を先回りして教えてしまうと、子どもが自分で考える場面がなくなります。図の描き方まで指示すれば、その問題は解けますが、次の問題でまた同じ質問が来ます。

保護者が見るのは三つです。今どこまで進んでいるか。前にやった単元が、後日も解けるか。そして、間違えた問題のどこで止まったのか。この三つが分かっていれば、教材や範囲の調整はできます。

質問に来たときは、答える前に「どこまでは分かったのか」を聞いてみてください。そこを言葉にする習慣がつくと、他の人に質問するときにも役立ちます。

そして、少しずつ、子どもが自分で進められる範囲を広げていってください。最初は解説を一緒に読み、次は基本問題まで一人で、というように、任せる部分を増やしていく形です。つきっきりで教える状態を続けることが目標ではありません。

まとめ

予習シリーズを家庭で使えるかどうかは、教材の中身だけでは決まりません。解説を読んで理解できるか、復習を組み込めるか、質問できる相手がいるかという三つの条件に大きく左右されます。

そのうえで、解く範囲は状態によって変わります。基本問題で止まっているなら、練習問題は横へ置き、本編の基本問題と「計算」に絞ります。本編を理解できている子は、演習問題集の反復と計算の日課で完成度を上げる時期です。難関校志望であっても、未消化が増えているなら教材を足しません。

途中から始めた場合は、前提となる単元へ戻ります。抜けが大きければ、一度予習シリーズから離れて基礎を立て直す判断もあります。そして、解説で止まる単元があるなら、質問できる環境や映像を、その部分に足してください。

今日確認できることは三つあります。前の単元の基本問題を、今も自力で解けるか。今の状態で、練習問題を外した方がよくないか。解説を読んだまま、止まっている問題が残っていないか。教材を買い足すかどうかの判断は、そこを見てからで間に合います。

現在の学習状況を伺い、上位校を目指すうえで何が課題になるのかを整理します。

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