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定期テストで点を取る勉強と、上位校につながる勉強の違い

中学に入ったら、まずは定期テストでしっかり点を取ってほしい。
そう考える保護者の方は多いと思います。

「学校ワークを何周もすれば点は取れる」

という話もよく聞きます。
実際、それで点が取れることはあります。

ただ、子どもたちを見ていると、定期テストで点が取れている子でも、岡山朝日高校のような上位校を目指す段階になると、同じ勉強のままでは苦しくなることがあります。

この記事では、定期テストで点を取る勉強と、上位校を目指す勉強の違いを、小学生の保護者の方に向けて整理します。

目次

定期テストで点が取れていると、安心しやすい

中学生の保護者の方と話していると、

「定期テストは90点台なので、勉強は大丈夫だと思います」

という言葉を聞くことがあります。

順位も学年で上のほう。
通知表も良い。

親として安心するのは自然なことです。

定期テストで点を取ること自体は、立派なことです。

提出物を出し、範囲を仕上げ、当日に結果を出す。
それができない子もたくさんいますから、否定するつもりはまったくありません。

ただ、定期テストの点数が示しているのは、

「決められた範囲を、決められた時期までに仕上げられたか」

です。

それ以外のこと、たとえば、

「初めて見る問題にどう向き合うか」

までは、点数からはほとんど見えません。

ここで、親の安心と、実際の力に差が出ることがあります。

定期テストの勉強には、範囲が決まっている

定期テストの前には、範囲表が配られます。

「ワークの何ページから何ページまで」
「プリントのここが出ます」

というように、出る場所がかなり具体的に示されます。

つまり定期テストは、「出るところが分かっているテスト」です。

だからこそ、テスト前の2週間を頑張れば点が取れることがあります。
部活で忙しい中学生にとって、これはありがたい面もあります。

一方で、高校入試には、定期テストのような範囲表はありません。

あるとすれば、「中学3年分すべて」です。

しかも岡山朝日高校を受けるような子たちは、その全範囲をほぼ仕上げた状態で競います。

「どこが出るか分かっているから覚える」

という勉強だけで来た子は、範囲が決まっていない問題になると、何をどう勉強すればいいのか分からなくなることがあります。

範囲表があると頑張れる子と、自分でやることを決められる子では、ここで差が出ます。

この差は、定期テストの点数だけでは分かりません。

ワークを覚える勉強だけでは、初見問題に弱くなる

「ワークを3周すれば点が取れる」

これは、定期テストに限っていえば、だいたい正しいと思います。

実際、学校ワークからそのまま出る問題は多いです。

ただ、同じ3周でも、何を見ながら解いたかで差が出ます。

塾で、ワークをきちんと仕上げてくる真面目な子がいました。

数字を変えただけの問題なら、迷いなく解きます。
ところが、同じ内容を少し違う聞かれ方で出すと、問題文を読み直しても、何を使えばよいか決められませんでした。

「この形はやったことがない」

という反応です。

解き方を理解していたのではなく、問題と答えの組み合わせを覚えていたのです。

覚える勉強が悪いのではありません。
覚えるだけで終わる勉強が、初めて見る問題に弱いということです。

同じ3周でも、

「なぜこの式になるのか」
「この条件はどこで使うのか」

を確かめながら進めた子は、聞かれ方が変わっても、最初の一手を考えられます。

周回の回数は同じでも、次に同じ考え方を使えるかどうかが変わります。

直前に詰め込む勉強は、長く残りにくい

テスト前日に一気に覚えて、80点、90点を取ってくる子がいます。

短期間で覚え切る集中力は、それはそれで力です。

ただ、テストが終わって1か月後、実力テストで同じ範囲が出たときに、点数が大きく下がる子を見てきました。

本人に解き直させると、

「これ、やったはずなんだけど」

と首をかしげます。

前日に詰め込んだ内容は、テストが終わると抜けやすいのです。

定期テストだけを見ていると、この「抜け」には気づきにくいです。
次のテストはまた別の範囲だからです。

覚え直しては忘れる、という勉強が続いたまま中3になり、全範囲の模試を受けたとき、初めて数字として出てくることがあります。

そこから立て直す時間は、思っているより残っていません。

上位校では、初めて見る問題で何を使うかを自分で考える

岡山朝日高校レベルの入試問題は、初めて見る文章、初めて見る設定で作られています。

長い問題文を読む。
条件を書き出す。
どの単元の知識を使うかを考える。

ここまでを、自分で進める必要があります。

塾で初見の問題を出すと、子どもたちの反応が分かれます。

問題を読み終えた瞬間に、

「これ、習ってません」

と言う子。

何も言わずに図を描き始める子。
分かっている条件を余白に書き出してみる子。

「習っていない」と言った子も、実は解くための知識は持っていることが多いです。

足りないのは知識ではなく、知っていることを、初めて見る問題の中で使う経験です。

定期テスト対策の勉強では、この経験が少なくなりがちです。

出る問題が分かっているので、その場で何を使うかを考える場面が少ないからです。

点数が取れていても、説明できないことがある

答え合わせをしていると、正解している問題でも、こちらが少し聞いただけで説明に困る子がいます。

たとえば、

「この式は、どうやって作ったの?」
「この数字は、問題文のどこから出てきたの?」
「この式は、なぜこうなるの?教えてくれる?」

と聞いたときです。

責めているわけではありません。
むしろ、丸がついている問題だからこそ、どう考えたのかを聞いています。

ところが、そこで何も言えない子がいます。

答えは合っています。
定期テストなら、それで丸がつき、点になります。

でも、自分で作った式なのに説明できないということは、式の意味まではつかめていない可能性があります。

たとえば、割合の問題で正解していたとします。
こちらが、

「何をもとにして考えたの?」
「この数は、全体の数?それとも比べる数?」

と聞くと、そこで説明に困ることがあります。

「ここにこの数字があったから」
「たぶん、これをかけるのかなと思って」
「前に似た問題で、こうやった気がしたから」

という感じです。

答えは合っているのですが、式の意味を聞かれると、はっきり説明できない。
こういうことはあります。

式の意味があいまいなままだと、聞かれ方が変わったときに、どこから考えればよいか分からなくなることがあります。

逆に、言葉が多少つたなくても、

「全部の数を1として見た」
「比べる数が分かっていて、割合を出したかった」
「先に1人分を出せば、全体も出せると思った」

というように、自分なりに説明できる子は、問題が少し変わっても考え直しやすいです。

小学生のうちからできることがあります。

丸がついた問題でも、

「これはどうやって考えたの?」
「どこを見て、この式にしたの?」

と聞いてみることです。

きれいに説明できなくて構いません。
最初は、うまく言えないこともあります。

それでも、答えだけで終わらず、自分の考えを少し言葉にしてみる。
その経験は、中学以降の勉強にも関わってきます。

間違えた問題を、次に使える形で直しているか

テスト直しのノートを見せてもらうと、赤ペンで正しい答えだけが写してあることがあります。

本人としては、

「直しは終わった」

つもりです。

定期テストだけなら、それでも次は取れるかもしれません。
次のテスト前にまた覚え直せばいいからです。

ただ、入試に向かう勉強では、直しの中身が差になります。

大事なのは、間違えた原因をただ書くことではありません。
その間違いから、何を分かっていなかったのかを見つけることです。

たとえば算数で、割合の問題を間違えたとします。

そのときに、

「計算ミスをした」

で終わる子がいます。

もちろん、本当に計算ミスのこともあります。
でも、よく見ると計算そのものではなく、

「もとにする量をどちらにするのかが分かっていなかった」
「何を1と見ればよいのかを考えずに、出てきた数字で式を作っていた」
「割合を出す問題なのか、比べる量を出す問題なのかを見分けられていなかった」

ということがあります。

ここまで戻らないと、次に似た問題が出たときに、また同じように迷います。

答えを書き写すだけの直しと、何を分かっていなかったのかまで戻る直しでは、同じ「直し」でも中身が違います。

答えを写す直しは、その場を済ませるための直しです。

何を分かっていなかったのかまで戻る直しは、次に同じ種類の問題を解くための直しです。

同じ「直しをした」でも、あとで差が出ます。

定期テストの点数と、入試につながる力は重なるが同じではない

誤解のないように書いておくと、定期テストの勉強と入試の勉強は、対立するものではありません。

重なる部分はたくさんあります。

計算の正確さ。
漢字や語彙。
基本的な知識。

これらは定期テストの勉強で身につきますし、入試でもそのまま使います。

定期テストを軽く見ていい理由は、どこにもありません。
内申も実際に入試に関わります。

問題は、定期テストの勉強だけでは身につきにくい部分です。

初めて見る問題を読む。
条件を整理する。
複数の単元をまたいで考える。
間違いを次に使える形で直す。

こうした部分は、定期テスト対策の勉強だけでは不足しやすいのです。

「定期テストが取れているから大丈夫」ではなく、

「定期テストは取れている。そのうえで、初めて見る問題ではどうか」

という見方をしておきたいところです。

岡山朝日高校を目指すなら、点数の取り方だけを見ない

同じ90点でも、中身が違うことがあります。

前日に丸暗記して取った90点。
普段から意味を確かめながら勉強して取った90点。

テストの紙の上では区別がつきません。

区別がつくのは、1か月後にどれだけ残っているか。
初めて見る問題で、何を使えばよいか考えられるか。

そういう場面です。

小学生の保護者の方に見てほしいのは、点数だけでなく、テスト前にどう勉強したか、返却後にどう直したかです。

テストが返ってきたら、点数を確認して終わりにしない。

間違えた問題を一緒に眺めてみる。
「どこで間違えたと思う?」と聞いてみる。
丸がついた問題でも、「これはどう考えたの?」と聞いてみる。

うまく説明できるかどうかを評価する必要はありません。

毎回でなくて構いません。

たまに、答えではなく考え方を聞いてみる。
テストが返ってきたときに、点数だけで終わらず、直しの中身を一緒に見てみる。

それだけでも、中学に入ってからの勉強の仕方は変わってきます。

中学に入る前から、勉強の見方を狭くしない

定期テストで点を取ることは大事です。

範囲を仕上げ、期日までに結果を出す経験は、中学では欠かせません。

ただ、点数を取るためだけの勉強に慣れすぎると、初めて見る問題を読み、考え、説明する経験が不足していきます。

その不足は、定期テストの点数には出にくいです。

出るのは、実力テストや入試のように、範囲が広いテストになってからです。

小学生のうちから見ておきたいのは、点数や答えの正誤だけではありません。

どう考えたか。
間違えた後にどう直したか。
覚えたことを別の場面で使えたか。

そこを見る習慣があると、中学に入ってからも、点数だけに振り回されにくくなります。

お子さんの状況は、一人ひとり違います。

どこでつまずいているのか、
どのようなサポートが必要なのかもそれぞれです。

お子さんに今どのような学習が必要なのか、一緒に考えていきます。

「まずは現状を聞いてみたい」という方は、
進学塾サンライズまでお気軽にご相談ください。

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