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なぜ上位層の子は「なぜ?」をやめないのか――好奇心が学力を決定づける本当の理由

ですが、長く子どもたちを見てきて思うのは、

好奇心が“ある子”と“ない子”がいるのではない、ということです。

ほとんどの子は、もともと「なぜ?」と考える力を持っています。

ただ、その力を使う機会が減っていく子と、
使い続けている子がいるだけです。

例えば、

  • すぐに答えを教えられる
  • 正解すればそれで終わりになる
  • 考えるよりも早さが評価される

こうした経験が重なると、

「自分で考えなくてもいい」と学んでしまいます。

これが、「なぜ?」を考えなくなる状態です。

誰かに無理やり止められるわけではありません。

考えなくても困らない環境の中で、自然と使わなくなる。

その差が、学年が上がるほど大きくなります。


目次

同じ正解でも、伸びる子は違う

授業で問題を解き終えたあと、私は必ずこう聞きます。

「どうしてこの式でいいと思ったの?」

すると反応は二つに分かれます。

一つは、

「合っていますよね?」

もう一つは、

「たしかに……どうしてだろう?」

後者の子は、正解したあとにもう一度考えます。

前者の子は、正解した時点で思考が止まります。

この違いは小さく見えますが、
積み重なると大きな差になります。


「理解している」とはどういうことか

以前、計算がとても速い子がいました。
テストもいつも満点です。

ところが、

「どうしてこのやり方でいいの?」

と聞くと、

「(学校の)先生がそう教えたからです」

と答えました。

間違っているわけではありません。

ですが、その子は

やり方を覚えているだけで、
なぜそうなるのかを自分の言葉で説明できませんでした。

その後、少し形を変えた問題になると、
急に手が止まるようになりました。

考え方を理解していなかったからです。

ここで私が感じたのは、

点数が取れていることと、
考え方が身についていることは別だ、ということです。


テスト対策だけでは足りない理由

テスト対策は大切です。

ですが、点を取ることだけを目的にすると、

  • 早く解く
  • 間違えない
  • 覚えた通りに処理する

ことが中心になります。

一方で、

  • なぜそうなるのか
  • 他の考え方はないのか
  • 条件が変わったらどうなるのか

といった問いは後回しになりがちです。

上位に伸びていく子は、

この「後回しにされがちな問い」を
日常的に考えています。

勉強時間の長さよりも、

考える時間の質が違います。


「どうしてそう考えたの?」の本当の意味

ここは大切なので、少し丁寧に書きます。

私は子どもに、

「どうしてそう考えたの?」

とよく聞きます。

ただしこれは、

間違いを指摘するための言葉ではありません。

正解していても必ず聞きます。

なぜなら、

正解していても、考え方があいまいなことがあるからです。

そしてもう一つ大事なことがあります。

この問いに慣れていない子は、

「間違っていると言われた」と感じやすいのです。

だから私は必ず、

「合っているよ。その上で聞いているんだよ」

と前置きをします。

目的は評価ではなく、思考を深めることだからです。

間違いのときだけ理由を聞くと、
子どもは理由を説明すること自体を怖がります。

正解のときにも理由を聞く。

この積み重ねが、
考えることを自然なものにします。


忙しくてもできること

好奇心を育てるのに、特別な教材は必要ありません。

例えば料理中に、

「どうして卵は固まるんだろうね」

通学途中に、

「なんであの雲だけ形が違うんだろう」

大切なのは、

問いを歓迎する空気です。

時間の長さよりも、
日常の会話の質です。


サンライズが大切にしていること

私たちは、すぐに解き方を教えません。

まず、

「どう考えたのか」を聞きます。

遠回りに見えるかもしれません。

ですが、

考え方を自分の言葉で説明できる子は、
学年が上がっても伸び続けます。

これが私の実感です。

自学力とは、

「自分で問いを立て、考え続けられる力」です。

その土台にあるのが、
消えずに残った「なぜ?」です。


最後に

学力の差は、
生まれつきの能力だけで決まるものではありません。

考える機会があったかどうか。

問いを大事にされたかどうか。

その積み重ねが、
あとから大きな差になります。

もし学力を本気で伸ばしたいなら、

まずは正解よりも、

「どうしてそう思ったの?」と
聞いてみてください。

そこから、思考は少しずつ深くなっていきます。


よくある質問(FAQ)

好奇心がある子とない子の違いは何ですか?

好奇心がある・ないというよりも、「なぜ?」を考える機会があるかどうかの違いです。すぐに答えを与えられたり、正解だけを評価される環境では、子どもは自分で考えなくなります。問いを歓迎する空気があるかどうかが大きな分かれ目です。

正解しているのに「どうしてそう考えたの?」と聞く必要はありますか?

あります。正解していても、考え方があいまいなことは少なくありません。理由を説明する習慣がある子は、応用問題や初見問題にも強くなります。間違いのときだけでなく、正解のときにも理由を聞くことが大切です。

テスト対策中心の勉強では好奇心は育ちませんか?

テスト対策自体が悪いわけではありません。ただし、点数だけを目的にすると「なぜそうなるのか」を考える時間が減ります。点を取る学習と、考える学習は分けて意識する必要があります。

家庭で今日からできることはありますか?

「どうしてそう思ったの?」と聞くことです。すぐに答えを教えるのではなく、子どもの考えを一度引き出す。この小さな習慣が、思考力の土台になります。

お子さんの状況は、一人ひとり違います。

どこでつまずいているのか、
どのようなサポートが必要なのかもそれぞれです。

お子さんに今どのような学習が必要なのか、一緒に考えていきます。

「まずは現状を聞いてみたい」という方は、
進学塾サンライズまでお気軽にご相談ください。

子どもの学びについて真剣に考える親御さん限定の説明会です。

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