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小学生高学年におすすめの国語辞典|調べ学習・作文力アップに最適な辞典8選

子どもが国語辞典を引いているのに、調べたい言葉が見つからない。そんな場面に出会ったことはありませんか。小学校の高学年になると、授業での調べ学習や作文の機会が増え、使う言葉もぐっと難しくなってきます。小学生用の国語辞典は自分で引きやすく作られていますが、収録語数には限りがあります。読む文章や教材が難しくなるほど、載っていない言葉に当たることも出てきます。

そのときの選択肢は、中学生用への買い替えだけではありません。小学生用はそのまま普段使いに残し、収録語数の多い辞典を2冊目として足す、という方法があります。

この記事では、小学生高学年に特化した国語辞典の選び方と、調べ学習や作文に役立つおすすめ辞典8冊をご紹介します。あわせて、2冊目を考える時期の目安についてもまとめます。

お子さんの学年や語彙力に応じて、以下の記事も参考にしてください。

まだ辞典を引くことに慣れていない場合は、

中学生用の辞典を中心に比較したい場合は、

目次

高学年向け国語辞典を選ぶポイント

1. 調べたい言葉が十分に載っているか

授業や調べ学習で必要な言葉がしっかり載っているかどうかです。高学年の教材には、抽象的な言い回しも出てきます。収録語数の数字だけで比べるのではなく、いま使っている教材の中から少し難しめの語をいくつか選んで、実際に引けるか確かめてみると分かりやすくなります。

2. 例文が実践的で分かりやすいか

意味の説明だけを読んでも、自然な使い方までは分からないことがあります。作文や発表でそのまま使えるような例文が載っていると、調べた言葉が使える言葉に変わっていきます。

3. 類義語・対義語・使い分けが充実しているか

似た意味の言葉が並べて示されていると、表現の幅が広がります。作文で言い換えを探すときに効いてくる部分です。

4. 子どもが自分で引きやすいか

子どもが自分で辞典を引く経験を重ねることで、言葉を調べる習慣が身につきます。文字の大きさ、見出し語の探しやすさ、開いたときの見やすさを確認し、本人が抵抗なく使えるものを選びましょう。低学年用より文字が小さめでも、自分で見出し語を探して意味を読めるのであれば問題ありません。

5. 現在の語彙力に合っているか

背伸びをさせすぎると、引くこと自体が面倒になります。読書量が多く難しい文章も自分で読める子と、まだ辞典を引く手が止まる子とでは、選ぶ1冊が変わります。学年で決めず、いまの様子で選んでください。

先に結論|タイプ別のおすすめ

記事を最後まで読まなくても候補が分かるように、先に整理しておきます。

  • バランス重視 三省堂『例解小学国語辞典』または小学館『例解学習国語辞典』
  • 辞典を引くことに慣れていない子 ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典』
  • 見やすさや作文表現を重視 学研『新レインボー小学国語辞典』
  • やさしい説明を重視 光村教育図書『小学新国語辞典』
  • 小学生用辞典では物足りない子 三省堂『新明解国語辞典』または三省堂『例解新国語辞典』
  • 辞書を読むこと自体が好きな子、家庭用の大型辞典 岩波書店『広辞苑』

小学生高学年向けにおすすめの国語辞典8選

ここからは、小学生高学年向けに特におすすめの国語辞典を8冊ご紹介します。これらの辞書は、語彙力を高めるだけでなく、言葉の背景や使い方もしっかりと学べる内容になっているので、お子さんの国語力をぐんと伸ばすサポートになります。選び方のポイントを踏まえて、ぜひ参考にしてみてください。

小学生高学年が普段使いしやすい国語辞典5選

まずは、毎日の調べ物で最初に開く1冊として使いやすい5冊です。

1. 三省堂『例解小学国語辞典 第八版』

この辞典は、視覚に配慮した設計で、目に優しい色使いや、読みやすさを追求したUDデジタル教科書体を採用しています。類書中最大級の40,500語と46,500項目を収録し、最新の語彙やことわざ、四字熟語、慣用句も網羅。豊富な図版(約1,000点)や388の学習コラムが、言葉の理解を楽しくサポートします。さらに、書籍購入者特典として、スマートフォンやタブレットから利用できるオンライン辞書「ことまな+」にも対応しています。

こんな子におすすめ 小学生用辞典の中でも収録語数の多い1冊を選びたい子。文字の見やすさを重視したい子にも向きます。

選ぶ際の注意点 文字の大きさや紙面の見やすさは、子どもによって感じ方が異なります。可能であれば、購入前に本人が実際に開いて確認すると安心です。

2. 小学館『例解学習国語辞典 第十二版』

2024年度から使用されている教科書にも対応し、総収録語数は類書中最大級の約48,800語。前版から約2,400語を追加し、外来語、ことわざ、オノマトペ、ICTや他教科に関する言葉なども充実しています。写真やイラスト、表、グラフなど約1,330点の図版を収録し、似た言葉の違いを確認できる「使い分け表」も豊富です。全ての漢字にふりがなが付き、低学年から使いやすいオールカラーの国語辞典です。

こんな子におすすめ 似た言葉の使い分けを調べたい子。作文で言葉を選び直したい高学年に向きます。

選ぶ際の注意点 使い分け表や図表は、調べた後に読む時間があってこそ生きます。意味だけ書き写して終わらないよう、最初に使い方を一度一緒に確認しておくとよいでしょう。

3. ベネッセ『チャレンジ小学国語辞典 カラー版 第2版』

この辞典は、学習指導要領に対応し、豊富なカラー写真(約500点)とカラーイラスト(約800点)で、楽しく学べる工夫が施されています。全ページに五十音表示があり、五十音順が不完全な子どもでも見出し語を簡単に探せます。また、すべての漢字にふりがなが付き、理解が進みやすいレイアウトです。新しい言葉や他教科の専門用語も多く収録され、最新の学習ニーズに対応。コラムも充実し、幅広い学びをサポートします。収録語数35,600語、総項目数43,300。

こんな子におすすめ 五十音順で引くのがまだ不安な子。辞典を引き慣れていない段階の子に向きます。

選ぶ際の注意点 収録語数は、ここで紹介している小学生用辞典の中では控えめです。難度の高い文章や教材を使っている場合は、後半で紹介する2冊目との組み合わせも選択肢になります。

4. 学研『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』

全ページオールカラーで、例文や図版を見分けやすくした国語辞典です。改訂第7版では、感情や状態に合った言葉を探せる「ことば選びのまど」がさらに充実しました。難しい言葉を示す「発展」ラベル、言い換えを示す「ことば選び」ラベル、ことわざ・慣用句・コロケーションなどを示す「ことば」ラベルも設けられ、語彙力や文章表現を伸ばすための工夫が加えられています。別冊の「まんがでわかる 国語辞典のつかい方」、学年別漢字ポスター、インデックスシール、書写毛筆動画などの特典も付いています。

こんな子におすすめ 色分けや図版があると理解しやすい子。作文で使える表現を増やしたい子にも向きます。

選ぶ際の注意点 オールカラーで図版も多いため、紙面の印象は辞典によってかなり変わります。色の多さが合うかどうかは好みが分かれる部分なので、実物を確認できると選びやすくなります。

5. 光村教育図書『小学新国語辞典 三訂版』

小学生の学習に必要な言葉を中心に約34,000語を収録し、各教科の教科書や新聞などで使われる新しい言葉も取り上げています。やさしい言葉による説明と身近な例文に加え、小学生のうちに身につけたい「重要語」「最重要語」がひと目で分かる工夫があります。三訂版では、類語や関連語へつながる「あわせて引こう」も設けられました。古典の言葉、百人一首、短歌、俳句、ことわざなども掲載され、別冊「仲間の言葉ミニブック」も付いています。

こんな子におすすめ 説明が難しいと読むのをやめてしまう子。全ての漢字にふりがなが付いているため、下の学年から長く使いたいご家庭にも向きます。

選ぶ際の注意点 収録語数は本記事で紹介している小学生用辞典の中では控えめです。難度の高い教材を使っている場合は、実際に調べたい語が載っているか確認して選ぶとよいでしょう。

語彙力の高い子・中学校以降を見据える子向け国語辞典3選

小学校高学年になると、中には難しい言葉が出てきます。小学生向けの辞典には収録されていない言葉も多いので、以下の辞書もおすすめします。ここから紹介する3冊は、1冊目を置き換えるためのものではありません。小学生用辞典で調べきれない語を補う役割の辞典として見てください。

6. 三省堂『新明解国語辞典 第八版』

この辞典は、現代日本語の精緻な意味分析を基に、シャープな語釈が特徴です。豊富で実感あふれる用例が、言葉のニュアンスを深く理解する助けとなり、文章作成にも役立ちます。また、9万を超えるアクセント表示や、最新の文法研究に基づく「文法」欄の充実により、日本語をより深く理解できる内容となっています。約1,500語の新語を追加し、総収録項目は79,000項目に。紙面もさらに読みやすく改良されています。

こんな子におすすめ 語釈や用例を読み込むこと自体を楽しめる子。収録項目数の多い辞典を2冊目として置いておきたいご家庭にも向きます。

選ぶ際の注意点 一般向けの辞典なので、小学生用のようなふりがなや図版は前提にされていません。中学受験専用の辞典というわけでもありません。最初のうちは、引き方を一緒に確認してあげると入りやすくなります。

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7. 三省堂『例解新国語辞典 第十一版』

中学生向けの学習国語辞典で、第十一版ではオールカラーになりました。2025年度から使われている中学校教科書を調査し、大型辞典にも未収録の語句や語義を含む約1,000項目を追加。収録語数は6万語です。詳しい語釈と豊富な用例に加え、類語・対語、表現、敬語、方言などの情報も充実しています。読みやすいUDデジタル教科書体を採用し、書籍購入者はオンライン辞書「ことまな+」も利用できます。

こんな子におすすめ 小学生用辞典で調べても載っていない語が増えてきた子。中学生向けの辞典なので、小学生用から一般向けへの橋渡しとして使えます。

選ぶ際の注意点 小学生用ではないため、ふりがなの付き方は小学生用辞典と異なります。1冊目を手放して置き換えるのではなく、補う形で並べておくのが使いやすい方法です。

8. 岩波書店『広辞苑 第七版』

広辞苑は、日本を代表する辞典で、約1万項目の新語を追加し、総ページ数は増えながらも薄い紙を開発してサイズを保っています。各界の専門家が監修し、文学や歴史、科学、スポーツ、サブカルチャーに至るまで幅広い分野を最新の動向に基づいて見直しました。類義語の意味の違いや、日本語の基礎をしっかりと学べる語釈が特徴。現代社会の変化を反映し、IT用語や医学用語、地球科学関連の言葉も充実しています。

こんな子におすすめ 辞書を読むこと自体が好きな子。家庭に据え置いて、家族で調べる用途にも向きます。

選ぶ際の注意点 判型が大きく、毎日の調べ物で最初に開く辞典としては扱いにくい面があります。日常使いの1冊としてではなく、家庭用・補助の辞典として位置づけてください。

小学生用国語辞典だけでは足りないことがある

進学塾サンライズでは、比較的レベルの高いテキストを使用しています。その中で、子どもが「小学」と付く国語辞典をメインで使っていても、調べたい言葉が載っていない、ということがあります。

これは高学年に限った話ではありません。低学年でも起こります。そして、学年が上がって読む文章や教材が難しくなるにつれて、その頻度は高くなる印象があります。

ここで見方を変えておきたいところがあります。調べても分からなかったとき、子どもの引き方や姿勢の問題に見えることがあります。ですが実際には、引き方は合っていて、その辞典の収録範囲に入っていないだけ、という場合があります。

小学生用辞典が劣っているという意味ではありません。小学生が自分で引けるように語をしぼり、説明をやさしくし、ふりがなを付けている。そう作られているからこそ引きやすいのであって、そこは長所です。

国語辞典は「役割の違う2冊」を使い分ける

高学年になったら中学生用に買い替える、という話をよく聞きます。ただ、それだと自分で引きやすい1冊を手放すことになります。買い替えではなく、追加という考え方があります。

1冊目:小学生用国語辞典

  • 毎日の調べ物で最初に開く
  • 自分で引ける
  • ふりがなや図版が多い
  • 学校の学習にそのまま使える

2冊目:中学生向け・一般向け国語辞典

  • 1冊目に載っていない語を補う
  • 収録語数が多い
  • 細かな意味や用例まで確認できる
  • 中学、高校と長く使える

同じ用途の辞典を2冊置くわけではありません。役割が違うから2冊になります。1冊目で足りるときは1冊目で終わりです。

2冊目を追加する時期の目安

学年で一律に決める必要はありません。判断の材料になるのは、小学生用辞典で調べても載っていないことが続くようになったかどうかです。そうした場面が増えてきたら、2冊目を検討する時期と考えてよいと思います。

一つの目安として、小学3〜4年生頃から2冊目が役立つ場面が出てくることがあります。難度の高い文章を読んでいる子であれば、それより早くても構いません。反対に、小学1年生から全員に必要とは考えていません。いまの1冊で足りているなら、そのままで問題ありません。

塾長自身も、子どもが小学4年生になった頃、小学生用辞典だけでは対応できない場面が増えたため、収録語数の多い辞典を追加しました。振り返ると、小学3年生頃に追加してもよかったと感じています。中学生向け・一般向けの辞典は中学、高校とそのまま使えるので、少し早めに購入しても無駄になりにくい買い物です。

おすすめの2冊の組み合わせ

正解の組み合わせがあるわけではありません。あくまで一例として挙げます。

使いやすさ重視 チャレンジ小学国語辞典例解新国語辞典

語彙力・作文力重視 例解学習国語辞典新明解国語辞典

上位層・中学受験を見据える 例解小学国語辞典または例解学習国語辞典例解新国語辞典

辞典を読むことが好きな子 小学生用国語辞典 + 広辞苑

どれを選ぶかよりも、2冊の役割が子どもの中で分かれているかどうかで使い勝手が決まります。

調べ学習での活用法

高学年になると、社会科や理科の授業で調べ学習が増えてきます。そのときに国語辞典を活用すれば、わからない言葉をその場で調べて理解する習慣が自然と身につきます。調べた言葉をノートにまとめたり、レポートに取り入れたりすることで、学習内容がより深まります。

そのうえで、次の3つを一組にすると、調べた言葉が自分の言葉になっていきます。

1. 辞典に書かれている意味 まずは辞典の説明を読みます。ここは書き写して構いません。

2. 教科書や資料の中での使われ方 次に、その言葉が元の文章でどう使われていたかを見ます。意味と場面がつながると、記憶に残りやすくなります。

3. 自分で作った短い例文 最後に、一文だけ自分で作ります。長くしなくて構いません。意味を書き写しただけの状態では、この一文で手が止まります。そこで辞典に戻ることになり、そこで初めて使える言葉になります。

作文力を伸ばす国語辞典の使い方

作文や感想文で「いつも同じ表現になってしまう」と悩む子には、類義語やことわざの項目が充実した辞典がおすすめです。例えば「楽しい」という言葉も、「うれしい」「おもしろい」「心がはずむ」など多様な表現を知ることで、文章に厚みが出ます。

手順は単純です。書き終わった作文を読み返し、2回以上使っている言葉に印をつける。そのうちの一つを辞典で引いて、類義語や用例を見る。それだけです。

ただし、難しい言葉に置き換えるほど良い文章になるわけではありません。言葉を選ぶ基準は、難しいかどうかではなく、そのときの気持ちや場面に合っているかどうかです。辞典を引く目的は、言葉を難しくすることではなく、自分が言いたかったことに近い言葉を探すことにあります。

まとめ|判断の材料は学年ではなく「載っていない頻度」

最後に整理します。

  • 小学生用国語辞典は、高学年になってからも普段使いの1冊として使える
  • 難しい語を補う2冊目が役に立つ場面がある
  • 高学年になったからといって、必ず買い替えるわけではない
  • 判断の材料は学年ではなく、調べても載っていないことが増えたかどうか
  • すべてのご家庭に最初から2冊必要というわけではない
  • 2冊は同じ用途ではなく、役割を分けて使う

辞典選びの話は、どの1冊が優れているかという比較になりがちです。ですが子どもの側から見ると、開いて見つかるかどうか、それだけです。調べても見つからない経験が何度も続けば、子どもが辞典を開く意欲を失う可能性があります。反対に、必要な情報へたどり着ける辞典があれば、自分で調べる習慣を保ちやすくなります。

分からない言葉が出てきたときに、自分で手を伸ばして、自分で確かめる。この動きが残っている子は、中学に入って分からないことが増えても、自分で調べるところから始められます。何冊そろえるかよりも、その習慣を切らさないことを基準に考えてみてください。

現在の学習状況を伺い、上位校を目指すうえで何が課題になるのかを整理します。

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