中学生の英語が伸びない理由|多くの子が誤解する英文法の落とし穴

「うちの子、英語はそこそこできていると思います。」
保護者の方からよく聞く言葉です。
学校の定期テストでは80点や90点を取っている。
単語テストも問題なくできている。
しかし模試になると、急に点数が下がる。
長文になると読めなくなる。
こうしたケースは珍しくありません。
原因は一つです。
英文法を「意味」で覚えているだけで、理解していないこと。
中学生の英語では、この状態が非常に多く見られます。
覚えているのに、使えない。
分かっているつもりなのに、応用問題になると解けない。
この記事では、そうした生徒がつまずきやすい英文法を3つ紹介します。
英語が伸びる子と伸び悩む子の違い
英語が伸びる子と伸び悩む子の差は、単語量でも勉強時間でもありません。
大きな差が出るのは
文の仕組みを理解しているかどうか
です。
学校の英語学習は次の流れになりがちです。
・文法を習う
・問題を解く
・正解を覚える
この学習でも定期テストは取れます。
しかし、この方法だけでは英語の理解は深まりません。
多くの生徒が
「意味を覚える勉強」
で終わってしまうからです。
その結果、少し形が変わった問題になると急に解けなくなります。
中学生がよく間違える「There is ~」
中学1年生で習う There is ~ は、簡単な文法だと思われがちです。
多くの生徒は
「There is=~があります」
と覚えます。
しかし、この覚え方だけでは必ずつまずきます。
例えば次の文です。
There is my pen on the table.
一見正しいように見えますが、この文は不自然です。
正しくは
My pen is on the table.
になります。
理由は単純です。
There is ~ は不特定のものを表すときに使う表現だからです。
例えば
There is a pen on the table.
この場合は「どれか分からない1本のペン」です。
しかし
my pen
the pen
のように特定されたものには使いません。
ところが多くの生徒は
「There is=あります」
とだけ覚えています。
構文を理解していないため、この違いに気づきません。
見落とされがちな「-ed」の発音
もう一つ見落とされやすいのが 規則動詞の過去形 -ed の発音 です。
例えば次の動詞です。
play → played
walk → walked
want → wanted
この「-ed」の発音は3種類あります。
・played → [d]
・walked → [t]
・wanted → [ɪd]
しかし実際には
「全部ドと読む」
という状態の生徒も少なくありません。
この状態になると次の問題が起きます。
・リスニングが聞き取れない
・英検でミスが増える
・英語に苦手意識が生まれる
つまり発音の理解不足が、そのまま得点差になります。
英語は音の言語です。
発音の仕組みを理解していないと、聞き取りの力も伸びません。
日本人が苦手な「冠詞」の感覚
もう一つ、中学生がつまずきやすいのが 冠詞(a / the) です。
英語では名詞の前に
a(an)
the
を付けます。
多くの生徒は
a は「1つの」
the は「その」
と覚えます。
しかし、この覚え方だけでは必ず混乱します。
例えば次の文です。
I bought a book.
This is the book.
最初に出てくるときは a book。
次に出てくるときは the book。
つまり
聞き手が特定できるかどうか
で冠詞が変わります。
英語では、この「共有されている情報かどうか」が非常に重要です。
しかし日本語には冠詞がありません。
そのため多くの中学生は、感覚をつかめないまま進んでしまいます。
教科書だけでは理解が浅くなる理由
教科書や問題集は基礎を学ぶために欠かせません。
しかし多くの場合、学習は
答えを出す練習
が中心になります。
すると次のような理解が弱くなります。
- なぜその文になるのか
- なぜその単語なのか
- なぜその発音なのか
つまり
仕組みの理解
です。
この状態では
「できているつもり」
のまま進んでしまいます。
模試や入試で点数が取れない原因の多くはここにあります。
英語が伸びる子の勉強の特徴
英語が伸びる子は、問題を見るときの視点が違います。
英文を見たときに
- 主語は何か
- 動詞は何か
- なぜこの形になるのか
を自然に確認しています。
つまり
文を意味ではなく構造で見ています。
この習慣が身につくと
・長文読解
・英作文
・リスニング
すべての力がつながって伸びていきます。
英語は暗記科目ではない
英語は暗記科目だと思われがちです。
しかし本質は違います。
英語は
文の仕組みを理解する科目
です。
単語や文法を覚えることは大切です。
しかしそれ以上に大切なのは
なぜその形になるのか
を考えることです。
この習慣がつくと、英語の見え方は大きく変わります。
そしてこの理解の差が
高校受験や大学受験の得点力につながります。
よくある質問(FAQ)
中学生の英語は単語を覚えれば点数は上がりますか?
単語は重要ですが、それだけでは不十分です。英語の得点差は 文の構造を理解しているかどうか で決まることが多いです。単語だけ覚えても、文法の仕組みを理解していないと長文や応用問題で失点しやすくなります。
英文法は暗記しても問題ないのではないですか?
暗記だけでは限界があります。例えば「There is ~」のような文法は意味だけ覚えても正しく使えません。なぜその形になるのか を理解することが重要です。
英語の発音は受験に関係ありますか?
関係あります。特に リスニング問題 では発音の理解が重要です。-edの発音ルールを知らないと聞き取りミスが増え、得点に影響することがあります。
英語が苦手になる原因は何ですか?
多くの場合、原因は 「なんとなく解く習慣」 です。文の構造を考えずに答えを選ぶ勉強を続けると、少し難しい問題で急に解けなくなります。
英語を得意科目にするには何が必要ですか?
単語や文法の暗記だけでなく
・文の構造を理解する
・発音を意識する
・なぜそうなるのかを考える
この3つの習慣が重要です。

