受験が近づきつつある今、あなたは毎日受験勉強を頑張っていることだろう。
家で、あるいは塾で。
今日は何を勉強しようか。
「今日は英語を勉強しよっと。」
もしあなたが、こんなことを言えば塾長はこのようにつっこむ。
「英語の何を勉強するの?」
あなたならどう返すだろうか?
咄嗟には答えられないかもしれない。
もし、そうなら非常にまずい。
医者と患者のやり取りに例えて考えてみよう
「あの~。お腹が痛いんですけど。」
「そうですか。じゃあ、胃薬を出しておきますね。」
流石に、こんなやり取りで終わらない(笑)
これでは、「薬を飲んだけれど効果がなかった」、「あの先生はやぶ医者だ。」と思うかもしれない。
でもそれはあなたが「お腹が痛い」としか伝えていないから。
- どのくらい痛いのか。
- どこが痛いのか。
- いつから痛いのか。
- どのように発症したのか。
- どうすると痛みが強くなるのか(弱くなるのか)。
- どんな痛みなのか。
- 他に症状はないのか。
詳しく伝えていけば、お医者さんも原因は何なのか、どのように対処すれば治るのかがわかる。
つまり、具体的な状況を把握していけばいくほど適切な対処が見つかり、解決につながるということだ。
学習も同じことが言える
塾も同じである。
塾長と生徒の関係。
「英語を勉強する」と漠然とした内容を告げられた場合、塾では以下のようなやり取りになるだろう。
「何で英語を勉強するの?」
「実は先日の学校のテストで、英語が悪かったので・・・。」
「なんで悪かったの?」
「英語が長文読解ができなかったからです。」
「じゃあ、何を勉強したらいいのかな?」
「長文読解を勉強します。」
「長文読解っていっても、色々なパターンがあるよね?
どんな問題で間違えたの?」
「指示語があって、それが指している内容を日本語で答える問題でした。」
「あとは、穴埋め問題です。」
「それなら、この過去問集がいいよ。ここを見てごらん。あなたの間違えた問題のパターンはこれじゃない?」
「あ!!これです、これです。ありがとうございます!」
漠然とした計画では、効果的な学習につながらない
ただ、英語の問題集を解く。
ただ、過去問を解く。
こんな勉強では、苦手意識はなくならない。
むしろ、勉強しても効果が出ないと感じ、逆効果である。
漠然とした計画、漠然とした勉強内容の場合、結局何を解決したのかわからないままで終わってしまう。
特に成績上位層なら理解不足なところが限られているので、ピントのずれた勉強になりやすい。
受験まで残りわずか。
時間を無駄にせず、ひとつひとつ解決していって欲しい。